不妊の原因にも!アメリカでは全廃となった食べ物とは…

不妊の原因にも!アメリカでは全廃となった食べ物とは…

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不妊を引き起こす原因にもなるトランス脂肪酸の取りすぎ

 

卵巣の働きが低下し、卵の成熟や排卵の障害になるリスクが高くなること、

また、炎症体質をも招くことから子宮内膜症の症状を悪化させてしまったり、

流産や死産のリスクが高くなるとの報告もなされています。

 

妊活中の食事や栄養を考えた時に、

気にかけてほしいのは、トランス脂肪酸についてです。

トランス脂肪酸とは

リノール酸を多く含む植物油脂を原料に、水素を添加し、

動物性脂肪のように常温で固体となる飽和脂肪酸に変えたもののことです。

代表的なのはマーガリンやショートニングがあります。

この製法で、油を石油に変えればプラスチックができますから、

食用プラスチックともいえるかもしれません。

実際に、マーガリンを露天に置いておいても、虫はたかりませんし、

10年ほうっておいても腐ることはないそうです。ゴキブリすらも食べない。

つまり、生きものの食べ物ではないのですね・・・。

しかし、私たちが普段口にしている食べ物、

パンやお菓子、カップ麺、インスタント食品などあらゆる加工食品に使用されています。

ファーストフード店やドーナツショップでは揚げ油に使ったりしています。

ファミレスの食事にもたくさん含まれます。

これが体内に入るとどうなるか?

消化の際に大量のビタミンとミネラルを消費し、疲労感が出るようになります。

不自然な構造のトランス脂肪酸が細胞膜をもろくさせ、

さまざまな有害物質が人の細胞内に楽々侵入できるようになります。

高血糖・高インスリンを招くので、カラダは炎症体質になります。

代謝が不安定になるので、精神的にも不安定になり、憂鬱感もでてきます。

 

これほど危険なトランス脂肪酸

海外では食品に含まれるトランス脂肪酸の上限値を厳格に法規制している国も少なくないですし、

アメリカ政府も最近は規制に前向きで、ニューヨーク市は近々、

市内の飲食店での使用を全面禁止する方向性があるようです。

アメリカのFDA=食品医薬品局は、動脈疾患との関連が指摘されていることなどから、

トランス脂肪酸を多く含む油脂について、食品への使用を3年以内に全廃するよう通達しました。

日本の対応は、どうなっていくのでしょうか。

WHOは、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満にするように勧告していますが、

日本人の平均の摂取量は0.3%と推計されていて、

内閣府の食品安全委員会は、

「日本人の摂取量は少なく、通常の食生活では健康への影響は少ない」としています。

でも、アメリカでは全廃です。

そんな食べ物と知れば、マーガリンやショートニングは口にしたくありませんよね。

日本では、個人の対応に任されるという点で注意が必要です。

子供のころから口にしやすい食べ物に多く含まれています。

加工食品を買う際も、原材料表示をチェックしてみていくことをお勧めいたします。

「マーガリン」「ショートニング」「加工油脂」「ファットスプレッド」などと書いてあったら、

それは買わないようにしましょう。

そして、ファーストフード、ドーナツ屋さん、は近づかないに限ります。

 

 

男性不妊を招くトランス脂肪酸

トランス脂肪酸の摂取量が多い男性ほど総精子数が少なく、
コレステロールの摂取量が多い男性ほど射出精液量が少ないことが
スペインの健康な若い男性を対象にした試験で明らかになりました。

また、ハーバード公衆衛生大学院の研究者らは、

若い男性のトランス脂肪酸の摂取量と精子の質の関係を調べています。

食物摂取頻度調査から得られた脂肪酸の摂取状況と

精子濃度や総精子数、運動率、形態率との関係を解析した結果、

トランス脂肪酸の摂取が多い男性は総精子数が少ないことがわかったとのことです。

これらからも、トランス脂肪酸の過剰摂取は、精子の数を減らしてしまい、

男性不妊へと体質を変えてしまう可能性があるのです。

トランス脂肪酸が精子の質を低下させる

精子の役割は、卵子まで父親のDNAを運ぶことにあります。

長い道のりを、卵子のところまで泳ぎ切る運動能力がなくてはなりません。

そのためには精子には運動エネルギーと尾っぽのしなやかさが求められます。

そして、尾っぽがしなやかに推進力を生み出せるように、

精子の細胞膜には流動性が高いDHAなどのオメガ3脂肪酸が一定の割合で多く存在します。

トランス脂肪酸を過剰に摂取すると、オメガ3系脂肪酸がDHAなどに変換するのに

必要な酵素の働きを阻害してしまいます。

さらに、精子をつくる働きさえも低下させてしまうのではないかと考えられています。

実際に、これまで多くの動物実験でトランス脂肪酸の多いエサを食べさせると、

精巣の働きが低下し、精子の質が悪くなることが確かめられていました。

魚油に多いオメガ3系脂肪酸の摂取は正常形態精子を増やすことが期待できます。

このように、トランス脂肪酸が、

精子の数が少なくなることで、男性の妊娠させる力にまで悪い影響を及ぼすと考えられています。

 

食べるもので、妊娠力が大きく変わります。

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食事療法は、あなたが食べ物を変えれば効果は短期間に実感できるようになります。

妊娠力を上げる食生活

それには、

低炭水化物+高タンパク質+高脂質の食事バランスが必要になります。

その際には、脂質の取り方にも注意が必要になってきます。

高脂質でも、トランス脂肪酸など、とりすぎてはいけない脂質もあります。

 

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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