タイミング合わせより大事 脱義務的な子作り妊活

タイミング合わせより大事 脱義務的な子作り妊活

妊活では、タイミングを重視し、排卵期を意識すればすれば

うまくいかなくなり始めます。

性生活そのものを義務的に感じるし、性欲も低下しやすくなってしまいます。

妊娠しやすさには特定したベストタイミングの日1日だけが大事なのではなく、

それ以外の日も充分妊娠する可能性って持ち合わせますよ!

どうしたら義務的な小作り感覚を抜け出していかれるかを大切にしてみませんか?

 

妊娠しやすい人の特徴 性生活の充実

妊娠しやすい人ほど、タイミングも排卵日もそれほどに気にしていません。

そして、集中力を発揮しますし、本当に妊娠したいのであれば、

排卵期以外もセックスを心地よいと感じて単純にその回数を増やすことに集中していくこと。

色々な不妊についての研究はありますが、

自然妊娠であっても、不妊治療を受けた場合であっても

とにかくセックス回数が多いほど、妊娠率も高まっているのですから。(1)

タイミングを合わせる事が大切なのではなく、コンスタントな性生活がある事の方が

余程大事なのです。

そして、それは人工授精であっても体外受精であっても変わらないのです。

妊娠しやすくするには、性生活を充実させていくことが基本となっています。

 

不妊女性ほど性欲が少なく性生活も少なく満足度も低下

不妊治療を始めると、タイミング療法が始まったりして、性生活について

支持されることがあります。男性パートナーからすると、

妻から指示されるのだってなんとなく嫌という義務感が生まれやすいのに、

第三者に支持されるのですからもっと義務感を感じてしまいます。

人は心理的に物事を自分の意思で決めたいという心理を持っているため、

義務感や負担感のようなものは感じずにはいられなくなってしまうでしょう。

実際、不妊の女性は不妊治療で用いる薬や不妊治療の手順をおうにしたがって、

性行動へ大きな影響を受けるケースもあります。

不妊で悩むカップルはは性欲も低下し、回数が減る事、さらには性生活への満足度も

低下してしまっています。(2

不妊治療は不妊女性の生活のあらゆるところに影響を与えていて、

性機能障害、うつ病、不安、絶望、罪悪感、無価値感など、多くの感情的および

心理的障害を引き起こす可能性があるといわれています。3)(4

そのため、不妊治療開始前から、すでに心理的なサポートが必要という事が研究では

示唆されています。

 

子作りのためだと思うと 妊娠しないことで、レスになる

タイミング合わせという性生活は、本当に妊活目的という認識を持っしまいやすくなって、

本来は二人の自然なコミュニケーションだったのに、

それは意味合いが薄れなくなり、子どもを作るための行為となってしまい、

どんどんやっていても意味がないものととらえるようになってしまうようです。(5)

それはとても寂しいものですし、

夫婦二人にとってただ仲がいいというだけでなく、お互いとより良好で健康的に過ごせるように

なるためのコミュニケーションの手段を失っていってしまうのはもったいないですね。

 

心理効果も働いてどんどんレス傾向に

私たちは人から言われてするのはイヤに感じる、心理的な「心理的リアクタンス」が

働いてしまいます。イヤイヤ人は行うと、モチベーションも低下してしまうし、

とにかく義務感しかなくなってしまうから、それを回避するような行動を

とりながら、それは仕方ないと思うような帳尻合わせをするようになってしまいます。

例えば、タイミング合わせ何だけど、忙しいし疲れているからごめん・・・のような。

タイミング合わせはかなり妊活には効果が少ない方法に近いのですっきりと、

手放してみる勇気も持って見てくださいね。

イヤイヤすることは何でも効果がないから、自発的に取り組むことで良くなるので、

妊活に執着しすぎてしまうのは避けられるように手放しのストレス対策していきましょう。

 

妊娠しやすくセックスフルなご夫婦は、排卵期以外の過ごし方が上手

セックスフルなほど、やはり妊娠しやすくなります。

でも、こういうご夫婦ほど、セックスの目的を妊娠だけに置いていないので

排卵期以外の過ごし方がとても上手です。

何より、男女であること、夫婦であること、コミュニケーションを大切にされています。

色々困難に向き合った時に話し合い、夫婦で同じ方向を向いて

歩めるそんな環境を整えてあります。

タイミングや排卵日にこだわる必要は一切ありません。

それよりは、今まではあまり重要視していなかった、排卵日以外の夫婦の性生活を見直していきましょう。

 

性生活についての二人のとらえ方を揃え直して、妊活のためでなく、

2人にとって大事なものという感覚を育て直しましょう。

性機能障害などを起こしてしまっていたら

性生活そのものの復活が難しくなってしまうので、そういった段階では、

2人のスキンシップには価値や意味があるというとらえ直しからハードルを下げていってみましょう。

 

こじれてしまうとなかなか難しいので、不妊に悩んだら早めの心理サポートを

取り入れていきましょう。

 

参考文献

(1)The effect of intercourse on pregnancy rates during assisted human reproduction.

(2). 2015 Oct; 13(10): 645–656. Sexual behavior of infertile women: a qualitative study

(3)Review Infertility and the role of psychotherapy.Hart VA Issues Ment Health Nurs. 2002 Jan-Feb; 23(1):31-41.

(4)Hasanpoor-Azghdy SB, Simbar M, Vedadhir A. The emotional-psychological consequences of infertility among infertile women seeking treatment: Results of a qualitative study. Iran J Reprod Med. 2014;12:131.

(5)Mohammadi MR, Khalaj Abadi Farahani F. Emotional and psychological problems of infertility and strategies to overcome them. J Reprod Infertil. 2001;4:33–39.

動画からもお伝えしています。

 

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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