子どもができない!知っておきたい冷えのメカニズム

子どもができない!知っておきたい冷えのメカニズム

お腹にハートを持つ女性

みんな正しく知っていない冷えについてのメカニズム。

冷えは確かに体の健康度に有益ではありませんが、女性の多くは持ち合わせやすい

傾向があります。冷え性によって肩こりや、不眠、便秘などの症状もあわせもち

女性を悩ませたりもしています。血流障害に伴い妊娠しにくさに

つながりやすい点から冷え改善を意識する妊活女性も多いので

冷えのメカニズムについて正しく知り、改善に向かって効果的な対策をとるようにしましょう。

 

子どもを授かりやすく知っておきたい冷えのメカニズム

冷え症について、冷え症群と非冷え症群とを循環動態指標および自律神経活動指標を

用いて比較することによって、冷え症の生理学的メカニズムを明らかにすることを目的とした

VOL15No 3 日本看護学技術学会誌に掲載された 聖路加国際病院や茨城キリスト教大学看護学部

獨協医科大学看護学部 茨城キリスト教大学看護学研究科の冷えについてのメカニズムの

研究によると、随分興味深いことがわかっています。

冷えによって血流障害がおこる事は万病のもとになり、不妊になりやすいという点も

否めないわけですが、メカニズムを知り改善していくための対処法を実施していくことも

できるわけです。

この研究の結果明らかになったことは、

冷え症群は非冷え症群にくらべて副交感神経活動指標が低値であり、

交感神経活動指標が高値であったということです。

末梢循環においては,冷え症群の血流量低下と皮膚温

低下も明らかとなっています。そのため、冷え症の人は、

安静時でも副交感神経活動が少なく、交感神経活動の緊張によって

安静時ですでに末梢の循環機能低下が起きていることが明らかになっています。

 

 

冷え性の人は常に自律神経のバランスが乱れていつも冷え

悩む女性

本来なら、休息時などの副交感神経が優位になって血流が改善される時ですら循環機能低下が起き

血流が常に障害されてしまっているという事です。

冷え性を自覚する女性は、男性より多く、男性の2.8倍ほどといわれています。

女性の半数以上の63.6%が冷えを自覚しているというのです。

しかも54.8%が冷えに伴う症状に苦痛も感じています。

そのため、自然妊娠する女性でも冷えを妊娠前から感じている女性が実に

多いのです。冷えと不妊との関係では冷えの度合いがかなり強く随伴する

自覚症状など持つ女性は妊娠しにくくなっているという研究もあります。

冷えの度合いが強い女性ほど、自律神経のバランスが乱れていると言えるでしょう。

自律神経のバランスが乱れやすいことが冷えにつながっていることがわかりました。

では、いったい何によって交感神経と副交感神経の自律神経が乱れてしまいやすいのかを知って

子どもを授かりやすく対策をとるようにしていきましょう。

 

何が原因で自律神経のバランスを乱してしまうのか

一般的にみて特に何の問題もなさそうな人においても冷え症は存在しています。

この場合は自律神経機能の調整不良に伴う血管運動神経障害が原因と考えられています。

健常者における冷え症の原因としては、主に

・エストロゲンの低下による女性ホルモンのバランス異常

・ストレス

・ダイエット

があります。他にも様々な事が関連しているといわれています。

 

もともと女性は筋肉量がそもそも少なく熱の生産量そのもの少ない点も

見落とせないため自律神経の乱れだけが冷えの原因となるわけではありません。

しかし、自律神経の乱れは冷え症を招き、さらにホルモンバランスの異常を招いていく

といった悪循環を生んでしまうため気をつけていきたいですね。

 

近年増加傾向にあるストレスと冷えの研究報告

意欲の欠如 情緒の不安定性 考えがまとまらない 気が散る

ストレスを多く感じるといった精神的な状況と冷えとの関連が研究で報告されています。

ストレスによって交感神経が優位になり、自律神経のバランスが乱れてしまい

常に冷えを感じるような体質になってしまうのです。

特に、不妊にまつわるストレス度はかなり高まる傾向が強く、

不妊治療中の女性はほぼ100%が精神的にストレスを抱え、さらにストレス度が

治療が進むにつれてより高まっていく傾向がありストレスコーピング対処が

できている状態ではないといわれています。

妊活中の女性はストレスを感じ、それによって自律神経が乱れ

冷えや、女性ホルモンの分泌異常などへの悪循環につながっているといえます。

 

まとめ

妊活中の女性ができる冷え対策として、外側からホッカイロなどで温める事よりは

自律神経の乱れが冷えのメカニズムであるため、

交感神経と副交感神経の切り替えがよくなるように

精神的なケアをすることも重要な冷え対策と言えるでしょう。

 

参考文献

冷え症の生理学的メカニズムについて
―循環動態および自律神経活動指標による評価―

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/15/3/15_227/_pdf

https://scholar.google.co.jp/scholar?hl=ja&as_sdt=0%2C5&as_vis=1&q=冷水負荷試験+ストレス&btnG=

成人女性の冷えの自覚とその要因についての検討 石川看護雑誌 Vol.4, 2007

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/26/4/26_197/_pdf

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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