ルイボスティー妊活効果ある?お茶の飲み方・効果・副作用について

ルイボスティー妊活効果ある?お茶の飲み方・効果・副作用について

お茶を飲む女性

妊活女性の不妊体質改善にルイボスティーが人気です。

そんな今、話題のルイボスティーの効果・妊娠との関係・効果的な飲み方

飲みすぎるとどうなるのかなどご紹介します。

 

妊娠しやすくしていくには?

妊娠しやすい体とは、着床しやすい、子宮内膜だけの問題ではありません。

卵子の質、受精卵の(グレード)の高さも妊娠と大きくかかわります。

年齢とともにどの細胞も酸化し老化します。

卵子は胎児のころから卵母細胞から老化していき、

卵子の質は下げってしまいます。その程度が、あなたの活性酸素が大きくかかわります。

なので!少しでも卵子の老化を食い止め、卵子の質を高めるために、

ポリフェノールをたっぷり含んだルイボスティーが不妊改善に

役立っていく部分もあるとのことですが・・・・。どうでしょうか。

 

妊娠には活性酸素が関与する

卵胞は発育して、成熟すると破裂することで排卵します。

この卵胞が破裂するのに活性酸素が関与しているといわれています。

そして、排卵後に妊娠が成立しなければ速やかに分泌されたホルモンを減少させ 、

次の妊娠のための卵胞発育をさせなければいけません。

このホルモン分泌を減らし黄体の退縮にも活性酸素が促進的な役割を果たしています。

卵巣機能を正常に保つことができるのは活性酸素があるおかげです。

しかし、年齢や病気、偏った食事・不規則な生活・運動不足やストレスなど

様々な影響によって体内の活性酸素が余分に増えてしまうと問題が出てきます。

本来、余分な活性酸素を除去するために、体内酵素(SOD)が活躍します。

この酵素も低下し 、活性酸素と体内酵素(SOD)のバランスが崩れると、

【排卵障害】【黄体機能不全】【卵巣機能不全】などが起こり、 不妊の原因となっていきます。

 

ルイボスティー妊娠率を高める卵子若返り効果に根拠なし

「抗酸化作用」というキーワードを拡大解釈した結果、美肌効果、老化防止、糖尿病治療効果、

アトピー改善効果、花粉症改善効果、アルツハイマー病治療効果、

そして卵子や精子の老化防止効果などがうたわれていますが、

必ずしもその全てが証明されているわけではないようです

ルイボスティーは精子には要注意

 

しかし、ルイボスティーによる卵子若返り、妊娠率を高めたという研究結果

科学的根拠はありません。

動物実験でルイボスティ投与の研究はありますが、

どちらも妊娠率を高めたり抗酸化作用が高まったという報告もありません。

どちらかというと、健康被害や、体重の増減、腎機能や肝機能への悪影響や

男性の妊孕性を低下させる可能性について結果がでています。

 

活性酸素は多すぎると細胞のダメージに

妊娠には、あなたの体が本来持っている妊娠できる力を引き上げてこなくてはいけません。

この妊娠力を下げてしまうモノとして、活性酸素があります。

活性酸素は、フリーラジカルとも言われていて、

細胞を老化させてしまい、病気の原因にもなってきます。

活性酸素は免疫システムを機能させるために必要ではありますが、

必要以上にありすぎると、今度は自分の細胞を攻撃してしまいます。

活性酸素が増えすぎてしまうと細菌だけでなく自分の体の細胞も傷つけてしまったり、

体を酸化させてしまう害があることもわかっています。

過剰な活性酸素は女性の子宮内膜を薄くして、受精卵を着床しにくくさせてしまいます。

 

ルイボスティーの効果・特徴といわれているもの

そこでルイボスティーが活躍するというのです。

ルイボスティーのSOD酵素様成分が腸から吸収され、直ちに体内で酵素を生成し、

体内の余分な【活性酸素】を除去していきます。

その結果、体内酵素と活性酸素のバランスが整い、

妊娠しやすい体質を作り上げるといわれています。

 

【高い抗酸化作用】

ルイボスティーの効果の特徴としては、非常に高い抗酸化作用といえます。

その抗酸化作用は、緑茶の50倍ともいわれています。

 

【栄養分が豊富】

ルイボスティーにはカルシウム・ビタミン・ミネラルが豊富です。

妊娠には、健康な体が必要です。健康な体を作るのはバランスの取れた食事。

不足しがちなビタミン・ミネラルの補給のサポートになります。

 

【便秘改善】

ルイボスティーにはミネラルが豊富です。マグネシウムも含まれており、

便に水分を与え柔らかくし、大腸の働きも活発にします。

 

アレルギー反応には徐々に効果あり

「ルイボスティー」にはアレルギー反応を惹き起こす犯人であるヒスタミンを抑える力のあることが知られましたが、

実際に、アレルギーの患者に内服させた治療結果を表に示してみますと、その作用が出現する速効性という点では他の医薬品には及びませんが、

徐々に効果を表す有効例が、喘息、じん麻疹、アレルギー性鼻炎の症例にかなり高率でみられました。

ルイボスティーについて丹羽博士のコメント

 

抗酸化作用があるフラボノイドを多く含むようです。

そのため、アレルギー疾患などには効果があるという点は科学的根拠がありそうです。

ただ、煮だしたりしないとその効果は期待できないため、ちょっと手間はかかりそうですね。

 

ルイボスティーの味

好みが分かれそうな味で、初めて飲む場合には驚かれるかもしれません。

後味はスッキリしていますが、クセがあるような、ないような

濃いウーロン茶のような感じです。

好きな人は好きと感じるようですが、クライアント様の中には、

おいしくないからスグにやめてしまったという方も・・・。

好みが分かれるのかなという印象です。

 

効果的なルイボスティーの作り方・飲み方

ルイボスティーの作り方

熱湯の中に入れ10分ほど煮出します

(20分以上の煮だしはNGでも、煮出したりなくてもNG)

茶葉でもパックでも、そのまましばらく浸しておいてください

お好みの濃さで飲んでください

 

 

ヤカンにティーバッグを水に入れて、そのまま沸騰させていきます。

沸騰したらそこから10分程度煮出していきます。

好みの濃さに調整しましょう。

この時に薄めが良ければ水を多めにしましょう。濃いめが良ければ水は少なく。

このように自分の体に合わせてルイボスティーを煮出します。

そして一番重要なのは、10分の煮出し時間です。

煮出す時間が5分以下になると、健康成分であるフラボノイドがあまり出ません。

しかし、10分も煮出すとかなり大量のフラボノイドが抽出されていきます。

そしてティーバッグごと冷やすことで、さらにフラボノイドがでてきます。

このようにルイボスティーは、煮出す時間と、

冷やすときのコツで、さらに効果的になります。

 

ルイボスティーで卵子は若返るの?

SOD酵素を含む食品についてみていきましょう。抗酸化作用が期待なのですが、

グレープフルーツ 100/g
人参 120/g
ピーマン 130/g
ホウレン草 150/g
ルイボスティ 3,900/g
インスタントコーヒー 26,000/g
ほうじ茶 70,000/g
紅茶  75,000/g

単位は SOD単位/g

http://www.jfrl.or.jp/jfrlnews/files/news_no32.pdf

 

という事で、ルイボスティーの抗酸化作用は紅茶やほうじ茶よりお取り、

インスタントコーヒーよりも低いという事です。

抗酸化作用によって余剰な活性酸素の除去は大切でしょう。

しかし、現代のライフスタイルでは偏った食事、不規則な生活

忙しくストレスが多い毎日では、活性酸素の除去がルイボスティーだけで

太刀打ちできるわけではありません。もちろんサポートできる部分もあるとは思いますが、

ルイボスティーに含まれる抗酸化作用のある成分はなんとインスタントコーヒーレベル以下。

コーヒーは妊活中にはカフェインを理由に倦厭されていますが、

意外にもコーヒーは適度に飲んでも大丈夫だし、

飲んでいない人よりも適度に飲む人は健康だったり妊娠率が高いという研究もあります。

 

通常の体内の活性酸素の寿命は10万分の1秒と非常に短い期間しか発生しません。

しかしこの短い時間の中でとても酸化力の強い活性酸素は体の細胞にダメージを与えていきます。

体の中ではこれが永遠に繰り返されており、老化していくわけです。

 

もちろん、お茶を飲むことを取り入れることも、よいとは思います。

ただ、あくまでも妊活のお助け、妊活のサポート役程度になるかもしれないし、

逆に健康被害を及ぼすかもしれない程度に受け止めておくことです。

また、ルイボスティーは薬ではありません。

即効性があるわけでもありません。最低でも、1ヶ月くらいは飲んで続けてみましょう。

そして、人間の細胞はおよそ120日くらいで再生します。

3か月くらい経過してもあまり効果を実感できない、そんな場合は

継続したからといって、正しい妊活となるとも言えません。

抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれる食品や飲み物は他にもあります。

また、抗酸化作用だけに限らず妊娠に必要な栄養素などは

自然の恵みを受けた食べ物ならどれにでも含まれています。

なので、なんでもバランスよく食べ、活性酸素を増やさない生活

ストレスをためず、心穏やかに日々を過ごすといったことが本当はとても大切。

 

参考文献

「ルイボス・ティーの試験管内および臨床試験成績」皮膚科紀要 vol.89 no.2

Br Poult Sci 2008; 49: 55

Andrologia 2014; 46: 867

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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