妊娠しやすい日・排卵日予測タイミングのよくある間違い

妊娠しやすい日・排卵日予測タイミング よくある間違い

カレンダー月経予定日

よくある排卵日における間違いとして、

基礎体温表の見方で排卵日におけるよくある間違いをご紹介します。

せっかく測っている基礎体温表も見方が間違っていると、

正確な妊娠しやすい日を逃してしまいがち。

不妊を改善していくための正しい妊娠しやすい日(排卵日)を知っていくために

気をつけたいことを見ていきましょう。

 

基礎体温表ブラフから見る排卵日のまちがい

基礎体温をつけて一番体温のグッと下がった日が排卵日だと

思っている方は少なくありません。

しかし、排卵は低温期から高温期にかけて移行するどこかで

おこるだけで、下がった日とは限りません。

そのため、基礎体温表では低温期から高温期にかけて

グラフが変化していくタイミングをつかみ取れるようになることが

とても大切です。

この移行期5日間くらいの間のどこかで排卵がおこるということを知っておいてください。

 

なので、タイミングにこだわって、特定しようとすればするほど

回数を制限しようとすればするほど、子どもを授かるチャンスも逃していくという事です。

 

卵胞の大きさと排卵サイン

卵胞は通常、15~20個程度が同時に発育をはじめ、生理が始まると徐々に発育していきます。

生理開始日では0.2~0.4mmなのが1日に2mmほどづつ成長し、生理開始8日目くらいには10mmほどに

排卵前には22mmくらいに成長しています。いくつかの卵胞が同時に育ってはいきますが、

すべての卵胞が排卵するわけではなく、優秀な首席卵胞より最終的に20mm程度にまで

発育した1個の成熟卵胞だけが排卵して出てきます。

1つの卵胞が排卵したあと、一緒に発育を始めた残りの卵胞は排卵せずに少しずつ小さくなり、

やがて消えてなくなります。

 

病院で行う排卵日予測は間違える事も!!

病院で行う排卵日の予測はあくまで、排卵しそうな卵胞が育っているのか、

卵胞の大きさがある程度大きくなるのをみて、この日に排卵しそうだというのを

予測してくれた上での排卵日予測になります。

実際に排卵したかどうかというのは確認してみていないと分かりません。

中には排卵しそうでも排卵しないまましぼんでしまうという事もあります。

卵胞の大きさが約18~22mmほどになると排卵のサインです。

なので、その成長度合いに合わせて排卵日を予測し、タイミングの指示を出してくれます。

ただ、この大体排卵するであろう卵胞のサイズも個人差があり、

また同一人物であっても毎月同じとは限らず、医師であって正確に排卵日を予測

することは意外と難しいといわれています。なので排卵日を間違えるわけではないですが

正確な排卵のタイミングを的確に見極める事は難しいのかもしれません。

 

卵胞のサイズ以外にも排卵日を見分けるには

卵胞のサイズからも排卵のタイミングの予測はできますが、他にも排卵のタイミングを

予測できる方法はあります。尿中に増えるLH(黄体形成ホルモン)の量の変化によって

排卵のタイミングを知ることもできます。LHとは、脳下垂体から分泌される排卵を起こさせるためのホルモンです。

排卵直前にLHの分泌がぐっと増えるためその指標を用いて排卵日を予測することも可能です。

それが、薬局などでも売られてる排卵検査薬もその一つです。

基礎体温表グラフの推移と合わせ、排卵検査薬が陽性になるタイミングというのを知っていれば

より正確に排卵のタイミングを予測できます。

そのため、必ずしもタイミング療法でなくてはいけないという事もありません。

 

タイミングの取り方についてのよくある間違い

病院の医師によってタイミングをとる指導も様々かもしれません。

日本ではかなり厳しくセックスのタイミングを指示されたり、

精液を薄くさせないようにと頻回のセックスを禁止していたりということもあるようです。

基本的には、性生活は多いほど妊娠率は高まるという事、

最低でも週2回以上というラインがありますが、

タイミング療法を始めると性生活について指示を受けたうえで行うため

行為として捉えがちで負担感が増します。プレッシャーがかかりやすく

男性は性欲低下、勃起障害、射精障害、性嫌悪症などにもなりやすく

セックスレスになる傾向も強く本末転倒になりやすくなります。

そのため、タイミングを知りたくての不妊治療はリスクを伴う事も知っておきたいですね。

妊娠できない原因は単純にタイミングが合わないからという事だけではないものです。

 

タイミングにこだわると妊活に失敗しやすい 間違い

タイミングばかりにこだわって、妊娠しやすい日にセックスをしようとしていると、

妊活そのものを間違いやすくなります。

女性からセックスのタイミングを指示し始めると、男性の性欲がわきにくくなったり、

性に対して嫌悪感も出てくるため、セックスが義務的になったり、

行為のようになってしまう事でセックス回数が減ってしまったり、

男性から誘わなくなってしまうだけでなく、妻に対し、勃起障害や射精障害などもおこりやすくなり

妊活の土台が崩れてしまいます。

週に2回以上の男性から誘ってくる性生活がある事で、精子の質をはじめ、

女性は女性で性を意識し、エストロゲンなどの女性ホルモンの分泌がたかまり、

妊娠しやすさにつながり、累積によって自然妊娠の場合は妊娠率が高まります。

一方、不妊治療は累積すればするほど、妊娠率が下がるようになります。

長期化しやすい不妊については、自然に妊娠できる可能性を残した形でかかわり続けることができる

妊活が、失敗しにくくなります。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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