男性不妊 精子の数や運動率に問題があっても妊娠は可能!

男性不妊 精子の数や運動率に問題がある場合の対処方法

ベッド上悩む夫婦

不妊の原因は今では半数近くが男性側にも原因があることがわかってきています。

不妊は女性だけの問題ではありません。ただ、男性が妊娠しにくさを

実感するのは射精障害や勃起障害(ED)などがあれば別ですが、

あとは検査をしてみないと分からない部分が多くなります。

妊娠においては男性は精子という細胞の数もそうですが、

同時に質が大きく影響してきますので、その質を高めることが

大切にはなっていきます。

男性の精液をいい状態にしていくために必用な事をお伝えしていきます。

そうすることで、治療の成果も含め自然妊娠であっても

妊娠しやすい状態を作っていかれることでしょう。

 

とにかく射精回数がすくない日本人

不妊の定義には、避妊しないで性生活があるというのが条件なのですが、

日本は世界的にみても性生活の回数が少ないというのがあげられます。

世界で最も性生活が多い国は年間で130回ほどといわれています。

一方日本は調査している対象の国の中で最下位と年間で45回ということ。

さらに、性生活に対する満足度も低いと出ています。

実際にカウンセリングをしていると不妊の悩みを抱えている

ご夫婦の平均性生活回数は年間20回前後であり、

タイミングを排卵日に持つことを重視しているスタイルをとっています。

 

夫はあまり性欲がなさそう。夫は日頃マスターベーションもないのでは・・・

治療の際にはお願いしていたし、

妻から排卵期に誘っているから成り立っているという声も多いです。

女性側も性生活に対しては義務的でとにかく早く終わって欲しい、

射精してもらう事強い目的になっているという傾向が浮き彫りになっています。

妊娠しやすさを求めるのであれば、性生活の多さ、男性の射精回数の多さ

というのは必要で精子の質にも大きく影響してきます。

 

射精回数が多く、2日に1回の射精が精子の質を高めるという海外ではガイドラインも

出ています。そこまで夫婦の性生活が少ない傾向にある日本人にとって、

それだけの性生活を求めるとしたら負担感も強まってしまうかもしれませんが、

やはり、ある程度回数が多いほど生殖能力は高まるといえますね。

 

精子は3ヶ月ほどかけて作られている細胞

精子という細胞は74日ほどかけて作られている細胞であり、

管を通って作られている過程で問題が起きていても、

作られた細胞が勃起障害や射精障害によって出てくることができなくても

問題になります。

ただ、作られてくる過程で問題になってくるのは作られた精子が

射精されずに残る事です。

細胞分裂を繰り返した細胞は射精されなければ数自体は増えるものの、

古くなった精子はやがて死滅してしまいます。

運動率が悪くなった精子が残る状態であり、射精回数が少ないほど

DNAの損傷率が大きくなります。

そうすると、たとえ妊娠できても流産しやすくなったりと次々問題は出てきます。

 

セックスレスの解消が妊娠の近道に

夫婦の性生活が増えること、男性の射精回数が増えることが

重要になることがわかっていただけると思います。

そのため、男性側に妊娠できない原因があることが分かったら

まず行う事は、射精回数を増やせるように取り組むことです。

でも、病院で検査して精液検査の結果を突き詰められた跡では

男性もプレッシャーを感じますし、とてもデリケートなので

性生活に対してもかなりネガティブになってしまいます。

子どものための射精ではない関りを通じて

男性の射精を整えてあげることがとても重要になっていきます。

なので、女性が排卵期にタイミングを合わせて!頑張って!今月こそは!!

プレッシャーをかければかけるほど、焦れば焦るほどいろいろが

悪循環になってしまいます。

そんなつもりはなくても、NGな会話をしてしまっていることが多々あったり・・・

精液検査に問題があっても、自然妊娠できるようにカウンセリングを

通して改善してきていただきました。

実際に肌で感じっるのは、検査の結果に左右されすぎない方がいいという事です。

検査の結果、診断の結果だけで決定づけられるのではなく、

精液の問題は原因不明な事も多く、また改善もしうるという事です。

そのときは、夫婦の性生活の見直しが重要で、

その際は、自分自身の性についての見直しと、

男女のコミュニケーションの取り方から変えていきましょう。

 

セックスレス解消にむけて

妊活をしていると、セックスレスになる傾向として、

妊活・タイミング法の弊害として、妻とセックスすることがプレッシャーや

義務的に感じるようになり勃起障害になったり射精障害になってしまうという事もあります。

心因性によって引き起こされてくるもので、

排卵期のみ、妻だけという現象がおきてくるもの、妊活や不妊治療に力をいれようと

すればするほど悪循環になってしまい、性の複雑な問題を抱え込むようになってしまいます。

性生活についてレスを解消していく場合は、夫婦で性についての話し合いなども必要な場合も

ありますが、基本的には男性はデリケートでナイーブな存在だという事を理解して、

子どものため、赤ちゃんのためだけという視点だけでなく思いやりの性コミュニケーションを

とれすように、こじれたセックスレスの解消には第3者を交えて進めていくことが

望ましくなります。

実際にカウンセリング等をしていても、セックスレスはかなり改善がみられ、

ほとんどのご夫婦が克服していかれる問題なので、抱え込まずに相談してみることがよいでしょう。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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