アラフォー妊活 自然妊娠しやすくするには?

アラフォー妊活 自然妊娠しやすくするには?

親子

妊娠したい。赤ちゃんが欲しい。妊活中の方へ。

あなたは、どういった形で赤ちゃんを迎え入れていくのか・・・。

できれば、普通に、ごく自然な性生活によって、医学的な不妊治療を受けずに、

妊娠することを望む自然妊娠についてと、何歳であっても妊娠を望む女性が

妊娠しやすくしていくためにはどうしたらよいかをみていきましょう。

 

自然妊娠と不妊治療

自己流であっても、排卵日のタイミングを調べたり、

妊娠しやすい体質づくりをし、妊娠した場合はそれも、自然妊娠です。

婦人科などで人工授精や体外受精、顕微授精などの不妊治療を受けて、

妊娠する場合とは区別されています。

タイミング療法までは、排卵のタイミングを見てもらうだけなので、

基本的には自然妊娠と同じです。

妊活は、とっても難しく、デリケートな分野です。

自分の思いと夫との思いがすれ違ったり、ズレていたり。

頑張るほどに義務感が生じやすくセックスレスになったり、男性パートナーの

性欲減退、射精障害、勃起障害、精子の質の劣化など男性側の問題も絡まります。

30代後半から40代前半のアラフォー妊活では、

できない悩みが強く深いほど、相談できずに思い詰める事が多くなり、

ストレスがたまるし、結果がでない、という悪循環がおこります。(1)

 

子どもができない場合不妊治療への進む割合は多い

中々妊娠できない場合、治療へ進む方もとても多いのですが、

高齢になるほど、妊娠率、出産率がさほど高くない点や、

長期化すると薬の副作用やストレスからかえって妊娠しにくい状況にも陥ります。

一般的に治療は短くても1年くらいはかかる事を想定した方が良いのですが、

半年も治療を続けると妊娠率が低下するという研究結果もあります。

ストレスがかかるほど、体外受精での妊娠率も低下していまうのです。

期間が長引く、結果が出ないという事を繰り返すことで、精神的に

妊活中の女性は追い込まれてしまいます。(2)

不妊治療不妊という言葉があるくらい、

治療によって赤ちゃんを授かることも想像以上に難しいのが現実です。

 

アラフォーでは自然妊娠の方が妊娠に有利

不妊治療が有効なのは受精できないという原因がある場合において有効になります。

そのため、人工授精はより受精しやすいように体外受精は受精させた受精卵を

移植して戻すという工程になります。

しかし、不妊治療は長期化するほど妊娠率がかえって低下してしまう傾向があります。

ホルモン療法などを行った場合は6ヶ月以上行うとかえって妊娠率が下がり始めます。

人工授精は6回以上行っても累計での妊娠率の上昇は認められず、(3)

体外受精においても妊娠されたご夫婦の体外受精の累積回数から判断すると

妊娠を期待できるボーダーラインは3~4回までとされています。

 

一方、自然妊娠は何度でもトライでき、累積回数が多いほど妊娠率が高まる妊娠方法となります。

そのため、自然なかたちで妊娠できるように基礎力をつけていくことも大切ですね。

妊娠の基本は卵子と精子の質が高い事にあります。

 

年齢で見た自然妊娠率と流産率

20代から30代では25~30%近い妊娠率がありますが、

30代後半特に38歳以降は急激に妊娠率が低下し40代では

5%~18%ほどに落ち込んでいきます。そして、妊娠率に

不妊治療と自然妊娠とで大差がなくなってしまいます。

こうしてみた妊娠率ですが、受精率だけを見れば実に80%近いといわれています。

受精より、着床の方がしにくいし、といえますね。

年齢に伴って増える不妊率、そして年齢とともに増える流産率という

点から見ても中々妊娠せず、妊娠できても流産(特に初期のうちの)も

悩みのたねになっています。(4)

 

セックス回数が多いほど自然妊娠しやすい

毎日性生活がある、性生活が週2回以上あるご夫婦ほど妊娠率は高く、

セックス回数が少なくレス傾向にあったり、タイミング狙いの性生活になっている

ご夫婦ほど妊娠率は低下する傾向にあります。

妊活をしていたり不妊治療をしているとストレスから

性欲も低下してしまいます。妊活の事があまりに生活の中心に

なってしまうと、性生活の回数もへってしまいますし、夫婦関係そのものへの

悪影響や、結婚への満足度も低下してしまうようです。(5)

恋愛をしていた頃のような感覚、ロマンスや楽しさ、心地よさも

大切にしていきましょう。

 

精子と卵子の質を高めていくには

自分達で細胞の質を高めていくことは、医療でなにかしてもらえる部分ではなく、

日々のセルフケアの積み重ねによって影響が出てくる部分になります。

細胞の質が高いという事は、より劣化していないという状況であり

ストレスホルモンや活性酸素にさらされておらず、

細胞の変形や生殖器官の機能低下が少ない状態をいみします。

また、私たちには本来自然治癒力や修復能力があり、

劣化という抗酸化作用や受けたダメージを修復する機能もあります。

修復機能が高まっている事も重要になりますね。

 

妊娠においては、受精というステージよりも、着床、そして維持していくという

段階の方がハードルが高くなります。そのため、

受精卵が育つように自律神経やホルモンバランスをはじめ、

体の中の環境を整えておくことなどです。

 

アラフォー妊活のとりくみ

妊娠しやすい体つくりには、ホルモンバランスや自律神経のバランスを整えるよう

日々の積み重ねる食事・運動・睡眠・ストレスなどに良い習慣があることが大切です。

年齢とともに低下する妊娠率ですが、妊娠しやすさに影響するのが

性生活の回数や卵子や精子などの細胞の質になります。

不妊になってしまう原因によって受精しにくい場合には不妊治療も有効な選択肢になりますが、

基本的には、心のケアをしながら、自然妊娠できるように

夫婦で取り組み続けているほど長期的にみた妊娠確率としては

結果にむずびつきやすいといえますね。

 

参考文献

(1)Understanding the emotional aspects of infertility: implications for nursing practice. Sherrod RAJ Psychosoc Nurs Ment Health Serv. 2004 Mar; 42(3):40-7.

(2) 2007 Jan-Feb;13(1):27-36. Epub 2006 Aug 29.Women’s emotional adjustment to IVF: a systematic review of 25 years of research.

(3)Live-Birth Rate Associated With Repeat In Vitro Fertilization Treatment Cycles ArticleinJAMA The Journal of the American Medical Association 314(24):2654-2662 · December 2015 with 40 Reads

(4) 1989 Aug 26;299(6698):541-5.Influence of past reproductive performance on risk of spontaneous abortion.

(5) 2007 Apr;21(2):293-308. Epub 2007 Jan 22.Psychological impact of infertility.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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