妊活中夫婦に必要なカウンセリングサポート

妊活中夫婦に必要なカウンセリングサポート

不妊治療中、妊活夫婦の精神的に抱えるつらさはかなり深刻で、

心理的にもカウンセリングが必要だという事が様々な研究でも言われています。

そして、必要性が高いサポートとして求められている部分でもあります。

でも、実際そのサポートを行けるという選択をできる人は少ない

という現実もあります。

不妊カップルがもとめるカウンセリングの必要性についての研究から、

どんな事に悩み、どういったサポートがもとめられているかに焦点を当ててみます。

 

妊活夫婦にとってかなり精神的につらい

不妊によって経験することは、その人や夫婦にとって、かなり精神的に苦痛

となっていて、それが大きな社会的・心理的なストレス

つながっています。(1

そして、心理的にサポートするカウンセリングは不妊で悩む夫婦にとって

特に不妊治療を受ける場合は合わせて受けられるとメリットが大きいといわれて

います。(2ストレスの軽減が妊娠率を高めるためです。

そして、欧州生殖学会でもアメリカ生殖学会でも推奨しています。

でも、実際にメリットがあったとしてもそのサポートを実際に

受ける割合はかなり少なく、また否定的な感がを持っていたり、

レッテルを貼られるような感覚になるため回避するという傾向もあります。(3

ただ、妊活夫婦に対するカウンセリングは、心理的に妊活ストレスを軽減

するためのものだけではなく、夫婦間の関係についてや性的な問題についても

サポートする役割があります。

 

性的なトラブルの改善も妊活夫婦にとって必要

妊活をしていると性生活がかなり減ったという事や、夫の性欲がなく

誘われなくなったという事から、女性として求められていない感覚で

つらいといった夫婦生活や結婚生活への不満にもつながります。

それがさらに、不妊という問題にも関連してきます。そのため、

妊活をしてきて、子どもができない影響が、夫婦の結婚生活や性的関係

影響する部分にも介入していく必要性があります。

性的に夫婦関係がうまく持てなくなっているのは不妊治療と関連していきます。(4

その性的な部分にも看護師などによるカウンセリングは介入し役立てることができます。(5

不妊治療をしていると、なかなか本人たちは、その性的な問題に

うまく対処していかれなくなってしまう傾向があり(6)、逆にこじれてしまい

かねません。タイミング療法などでも既に男性はプレッシャーを感じてしまいます。

その状態で性生活をうまく変えていくために関わるのも本人同士だと

難しさも持ち合わせますよね。

でも実際は不妊治療を受けていると子供が欲しくて授かるために

頑張ることに意識が向かい、気持ちや感情、夫婦の性生活を

変えようといった視点でサポートを受ける事に注意が向けてはいけない

といった感覚にもなってしまうようです。(7

 

家族や知人との関りについてのカウンセリング役割

不妊で悩む女性は、より家族や知人、友人との支えを求めています。

でも悩みの問題からなかなか言えずに抱え込むこともあります。

家族や知人との関りから不妊ストレスを軽減できる部分もあり、

家族などに理解してもらったり、家族にどのように関わってもらったら

よいのかアドバイスを得られることで、家族や知人との関係性

うまく保てるように役立てる役割もあります。(8

特に女性は、困難に直面した時に周囲に助けを求める傾向があるものの

理解が得られなかったり、逆に心配させてしまうという事で、

気持ちを病んだりもします。家族との関りにおいてもストレスを抱えて

いるケースもあるため、カウンセリングセッションによって改善できる部分も

あります。(9

 

不妊治療での経済面と治療成果との情報提供

不妊治療は期待がかかる、子どもを唯一さずかれる最後の砦のように

考えている妊活夫婦も少なくはありません。

期待もある一方で、不妊治療での治療成績、妊娠率などを

正しく知っていないという事もあります。過剰に期待していて、

何度も治療したのに妊娠しないのはおかしいと感じる人もいます。

はじめから治療費の事や、治療での成果について正しく知ることが

できたら治療を選択しなかったとか、こんなに何度も何年も続けなかった

というい人もいます。正しく情報が提供されていない事や、

治療について意思決定する際の情報が不足するという事を防ぐためにも

カウンセリング介入は必要です。(10

また、逆に、精神的な苦痛を理由に治療を断念してしまうケースもあります。

そうした場合は治療成果を出せないままになってしまう事もあるため、

治療を継続できるようにサポートし、良い治療成果でるようにする必要もあります。(11

 

まとめ

妊活夫婦にとって、カウンセリングを受けていくことは、心理的な

ストレスの軽減につながるだけでなく、夫婦関係や性的な問題にも関り

妊活をサポートしていきます。また、不妊の問題は家族や知人、

周囲の人などをはじめ社会や広い人間関係にも関わる問題で、

人それぞれ抱える問題も違い、個別にサポートを得る必要性が高くなって

います。子供が欲しいとなると、不妊治療や授かる事が重点になり、

生活の事、心や感情の事がどうしても注意がいかなくなってしまう傾向もあるため、

妊活では生活や心理面と合わせて不妊治療をすすめていくことはとても

意味があるものになりますよ。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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