衝撃!ストレスの対処の仕方が、88%の妊娠確率に

衝撃!ストレスの対処の仕方が、88%の妊娠確率に

妊活中は妊娠できたか、できないか、その結果ばかりが気になりますよね。

そして、心理的ストレスは妊娠や流産にも関係があるという事も言われています。(1

ストレスの対処の仕方が妊娠の確率を格段にあげるという衝撃的な研究報告があります。

〇〇をすれば、妊娠できるのかどうか、

〇〇を食べれば、妊娠できるのか、

不妊治療をすれば、妊娠できるのかどうか、

妊娠できるかどうかといった方法と結果にばかり目が行きがちになってしまいますね。

妊娠したい気持ちとできない不安は女性にとってとても苦しいもの。

でも、精神的ストレスが妊娠、そして流産せず維持していくのには欠かせない

要素です。

 

妊活では不妊ストレスをうまく対処していこう

圧倒的に妊娠の確率を上げる方法としてストレスへの対処の仕方が

妊娠できるようになる事を物語った研究です。(2

もし、不妊で悩んだり、不安があったら、ストレスをそのままにされている方も、

適正にケアしていくことが重要になっています。

心理的なケアを受けなかったグループと受けたグループとでは、

妊娠率がことなり、心理的ケアを受けたグループでは妊娠率が88%

と高まったのです。

 

ストレスによって着床や流産に影響がでる

ストレスが妊娠に少なからず影響を与える事は、ご存知かと思います。

ストレスは、ストレスホルモンであるコルチゾールを介して、

プロゲステロン分泌が低下してしまったり、

ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの分泌を阻害してしまうメカニズムをもっています。

このメカニズムによって、赤ちゃんを授かっていくための、

免疫応答にも影響がでるおとで妊娠しにくい、着床の問題や流産が増えていって

しまいます。(3

 

関連記事

ストレスで子宮環境まで変わってしまうこちら

 

ストレスは対処の仕方が妊娠確率に影響

ストレスというのは、うまく対処することが必要なのですが、

妊娠できる、妊娠の確率を上げるという視点からすると、

対処の仕方そのものがポイントとなってきます。

 

イスラエルとイギリスの研究チームが行った、大学病院で体外受精を受けている

女性の方に不妊治療で感じるストレスの対処の仕方と

妊娠確率について研究した報告があります。

この研究では、どのようにストレスの対処を行ったかが

そうでないストレスの対処の仕方を行った女性と比べて

妊娠の確率に違いが出ています。

なんと、ストレスの対処の仕方によって、88%も妊娠確率が高くなったという研究も

あります。

 

精神的ストレスへのケアで妊娠率アップ

他、アジア系の香港大学の研究でも同じように、不妊治療を受けている

不妊カップルに対して、精神的な介入を6つのグループに分けて

行い、認知行動療法、グループ心理療法、ハープ療法では、

不妊カップルの不安レベルや妊娠率、または結婚機能にプラスの影響を

与えたという報告です。(4

不妊で悩むことで、精神的な負担がかかることに加えて、

子どもができない事、そして不妊治療などをしても子供ができないという

場合は、夫婦や結婚という関係に対しても不満を抱く傾向が強まります。

結婚や夫婦関係にも満足感が低下してしまう事も問題になっていて、

そこに対しても精神的なケアをしておくことで、

夫婦関係が冷えていってしまわないように取り組む手助けにもなります。

 

関連記事

認知行動療法は妊娠率を高めているこちら

 

妊活ストレスはためないように は非効果的

ストレスが強くかかったときに、やけになって我慢していたものを

食べるとか、何か買い物をして発散させた、

そういった、一時的なストレスの発散の仕方が効果的に働いてくれるわけでは

ないようです。もっとも気楽にしてしまうストレス発散法なのですが、

逆にその後のストレス度を高めてしまうといわれています。

意外にも、効果的な精神的なストレスに対して有効なケアができているわけでは

ないみたい・・・。

一時的なストレス発散では、一時的にすっきりするような気はしますが、

妊活においては効果的ではないといった感じになってしまいます。

まずは、有効なケアから取り組んでいきましょう。

 

アメリカ心理学会推奨のストレスセルフケアこちら

 

参考文献

(1). 2017; 7: 1731.Published online 2017 May 11. doi: 10.1038/s41598-017-01792-3The association between psychological stress and miscarriage: A systematic review and meta-analysis

(2) 1991 Nov;31(4):320-2.Recurrent miscarriage–outcome after supportive care in early pregnancy.

(3)Human Chorionic Gonadotropin Protects Vascular Endothelial Cells from Oxidative Stress by Apoptosis Inhibition, Cell Survival Signalling Activation and Mitochondrial Function Protection

(4) 2016 Jun;33(6):689-701. doi: 10.1007/s10815-016-0690-8. Epub 2016 Mar 16.The effects of psychosocial interventions on the mental health, pregnancy rates, and marital function of infertile couples undergoing in vitro fertilization: a systematic review.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

プロフィールを詳しく見る

みなさんに読まれています

妊娠された方々も読んだ
「妊娠するための教科書」を無料プレゼント。
みなさんにお役立ていただき、
喜ばれたLINEメッセージです。

LINE登録はこちらから

トップに戻る

もっと知りたい