夫にイライラ子どもができない治療ストレスは不妊の悪循環

夫にイライラ子どもができない治療ストレスは不妊の悪循環

口論不仲夫婦

妊活は女性主体になりがちで、特に不妊治療になると、通院には女性の方に負担がどうしてもかかります。

仕事を調整しながら、基礎体温はかって、薬も指示通りに飲んで、次の受診日には

何度も何度も通院して、頑張っているのはやはり

女の私ばかりになっていて・・・と、ストレスを抱えていないでしょうか。

このストレスが更なる妊娠しにくく子どもができにくい体質、流産しやすくもさせてしまいます。

中々妊娠しない場合、頑張りすぎ、イライラという心のトラブルが

不妊の原因になってしまうということ、また治療を受けながら妊娠できるように

サポートしてきた経験からお伝えできることを紹介します。

 

ストレスと子供ができにくくなる関係

ストレスを感じると、まず、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが

分泌されるようになります。

その影響で、ホルモンのやり取りをするレセプターの働きが悪くなり

ホルモンバランスが乱れるという事がおこり始めます。

また、自律神経を司る部分にも悪影響が出るので、自律神経のバランスも乱れ、

生理周期の乱れ、基礎体温グラフがガタガタになるなどをはじめ、

排卵障害、着床障害などにつながりやすくなります。

さらに、酷い場合は不妊になりやすいといわれる子宮内膜症や卵巣嚢腫などを引き起こしてきます。

ストレスを抱えていると、色々考え込むことも多くなり、

よる寝付けない、夜中に目が覚めるといったことも増えるようになり、

睡眠の質が悪化します。それに伴って、本来でしたら寝ている間に修復しいい状態に

戻そうと働いてくれる体の機能があるのですが、そこがうまく修復できないように

なってしまう事で卵子の質低下していってしまいます。

そのため、受精できても分割がスムーズでなく、着床しない、着床できても流産しやすい

といったトラブルを抱えるようになってしまいます。

 

理解してもらえない、わかってもらえないストレス

不妊落ち込む女性

治療に通っていること、女性側の頑張りをあまり理解してもらえていない、

わかってもらえていない、私ばかりが・・・そう思おうと、

承認欲求が満たされないのでとてもストレスを感じます。

この大変さを絶対に男である夫はわかってくれていないと思うと、

イライラして、つい嫌味を言ってしまったり、喧嘩が増えてきてはいませんか?

 

夫だって、赤ちゃん欲しい、欲しいっていう割には、

女性の大変さをわかってくれていないような、無関心のような

そんな態度にイライラしながら通院してしまっているかもしれないですね。

赤ちゃんがやってきやすいのは、

やはり心も安定して穏やかであるほど、体もいい状態になります。

心と体は密接につながっていますから。

 

わかってくれない夫へのイライラを消していくには?

わかってくれなくてイライラするのは、自分のことをわかって欲しい

承認欲求があるからです。

自分の事、わかって欲しい、理解してほしい、それは

自分のことを認めて欲しいという事のあらわれです。

実際に男性に女性の代わりが無理な事はわかっているわけなので、

気持ちの上で理解して、治療の大変さやつらさを労って欲しいのです。

それくらい、追い詰められた状況の中であなたが頑張ってきているという

事に違いありません。

そんな頑張り過ぎのあなたをまずは自分自身認め癒してあげると、

イライラな気持ちももっとす~~~~っと楽になっていきます。

自分自身を認め癒すには、瞑想は非常に有効です。

また、そうして少し落ち着いてきたら、

求めるのではなく、逆に自分から相手を認めてあげるということをすると、

自分にそれが返ってくるようになります。

認めて欲しい、認めて欲しいと思うばかりに、

夫に対しては、あなたは○○な人ねと批判したり、

不満や嫌味ばかりになっていると、いつまでたっても自分が満たされるように

認めてもらう事はできなくなってしまいます。

 

経験からお伝えできること

愛ハート

カウンセリングをしていて、治療前から関わらせていただいていると

思うのですが、治療で妊娠していったご夫婦をみていると、

妊娠していくにあたって、

夫婦で尊重しあっていますし、治療においても夫へも感謝の気持ちにあふれ、

緊張やプレッシャー、期待がかかる体外受精の移植前にかけてもとってもいい具合に力が抜けていきます。

採卵したら、空砲ではなく卵子がとれて、

受精させたらきれいに分割していく事も素晴らしい奇跡です。

みんなが望んだからといって必ずその結果を得られるわけではありません。

さらに、問題はその先にあります。

どれだけ、卵子と精子を受精させても中々着床にいたらない、そこに

悩まれる方が大半のなか、着床してその後妊娠を維持していく方は、やはり心が何より落ち着いています。

ストレス度がかなり高い状態、うまくいかないのではないか、

という不安や、

これで妊娠しなかったらどうしようとプレッシャーが強かったり、

どうか妊娠していてほしいという強い願望や

期待のし過ぎの状態だったりすると、

体の中では、過度の緊張状態で筋肉は緊張し、

自律神経では交感神経が優位になって、免疫も良好な状態から不良へとなってしまい、

移植した細胞をいい状態で保つことができなくなります。

 

着床において、また妊娠後の経過には母体のメンタルの状態が

ものすごく影響を及ぼしてきます。

だからこそ、まずは頑張っている自分を認めて癒してあげてください。

そして、夫婦で尊重しあってい、

治療においても夫へも感謝の気持ちにあふれ、

治療中からすでに、心の状態を良い状態に整えておきましょう。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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