妊活つらさを減らし体外受精で妊娠率2倍にする方法

妊活つらさを減らし体外受精で妊娠率2倍にする方法

体外受精といった生殖医療で妊娠するために成功率を高める

方法がある研究で分かった、非常に興味深いポイントをご紹介したいと思います。

体外受精の成功率は、年齢にもよって随分違いますが、

38歳以降、さほど高くはないことをご存知でしょうか?

自分の通っている病院は30%もあるなんて思っていると、

期待と、実際の結果とに愕然としてしまうかもしれません。

日本での体外受精の成績はダントツで悪いのですが、

その中でも体外受精での成功率を高めるためのヒントにもなる

外国での研究結果をご紹介いたします。

 

体外受精での妊娠率

体外受精における妊娠確率は、ここ最近は、20%程度を推移しています。

近年、体外受精を受けるご夫婦が増えている一方で、

この妊娠率は横ばいという経過をたどっています。

体外受精にエントリーしたとしても、その妊娠確率は20%

5組に1組が妊娠をして、それ以外は、妊娠できずにいるという事です。

決して妊娠率が高い治療ではないという事です。

妊娠まで至っても、その後流産したり、無事出産し、

赤ちゃんを抱くまでにたどり着ける確率は、もっと下がってしまいます。

 

体外受精での年齢別妊娠率

体外受精での妊娠率は、年齢によって大きく変わってきます。

25歳以上で40%をきり、32歳くらいまでは37〜38%の確率です。

しかし35歳をこえた時点から、30代後半から徐々に妊娠率は低下し、

40歳で20%をきり43歳で10%、44歳で10%をきります。

そして45歳以上は5%以下となり限りなく0になってしまいます。

35歳を過ぎた当たりから一気に妊娠率が低下してしまうのです。

病院によっては成功率が高いかのように、

見せかけられた表記がされていたりします。

患者さんの年齢が若ければ若いほど、その病院での治療成績は

よくなるでしょう。

また、臨床的妊娠だけでなく、化学妊娠もカウントされていたら、

妊娠率は高いかのように見せかけることが可能です。

 

体外受精での出生率

体外受精をして妊娠できたからといって、必ずしも出産できるとは限りません。

高齢であればあるほど、妊娠のリスクは高まります。

体外受精での出生率は、35歳までは19%程度ですが、

それ以降は急降下し、40歳では9%、42歳では4%、

45歳以降では限りなく0に近い数字になります。

 

このように、体外受精で妊娠・出産していくその成功のカギを握るのは、

多くの専門家は、体外受精においては、子宮内への胚移植後、

うまく着床するかどうかが成功率を左右する

大きな要因の1つであるとみています。

 

催眠が体外受精の結果を左右

体外受精において、うまく着床するかどうかを左右するものに、

ストレスの緩和があります。

不妊治療にはじまり、体外受精の胚移植前は特に強いストレスに

晒されることが考えられます。

そのストレスや治療の苦痛を緩和することが、

妊娠しやすくさせる方法になるのではないかということで、

外科手術などのストレスや苦痛の緩和にもなるとされる

催眠を取り入れた研究がされています。

 

体外受精を受ける女性に、催眠を取り入れた場合とそうでない場合では、

2倍近く妊娠率が違い、高くなったという結果がでました。

 

海外では催眠はストレスの緩和や痛みの緩和に有効という事が判明し、

治療に取り入れられてもいます。

催眠の効用を体外受精にも適用できないかと考え、

催眠を受けた夫婦と、催眠を受けなかった夫婦とで治療成績を

比較しています。

 

体外受精での妊娠率が2倍に

催眠を受ける女性は、専門家から、胚移植中は、

これまでの人生でとても嬉しかったことを考えるように言われ、

胚移植に入る前に、催眠をかけられ、胚移植は、

これまで待ちこがれた新しい生命を迎え入れるものだと考えるよう

指導されています。

そして、約10分間の催眠状態の後、医師は胚移植にとりかかり、

移植が終了する時には、心を穏やかにし、リラックスして楽観的に考えるように

言われていました。

催眠を受けたグループでは妊娠率は58.4%に対し、

催眠を受けずに通常の治療を受けただけのグループでは妊娠率は、30.2%

となりました。

催眠を受けることでリラックスし、

子宮の状態が胚が着床しやすい環境になったのではないかと考察されています。

 

催眠術を受けることで、子宮内の免疫やホルモン環境が着床しやすくなったとのことです。

それほどに、私たちの体は、精神状態に作用されるということでしょう。

 

まとめ

不妊で悩み、周囲から取り残される孤独感や、

治療の苦痛や肉体的・精神的・経済的負担は、

本来ある、受精卵が着床しそのご妊娠を維持できる力を弱めてしまう事でしょう。

実際に、自己催眠やイメージトレーニング、瞑想法を

取り入れながら、ホルモンバランスを整えるよう

カウンセリングを行うと、人工授精、体外受精でも妊娠

できなかった方々が、スムーズに自然妊娠されています。

赤ちゃんが欲しかったら、

まずは妊娠しやすいストレスを緩和させてあげることが、妊娠へ近道になることでしょう。

 

参考文献

. 2015; 12: 10.Published online 2015 Jan 31. doi: 10.1186/1742-4755-12-10A cross sectional study on fertility knowledge in Japan, measured with the Japanese version of Cardiff Fertility Knowledge Scale (CFKS-J)

・ Vyas, R., Adwanikar, G., Hathi, L., & Vyas, B. (2013). Psychotherapeutic intervention with hypnosis in 554 couples with reproductive failure. Journal of the Indian Medical Association, 111(3), 167-9, 173.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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