30代で子作りを考えるなら、女性だけでなく男性も禁煙を

30代で子作りを考えるなら、女性だけでなく男性も禁煙を

妊娠適齢期を考え30代で妊娠を望む方も多くなると思います。
 
お腹に宿る命のために女性の禁煙も必要ですが、
 
授かるためには男性の禁煙も重要。
 
男性の喫煙は妊娠率に影響を与えてしまいますので、
 
可愛い赤ちゃんに会うために夫婦で禁煙を考えてみましょう。
 

喫煙が精子に与えるリスク

女性の方が喫煙を続けていると卵巣の機能がどんどん低下してしまい、
 
妊娠率を下げてしまうというリスクがあるので、
 
将来子供が欲しいという方は20代の早いうちからの禁煙する事も大切。
 
もちろん、妊活中の方や不妊治療を行っている方も喫煙はおすすめできません。
 
そして喫煙は女性だけではなく、男性の精子にも悪影響を及ぼしてしまい
 
男性不妊のリスクもあります。
 
 
喫煙が男性の精子に与えるリスクには、精子濃度、精子の運能能力や受精能力、
 
正常形態の精子数などの低下が考えられ、精子の数は非喫煙者に比べ喫煙者は15~25%減少。
 
また、DNA損傷率、勃起不全の増加をもたらすという報告もありますので、
 
女性だけではなく、男性の禁煙協力も必要となってくるでしょう。
 

男性の喫煙は女性の妊娠率にも影響

タバコの煙には「主流煙」と「副流煙」があるのをご存知でしょうか。
 
主流煙はご自身で吸う煙、副流煙はタバコの先から出る煙の事で、
 
主流煙よりも副流煙の方が有害物質が多く含まれています。
 
そのため、旦那様がタバコを吸った場合、奥様にも影響を与えてしまいますので、
 
ご自身の不妊の事だけではなくパートナーの妊娠率低下の事も考えなくてはいけません。
 
 
受動喫煙を受けた女性の方の卵子の染色体異常は、
 
受動喫煙を受けていない女性の方より2.5倍も増加するとの報告があり、
 
体外受精の着床率の低下や流産リスクの増加も、
 
喫煙している女性とほぼ同じ程度と言われています。
 
 
また、パートナーに気を使い換気扇の下や別の部屋で吸っている男性の方も多いと思いますが、
 
喫煙後の洋服や口内には有害物質が付着しているため、
 
タバコを吸わない家庭よりも相手に与える影響は高くなります。
 

まとめ

禁煙は二人の妊娠しやすい体作りのためではなく、
 
これから授かる二人の大事な赤ちゃんにも影響を与えてしまいますので、
 
妊娠を希望されるご家庭では喫煙は避けた方が良いと言えます。
 
また、長く吸い続けた方でも禁煙する事で生殖機能の改善も望めますので、
 
タバコがやめられない、効果が期待できないと諦めずに、
 
夫婦で協力しながら少しずつ禁煙を始めてみてはいかがでしょうか。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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