不妊治療中の妊娠検査前のそわそわ期対処法

不妊治療中の妊娠検査前のそわそわ期対処法

女性悩む

私たちが日々抱える心のストレスは、たくさん抱えすぎるとホルモンバランスを乱したり、月経周期を乱したり、生殖器にも病気をもつようになるといった形で現れ出てきます。

不妊の原因の一つストレスがあります。不妊治療、特に体外受精を受ける女性は危機的な心理状態になっています。(1

妊娠できたか本当に気になるので、妊娠がわかるまでの妊娠検査前までの期間はとってもそわそわしてしまいます。(2

 

不妊治療中の女性にとってもっとストレスな時期

体外受精をしていて最もストレスがかかって落ち着かなくなっていくタイミングは、胚移植の時と妊娠判定待ちまでの期間になります。(3

移植がうまくいくかも気になりますし、その手技でも緊張が走ります。そしてさらに、赤ちゃんがちゃんとしがみついていてくれるのかってかなり気になりますよね。

本当に祈る思いで過ごしたくなり心境でしょう。

着床してくれたかどうかもわからない状態が続きますし、ある程度良い条件であっても、移植した胚がうまくその後妊娠に進む可能性は30%程度できる事が特にないとも思って過ごします。(4

妊娠できるのかどうか本当に分からない。この状況下が苦しく不安になる原因です。

 

妊娠できたか失敗だったかは期待の方がかかっている

妊娠できたか失敗だったか。確率としては、早期の段階での妊娠率は高くても喪失率も高いためまだまだ定かではありません。(4)

不妊治療中では、思った以上に妊娠率についての事実を受け入れられずに過ごしてしまっている可能性も高いといわれています。

医療スタッフの経験などからみた妊娠結果の予測にたよって判断してしまっているかもしれません。(5

病院の先生も今まで診てきた経験から、検査結果の感触からもコメントする事ってありますものね。

そのため、客観的な妊娠確率よりも楽観的な予測になってしまうという感じでしょう。(6

 

でも、実際に受け取る結果が期待と現実とでギャップが生まれ、妊娠できなかったときに落ち込んでしまいます。

それを何度も繰り返すことは、ジェットコースターに乗って生活するようなもので、とても落ち着いた日々を送る事は難しいです。

 

妊活女性は多方面からのストレスパンチに

結果を待つこともとても落ち着かないですが、妊活をしていると、不安やうつなどになるくらいストレスがかかる要因が多方面にあります。

女性としての役割を果たせていないような気分になったり、自分を否定してしまいたい感じにもなってしまいます。

また、社会からも孤立したような感じ設けますし、子どもがいない事でみんなと同じような生活ができないと社会的な不名誉感のようなものを感じてもいます。

不妊治療では、経済的な負担も大きいですし、仕事との両立などもストレスです。

メンタルが落ち込みだすと人間関係もギクシャクしてしまい、何だか人生が何もかもうまくいかないような感覚にも陥てしまいかねません。(7

 

体外受精の妊娠検査待ちそわそわ期の対処

体外受精など不妊治療中は、不安やうつを抱えていながらそれに対処できずに過ごす女性もとても多くいます。カウンセリングなど認知行動療法などを用いられると、妊娠率の回復が見受けられています。(7

でも、実際のカウンセリングなどを受けている割合はとても低い状態です。心理面でカウンセリング等を妊活として取り入れていいる割合はアンケートでは、1%程でした。

妊活での取り組みとしては、基礎体温やタイミング合わせ、食べ物やサプリなどは多いものの、メンタル面への取り組みはなかなか手が回っていないのが現状でしょう。

ストレスはできるだけ抱えないようにすごそう!そう思って過ごすだけになっているかもしれません。もしくは何かで発散しているといった対策だけかもしれません。

ただ、自宅でできる事もないわけではありません。

そわそわしてしまうのに効果的な取り組みも見つかっています。(8

肯定的に自分を受け止め直す取り組みです。ポジティブ思考を増やすより、自分の中の良いものを見つけにいったり、認知行動療法のスキルになります。(2)

 

妊娠待ちのそわそわ期に携帯したいカード10

あなたが、妊活中に得るのもは何でしょう?ストレスを感じるときほど、ネガティブにどんどん反芻思考を繰り返してしまうかもしれません。

そんな時は意味を見出すことも難しいでしょう。

妊娠までのそわそわしてしまう期間に下記を書いたカードを携帯し、見ては、あなたの妊活の手助けにしてみてください。(9

 

  • ポジティブに感じられるようなことをしてみましょう。
  • この状況下でまぁ、良かったかと思えることは何でしょう。
  • どんな良いことがおきているでしょう。
  • ものごとを積極的な見方をしてみましょう。
  • 今の状況を最大限に良いようにするにはどうしたらよいでしょう。
  • あなたの人生のよかったことは何でしょう。
  • ものごとの明るい部分はどんなところがあるでしょう。
  • 有意義な事をしてみましょう。
  • 困難だけでなく、プラスになった点は何があるでしょう。
  • 経験から何を学んだでしょう。

 

ストレスに対して大事なのはレジリエンス(回復力)

ストレスは不妊治療をしていたら避ける事はできないでしょう。

そして、妊娠率も実際はやはりそれほど期待できるほど高いわけではないので、どうしても妊娠成功までに、妊娠できなかったという経験は避けられないかもしれません。

もちろんすんなり妊娠できたらよいのでしょうが、そうばかりでもないので、そわそわとしてしまいます。体外受精では経済的な負担の大きさからかかる期待値はどうしても大きいので、仕方ないものです。

ストレスはどうしても受けるから、受けた後の回復の方が重要視されています。(10

心がストレスに押しつぶされずにボールのように弾んで対処できると、ストレス対処能力も高く、そして問題にも上手に対処していかれるようになります。

そうでないと、妊娠検査陰性でとても落ち込み、立ち直りにくくなります。

自分のしたことで物事を変える事ができると思える、自己効力感が高いと、ストレスにも対処しながら、不妊という問題と上手に取り組み成果を上げやすくなれます。(11

そして、不妊ということに人生をハイジャックされてしまったかのような感覚に陥らずに済みます。(12

 

まとめ

自分を思いやり、いたわる事で、自己効力感は高まってレジリエンスも増えますよね。

そして、自己効力感の高さが、ストレスへの対処をうまくできるようになり、不安と期待のジェットコースターでメンタル病まんでしまうのを上手に回避したいですね。

不妊治療で成果が出やすいように取り組みましょう。

ただ、不妊治療中のストレスはやはりかなりレベルが高いものです。支えがある事は不安回復に役立ちます。日々の自分でできるケアを行いながら、

カウンセリングなどもサポートを受けていくことで安心感は高まります。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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