子どもができない 排卵誘発が不妊治療の妊娠率低下に!

子どもができない 排卵誘発が不妊治療の妊娠率低下に!

妊活をしていたら卵子の質が高いことが妊娠につながることはご存知でしょう。

しかし、いろいろ妊活をがんばってできることはしているし、

体外受精も頑張っているのに、なかなか結果がでないし・・・。

医師から言われたことは「卵子の質が悪いからです・・・」

いったい何がそんなに卵子の質を低下させてしまったのかと、

困り果ててしまっていませんか?

でも、不妊治療そのもの、妊娠させたいのとは反対に妊娠率を下げてしまうのです。

排卵誘発が卵子の質を悪化させてしまうことをご存知でしたか?

不妊治療が妊活のすべてではありません。

子どもができないと悩んだ40歳以上の女性が、自然妊娠できた方法をみていきましょう。

 

たくさん採卵しても妊娠できない理由

人工授精・体外受精と不妊治療を行う際に、たくさん採卵すれば

妊娠しやすくなるって思っていませんか?

たくさん採卵できるよう、その後治療も回数できるようにし、

胚を移植して、妊娠させようと多量の排卵誘発を行う「過排卵刺激法」があります。

よくいわれる ロング法、ショート法で、その月経周期において

エントリーされる原始卵胞を1つでも多く主席卵胞に育て上げようとするものです。

 

しかし、自然周期であっても、1つの卵子が通常です。

本来はどちらか片方の卵巣から1つですが、排卵刺激は両側に作用します。

なので卵巣にもかなりの負担がかかります。

 

 

どれくらい卵巣に負担がかかるの?

親指くらいのおおきさの卵巣の中に、主席卵胞なら20mmくらいになります。

半分くらいを排卵の時には1つの卵胞が占めるのに、

たくさん卵胞が育ったとしたら、いったいどういったことが起きるでしょう。

また、卵巣の中には、1つの卵胞が入るだけではなく、

次、その次と、主席卵胞へと育つ予定の原始卵胞が何千と眠っています。

卵巣刺激で5つの卵胞が育ったとしても、

直径20mmの卵胞が片方づつ5こづつぎゅうぎゅう詰めに刺激されて

育てたとして、卵巣は100mmを超えます。

通常の自然周期では絶対に考えられない状態がおこります。

卵巣には想像以上の負担がかかり、

これを繰り返したら、卵巣の機能低下やホルモンバランスの乱れ、

月経周期の乱れ、そして何より卵子の質の低下を招きます。

 

卵子は極度の栄養・酸素不足に

卵子も細胞です。細胞が元気で活性化されるには、欠かせないのが酸素と栄養です。

通常だったら、自然周期でも1つ、まれに2つ程度の卵胞しか育たないのですが

たくさんの主席卵胞がひしめき合う事で、極度の栄養不足や酸素不足が起こります。

サプリを飲んでいるから栄養不足は補えているはず。

そう思われていたらとっても怖いことです。

サプリの栄養は卵巣や子宮にだけ供給されるものではなく、

全身をめぐり全身で使われます。

妊活サプリ程度で補える状態とはとても言えません。

 

 

妊娠を左右するのは卵子の質

人間は、本来1つの卵胞で妊娠する力があります。

数で勝負しても勝てません。

一番大事な質を無視しては受精させることができても、きれいな分割ができない、

移植にたどり着けない、移植後にも定着しないといった

次々に問題が出てきます。

医学の力で、排卵誘発をしたからと言って、卵子の質が高まるわけではありません。

もともと、自然妊娠しにくくなっている状態で、

排卵誘発を繰り返したら、本当に取り返しがつかないことになります。

周囲からの妊娠できなかったら早く不妊治療をしたらいいよ。

早ければ早いほどいいよ。の声に焦りすぎないでほしいと思います。

薬には作用があれば副作用も当然ついて回ります。

不妊治療は長期化しやすい事、そして、薬をつかって卵子を育てるよう刺激したり、

ホルモンを分泌するように続けていると、自然なかたちで排卵しない、

生理周期が乱れてしまって前のように生理が来ない、

それどころか治療で妊娠できなくてやめたとしてもその後生理が来ないという方もいます。

その間にセックスレスにもなるし、自然妊娠っていったいどんな感じなの?と

自然に赤ちゃんを授かる感覚も夫婦で関わる感覚もわからなくなってしまいます。

半年、1年くらいのつもりの不妊治療が一生妊娠できないものに変わってしまう

リスクを持っている事もちょっと知っておいてください。

 

卵子の質を低下・不妊にさせてしまうもの

妊娠率に影響があるのは、卵子の質ですが、その卵子の質を劣化させるものの1つに

ストレスがあります。ちょっとした考え癖、気分で、心のトラブルが出てきます。

それによって卵子の質を劣化させる悪循環が始まります。

ストレスは細胞の細胞膜そのものを劣化させたりもしてしまいます。

ホルモンの受容体などの働きも低下させてしまいますから、

子供ができにくくなっていきます。

もともと神経質・完璧主義・不安症・イライラしやすい・悪く考えてしまうという方は

不妊で悩んでいる今も、随分と辛い気持ちでお過ごしだと思います。

でも、そんなストレスが卵子を劣化させてしまうのですから、

妊活は難しく、なかなか抜け出せなくなってしまう事でしょう。

劣化させてしまう酸化ストレスから大事な卵子をまもり、

さらに、修復する力を高めていってあげましょう。

 

修復するホルモンの分泌を高める方法

いつも生活していると体は酸化ストレスにさらされてしまいます。

でも体には抗酸化作用や修復させようとしてくれる力もあります。

メラトニンといって睡眠の時に出てくるホルモンのその1つです。

また同じく睡眠時に出てきて修復したり活性化させるために役立つ成長ホルモンもあります。

こういったホルモン分泌を高められるようにしてあげることも大切です。

メンタルトレーニングや瞑想によって、この成長ホルモンの分泌を増やすことも可能。

そのため、がん治療と合わせて用いられたりもしているほどです。

卵子が良い状態になるようにしてあげましょう。

カウンセリングをしながら、メンタルトレーニングや瞑想なども一緒に取り組んでいますので

みなさん、40代でも無駄に卵子をしすぎるという事もなく、自然妊娠されていっています。

 

子どもができないと思ったらやっておくこと

子どもができない。そう思ったら、不妊治療を始めることやサプリを飲むことが

大切なわけではないことがお分かりいただけると思います。

もちろん不妊治療が適するケースもありますが、

不要な検査と不要な治療で不妊体質が悪化してしまうケースが少なくありません。

不妊治療をするのであれば、自然周期による体外受精を行う病院であったり、

ステップアップ治療を取り入れていない病院やクリニックを選んでいくという

ことも妊娠率をさげさせない大事なポイントとなります。

 

そしてなにより、子どもができないと思ったら、

不妊治療ではしてはもらえないこと。

卵子の質を高めること。そして、受精卵が着床できる定着力をつけることが何よりも大切になってきます。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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