妊娠しやすいセックス 男性精子の質を高める9つの方法

妊娠しやすいセックス 男性精子の質を高める9つの方法

男性 落ち込む

妊娠するためには、卵子と精子が受精しないことには始まりません。

そのためには、卵子に向かって泳ぎ受精できるだけの精子の質の良さも必要です。

男性が、セックスに自信がない、中折れがある、精液検査の結果が悪い、

精子に元気がない場合、まずは精子の質を高めるように整えていきましょう。

そのうえで、妊娠しやすい性生活が遅れることで、不妊を解消していかれるようになっていきます。

そのために必要な男性のホルモンバランスを整える事、性欲と関係があるドーパミン、

精子の質と関係があるテストステロン分泌のための方法と合わせてご紹介していきます。

 

 

男性ホルモンと性欲

特別ホルモン異常となる疾患がない限り、性欲がないという男性はほとんどいません。

妊活を始めることで、ストレスやプレッシャーから性欲がなくなってレックスレスとなる

ご夫婦はとても多いです。

結婚前は性生活があった、妊娠を意識する前は特に問題がなかったという場合は

性欲を減退させてしまう要因を解消していくことで、性欲を高めていきましょう。

性欲をなくさせる一番の原因には睡眠不足、栄養不足、ストレスなどによって、

男性ホルモンなどのホルモンの分泌が悪くなるという点です。

 

睡眠不足、栄養不足、運動不足、ストレスフル、

これらは生殖機能を低下させるよう働きます。

睡眠が足りなくても、食欲もなくなりますし、メンタルの不調を招きやすくなります。

食事面で栄養不足であった場合も男性もホルモンのバランスを

崩しますし、イライラしたり落ち込みやすくなったり感情のコントロールがきかなくなっても

ホルモンの乱れはおこります。

まずは、一番は何が原因で、夫の性欲が落ちてきているのか見極める事が大切です。

 

 

中折れしてしまう原因とは?

男性がセックス途中に中折れしてしまうのは、快感がたりないから起こってきます。

快感を得られにくくなっているというのは、妊娠させにくい体質ともいます。

快感を得ながら勃起を維持し、射精できなくては、受精につながりません。

男性ホルモンの分泌が充分でないと、快感を得にくくなっていきます。

中折れしてしまうという男性の方は、

テストステロンという男性ホルモンやドーパミンといった快楽を感じるホルモンの分泌が鈍っています。

ホルモンは、非常にストレスに弱いため、ストレス対策も含めて、

日々の生活習慣を変える事がもっとも大切になります。

男性ホルモンであるテストステロンやドパミンなどを分泌できるようにしていきましょう。

 

精子の質とドーパミン

元気働く男性

精子の質にはホルモンが関係します。

そのため、ホルモン分泌がうまくいくように体を整えておくことが必要です。

ドーパミンは、中枢神経系に存在する神経伝達物質のことで、

ドーパミンは意欲、動機、学習など重要な役割を担っているといわれています。

また、ドーパミンは、脳からの指令を伝えるのに大事な役割を果たしています。

そのため、神経伝達物質が不足すると、伝達がスムーズにいかなくなり、

男性においては、ホルモンの欠乏やアンバランスといった事が起きてきます。

セックスにおいては、感じにくい、感度が悪く、快楽が得られにくくなります

感度が悪いことでセックスそのものが成り立ちにくくなったり、回数が減りがちに。

精子の質を高め、セックスで快感を得られ、セックス回数が増えるように

していくには、ドーパミンが分泌されることが必要です。

精子という細胞は、射精回数が多いほど、運動率が良く、DNAの損傷率も低下しますので。

 

テストステロンと精子の質

感度がよい場合、射精した時に、大量の男性ホルモンであるテストステロンが分泌されます。

テストステロンによって、精液の量も増え、精子の数・活動性といった精子の質が向上します。

テストステロンには驚くべき効果があります。

やる気がみなぎってくる、欲望がみなぎってくる、精力が強くなる、自信が付くなどおあります。

唾液サンプルを集めて、性生活のアンケートをとった所、

唾液中のテストステロン濃度が高ければ高いほど、性交渉の回数が多いという結果が出ているようです。

子どもが欲しい場合は、男性は、テストステロンの分泌を高め精子の質を高め受精しやすい、

着床しやすくなるよう細胞を整えてあげましょう。

 

テストステロンを増やす8つの習慣

筋肉トレーニングを行う

男性運動

筋トレすると、テストステロンの分泌が促されます。

また、テストステロンは、身体が摂取したタンパク質を分解して筋肉に替える働きをしています。

そのため筋トレをしていれば、テストステロンが分泌されては、

さらにとった食事から筋肉がつくられてという

よい循環になっていくという事です。

 

性的に興奮する

男性10名に15分間の性的興奮を与える動画を見せたところ、

100%のテストステロン値の上昇が見られたという研究が方向されています。

しかし、そのあと射精をすると、テストステロンの分泌を抑制する

プロラクチンの分泌が促されてしまいます。

そのため、男性には、動画をみてのマスターベーションはおススメできません。

テストステロン値を高めるためには、

動画をみても、射精はしてはいけないという事が必要になってきます。

なので、AVをみてのマスターベーションばかりにならないようにすることも必要ですね。

 

 

男性ホルモンを女性ホルモン化させない

体内にある脂肪はアロマターゼという酵素を持ち、

アロマターゼはテストステロンをエストロゲン(女性ホルモン)に変える働きを持ちます。

そのため、体の脂肪の量が多ければ多いほど、アロマターゼの働きは活発になってしまいます。

そのため、体脂肪率が高いとテストステロンはエストロゲンに変換されやすくなります。

妊娠しやすいセックスをするには、体脂肪率は低く保つようにするとよいでしょう。

 

男性を男性らしくするテストステロンですが、

テストステロンは思春期の頃から分泌が多くなり、20代半ばにピークを迎えます。

それ以降は年に数%ずつ減っていくのが普通です。

そのため、気を抜くと中年太りを起こしやすくなってしまいます。

日頃から、体脂肪を減らすよう、運動や規則正しい生活を心がけたいところです。

 

 

亜鉛を摂取する

男性不妊の食事

亜鉛は、テストステロンがエストラジオールやDHTといった

他の物質に変化するのを阻害する作用があります。

また亜鉛は、テストステロンを低下させるコルチゾールの生成を抑制します。

亜鉛は、主に、牡蠣、卵、などに多く含まれています。

現代の日本人の食生活では亜鉛は不足気味になりやすいと言われていますが、

サプリでてっとりはやく摂取するというよりは、

亜鉛は 牡蠣、卵、大豆製品、牛肉にもたっぷりふくまれていて、

通常の食事をしていれば充分摂取は可能なので、バランスのとれた食事を心がけたいですね。

また、亜鉛はとりすぎると副作用もありますので、安易にサプリに頼らない方がよいでしょう。

 

アメリカのペンシルバニア州立大学のマウスを使った研究では、亜鉛が含まれる餌でも

正常なマウスと、含まれる量が少なかったマウスとでは、流産や死産のリスクが高まったと

報告しています。マウスでの実験ですが、人間ではおこらないとも言い切れません。

 

 

大豆イソフラボンを摂取する

大豆

大豆に含まれる大豆イソフラボンを摂取することにより、

テストステロン値が上昇するという報告がされています。

最初は、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た構造をしているので、

男性ホルモンであるテストステロンを減少させる効果があると予想されていました。

しかし、最近の研究では、大豆イソフラボンにテストステロンをDHTに

変換させる5αリダクターゼを阻害する働きがあることが分かりました。

 

また、大豆イソフラボンには、コルチゾールを抑制する効果もあり、

コルチゾールが抑制されると、テストステロン値は上昇します。

そのため、大豆イソフラボンをせっしゅできる大豆製品は日頃の食事から

しっかりと摂取しておきたいものとなります。

 

 

アルコール摂を控える

麦酒アルコール飲酒

アルコールを多く摂取するとテストステロンからエストロゲンへの変化しやすくなります。

お酒を飲むとコルチゾールが増えるという研究があります。

アルコールの飲酒量の増加に伴って、ストレスホルモンである、

コルチゾールの分泌量も増加していきます。

コルチゾールは副腎から分泌されるホルモンで、その分泌が増加すると、

テストステロンの産生を刺激する経路の働きが弱くなってしまいます。

 

3週間毎日ビールを飲んだ人と、毎日ノンアルコールのビールを飲んだ人では、

テストステロン値が有意に差がでるという研究結果も出ています。

適度な飲酒量の方が精子の質が高まったというイタリアの研究Andrology もあります。

飲まない日を設け、飲んでも1日のアルコール摂取量を適正に保ちましょう。

 

 

質の高い睡眠をとる

睡眠時間が8時間とっている人に比べ、4時間睡眠の男性は、

テストステロンの分泌が3割ほど少ないようです。

質の高い睡眠をとってい人ほど、テストステロンや成長ホルモンの

分泌も高まります。

テストステロンは睡眠中にその大半が作られて分泌されるからです。

テストステロンにかかわらず、ホルモンは睡眠と大きな関係があります。

質が高く、たっぷりと睡眠時間を確保することが

精子の質を左右するといえるでしょう。

 

熱をこもらせない

精巣を過度にあたためると精子をつくる働きが低下してしまいます。

熱いお風呂に長くつかったり、サウナは控え、

パンツはブリーフよりもトランクスが好ましくなります。

長時間同じ姿勢で座ることは精巣の温度を高めてしまい精子の質を低下させてしまうのです。

そのため同じ姿勢での運転や、自転車に乗り続けるというのも控えたいものです。

 

 

ストレスを減らす

ストレスが妊娠に影響するという大規模なデータはありませんが、

ストレスを低減することで妊娠力が向上したという研究は、いくらでもあります。

生殖機能へのストレスの影響が明らかになるのは、もはや、時間の問題であると信じています。

ストレスと不妊

 

ストレスが溜まるとコルチゾールはたくさん分泌されます。

そのため、コルチゾールの原因となるストレスを普段から溜めないようにしましょう。

 

ストレスが溜まる、溜まらないは自分の心次第で、

ストレスの原因は周りの環境が1割、自分の性格が9割といわれています。

また、ストレス発散は、良いストレス対処法とは言われていません。

暴飲暴食をしてみたり、買い物をしてみたり、

一時しのぎのストレスはっさんは、かえってその後に罪悪感が芽生えたりしてしまうという

研究結果があります。

 

そのため、ストレス解消には認知行動療法を取り入れていくことがすぐれています。

実際に認知行動療法を不妊治療にも取り入れた場合、アメリカの研究で、

妊娠率が8割も上昇したという報告があります。

 

 

まとめ

妊娠しやすいセックス、男性の精子の質を高めていくには、

心地よさを感じ性欲を高めるテストステロンやドーパミンといった分泌を高めることが

効果的になります。そのために、食事、運動、睡眠といった基本的な生活習慣を整え

コルチゾールといったストレスホルモンを抑えられるよう、

ストレスへの対処も効果的になります。

 

参考文献

Can Male Fertility Be Improved Prior to Assisted Reproduction through
The Control of Uncommonly Considered Factor?
Daniel M. Campagne
Royal Institute International Jurnal Fertility and Sterility.
2013; 6(4); 214-223

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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