妊活による焦りで人生が思うようにいかない 15の兆候

妊活による焦りで人生が思うようにいかない 15の兆候

妊活をしていると、不安だし、あせりますよね。そしてたくさん悲しい思いもします。

特に子供ができないという期間を長く過ごす事は、女性にとってとてもつらいものです。

赤ちゃんが欲しいなぁと思っても何度も生理がくる。妊活を開始してもなかなか授からずにいると、焦りが出てきてしまいます。

焦っても良くないのは分かっていてもどうにもならない気持ちもありますよね。

そして、妊活中のこのつらい思いによって、人生そのものがうまくいかないような感覚にも陥ってしまいます。

 

妊活での焦る気持ちは女性の方が大きい

不妊で悩む夫婦が増えている中、子どもができないつらさにより不安で焦る気持ちを募らせやすいのが女性です。感情的な辛さを感じやすいのです。

そのため、不妊治療へ進むことへの抵抗性は女性の方はあまり感じない傾向がありますが、男性はまた違います。(1

男性は不妊治療へ進むことにより抵抗を感じながらも、子どもがいない事を受け入れやすくなっているようで(2)、こういった部分にも女性と男性とでズレが生じやすく、それも焦る気持ちに拍車がかかってしまうかもしれません。

 

世界的にも増えている不妊

日本では5.5組に1組ほどといわれている不妊の割合ですが、今後推定ではもっとふえていくかもしれません。世界中の問題にもなってきているくらいで、その割合として、1973年から2011年までの精子数が激減していて、男性では妊娠可能な人たちが50%~60%も減少しているといわれています。(3

女性でも、地域に差があるものの、30%~15%が不妊といわれています。(4

男性側も、女性側も妊娠しにくさが増えていて、直面しやすいものでありながら、とても不妊という事で味わう経験は人生において過酷なものです。

 

不妊治療は危機的な経済的なダメージにも

不妊という事は、苦しい事です。妊娠しやすかったら決して感じることがないような気分を味わうのです。(5)そして、不妊治療では、お金のこともかなり精神的な不安になって負担感を掻き立てます。

不妊治療では、検査や診断、手技などにかなり収入から費用に充てるような生活になります。家系に大きく負担がかかる事であり、(6)不妊治療がやはり楽な選択ではないようです。

もちろん負担がかかるけれども、不妊治療には大きな期待がかかる一方で、不妊治療にかかるストレスが半端ない事もあり、不安で焦る気持ちもより一層高まる傾向があります。(7

 

毎日が妊活のことで頭いっぱいに・・・

人生全部が妊活の事だけになってしまったかのように感じませんか?何をしていても妊活のこと、不妊の事、それだけの世界で生きているような感覚。寝ても覚めても、子どもが早く欲しい事、妊娠することばかりでうんざりしているかもしれません。

子どもができない事からくる、心のトラブル、不安やうつなどを抱えているかもしれません。人生を不妊に乗っ取られたような感覚かもしれませんね。

妊活をしていることで、心も疲れるし、体も疲れる。そして、人生も何だか思うようにいかない気がしているかも。

不妊はうつや不安とも関連していて、不妊で悩む女性はがん患者や心臓病患者と同じように感情的なストレスを感じていると言います。(8

 

不妊症に関連するうつ病・不安の15の兆候

不妊で悩むことで不安になったり、うつ病のような兆候がでたりもします。その割合は決してすくなく、多くの女性が苦しいので、この兆候がある場合はカウンセリングなども受けることで妊活の焦りに対応していく検討をしてみてください。アメリカ生殖学会のリストより参考に見ていきましょう。(9

 

1 一日中、不妊症・妊活のことを考えている

なんで、こんなにもずっと、妊活の事ばかり考えているんだろう・・・。考えないようにしたいのに、そのことから離れられないと思いませんか?そして、ずっと早く妊娠しないと、何とかしないとって焦っているかもしれません。

不妊治療を始めていたら、検査のたび、処置のたび、毎日の基礎体温のグラフを見てはずっと妊活の事で頭がいっぱいになってしまうのも無理はない状態でしょう。生活の中が妊活に支配されるのは、普通なことかもしれません。

朝、目を覚ませば、基礎体温のグラフのことで始まり、超音波検査に行くこと、また、妊活に引き戻されてしまう事でしょう。

治療でステップが上がっていけばより、治療の事、成果が出るのかどうかという事は気になって仕方がないかもしれませんが、仕事をしていても、家事をしていても妊活の事を考えて、そのことばかり考えだしてしまっていたら、それは一つの兆候です。

 

  • 友達と話している時も妊活のことに頭の中は戻る
  • 何かをしていても不妊の事が割り込んでくる気がする
  • パートナーとの話が妊活ばかりになっている

 

2 罪悪感を感じていませんか?

子どもができない事を自分の何かが悪いからではないかと、罪悪感を感じていませんか?罪悪感は自分が何か故意に間違えたことをしたことによって感じる感情です。

犯罪などを犯した場合には感じることがあるでしょう。

でも、妊活で感じるというのは正しくはありません。でも、感じてしまう事でしょう。そして、罪悪感を感じる自分にもうんざりしてしまっていませんか?

 

  • 結婚したのに子供を産めない事に罪悪感を感じる
  • 性感染症・過去の中絶などがあり、それが不妊の原因を作ってしまったと感じる
  • パートナーに申し訳ないと感じる

 

子どもを授かる事を待つことは、夫婦にとっても豊かな関係を作る時間です。罪ではないのです。

でも、自分を責めたり、非難してしまう場合は、カウンセリングなどは有効です。

 

3 自分がダメで価値がないと感じる

自分が妊娠できない事で、人として、妻として、女性として、嫁として価値がないように感じてしまってはいませんか?

子供を産んでいないことで、自分の価値観が下がってしまって価値観を感じられなかったり、ダメだと否定してしまいたくなっているかもしれませんね。

  • 自分が不妊であることをしったら人の対応が変わるのではと思っている
  • 自分が不妊だと知ったらパートナーが離れていってしまうと思う
  • 自分が女性としてうまく機能しなくなってしまったと感じる

 

妊娠しにくいことが、自分自身の価値観と直接関連づけて考えてしまう時もあるかもしれません。

でも、カウンセリングはあなたの存在の意義や価値をもう一度見出すのに有効になります。

価値観が損なわれ、自尊心が損なわれると、人との関係もうまくいきにくくなってしまいます。

 

4 悲しみがつづいている

悲しいと思う体験を何度も繰り返し味わう日が増えているかもしれません。心の中に悲しみが溜まり、そしてなかなかそこから抜け出すことも難しさを感じるかもしれません。

 

特に妊娠しなかったのではというサインが出た時。基礎体温が低下し始めて高温期を維持しなくなった。

妊娠検査薬で陰性だった。不妊治療で悪い結果が出た時。妊娠の超初期の兆候が見られないなど、自分が妊娠しなかったかもと思う事、さらにはそれを決定づけるような時に体験します。

  • 落ち込んでなかなか立ち直れない
  • 気分良く過ごせる日よりも、気分が落ち込んでいるときの方が長くなる
  • 何週間も悲しみが続く

 

5 一人ぼっち取り残された感がある

女性悩む

孤独感というのもまた、一つのサインです。なんだかみんなから取り残された気がする。友達の輪、同僚の輪、なんだか置いてけぼりになっている感じをかんじるかもしれません。

妊活をしていると、妊婦さんをみたり、子供連れを見るのは避けたい気持ちにもなってきます。

そして、避けている自分にも嫌悪感を感じるかもしれませんが、あまり苦痛な場合は、避けるというのも一つの対処法です。無理しなくても大丈夫。

 

  • 一人ぼっちのような感じがする
  • 家族や友人を避けるような時がある
  • 前は楽しんでいた仲間とも会うのが億劫
  • 誰かほかの人といても、一人な気がする

孤独感は、ストレス度が高いもので、一人であることを感じていたら、心はつらくなっているサインです。

 

6 前は楽しめたことが楽しめない

前は気楽に楽しんでいたことが、なんだかそれも楽しめない。そんなことはありませんか?

好きで入っていたお風呂ですら、妊活だとおもうとうんざりしてしまったり。楽しいものだと感じなくなってしまう事もおこります。不妊を経験してくる中で心が傷ついてきて、楽しかったことが楽しめないものに変わってしまったという事もあります。

悲しい体験を通して、人生にも影響がでてくるのです。

 

7 緊張感が高まる日々をおくる

頭を抱える女性

不妊治療など、検査や処置、治療などでは特に緊張を強いられる場面もおおくなります。診断が下されるとき、また治療の過程、そして副作用などでも不安になるものです。

  • 日常で不安を感じる
  • パニック発作が起こる
  • 緊張や、緊張感を感じる

 

8 イライラして些細な事でも怒りを感じる

精神的にイライラしやすくなって、些細な事でも過剰反応してしまう事はありませんか?なんであの人はこんなことを言うの?どうしてわかってくれないの?そう思う事もあるでしょう。

また、そんなつもりは周囲の人はないのかもしれないけれど、なんだか不満に感じてしまう事もあるかもしれません。それは、イライラからくるもので、ちょっとしたことに怒りを感じずにいられないくらい、悲しみを心に抱えているから。

子どもができない、頑張っているのに、なんでという憤りでもあります。

カウンセリングでは、感情のコントロールにも役立ちます。

 

9 集中できず、記憶もなんだか悪い

祈る女性

不妊治療薬を使用することで集中力を欠くこともあります。仕事中もなんだか心ここにあらずといった感じな事もありませんか?

  • 楽しい事でも何だか集中していない気がする
  • そわそわしている
  • なんだかボーっとしてしまう

 

不安やうつでも、集中力を欠くようになります。心ここにあらずといった感覚がそうです。そして、いつでも不妊の事、妊活の事を考え出しているかもしれません。

 

10 パートナーとの関係もうまくいかない

夫婦で悩む

不安など気持ち面でうまくいかなくなると、人間関係にも影響が出始めます。不妊症、そして不妊治療中はより夫婦にプレッシャーがかかってくることが増えます。治療の意思決定、そして、治療の経済的な事などなど。

なんだか夫婦の関係がぎくしゃくしていたり妊活の事ばかりになってしまっていませんか?

  • 話す内容が妊活の事ばかりになっている
  • 不妊治療の事ばかり話す
  • 不妊という事でパートナーの気持ちが離れていくのではと考えている
  • 一緒に楽しむという事が減った

 

仲は悪くはないけれど、なんだか妊活の事ばかりになっているし、なんとなく夫婦としての前のような関係性が損なわれていると感じたら、カウンセリングなどで夫婦関係の仲介なども必要になったりします。

 

11 夫婦の性生活でも楽しめない

妊活をしていると、気分がのらない時、体調がすぐれない時も夫婦の性生活を持つことが必要になるときもあります。妊娠できないでいる事で、性生活そのもの意味がないものだと感じてしまう事も珍しくなく、性欲が減ってしまう事もあります。

どうセックスを楽しんだらよいのかも分からなくなってしまっているかもしれません。

  • 性欲の減少
  • パフォーマンスの低下・ED
  • セックスの楽しさが減った

負担感や義務感でしかなくなってしまっていたら、不安や焦り、うつなどが性生活にも影響を与えていくことがあります。また、子宮内膜症などによりセックスの際に痛みが生じる事もあります。

性生活改善のためにカウンセリングを用いる事も出来ますし、不妊治療と合わせて相談していくこともよいでしょう。

 

12 アルコールを頻繁に飲む

妊活をしていると、アルコールの摂取は女性は特に控える傾向があります。そして適度なアルコールの摂取ももんだいがありません。ただ、頻繁にお酒を飲んだり、ストレス発散のためのお酒は好ましくはありません。

 

13 食べ過ぎてしまったり、食べなかったり

食べる事によってストレスの薬になることがあります。ストレスが溜まったときほど、普段は我慢していても食べ過ぎてしまうという事もあるかもしれません。

極端に食べ過ぎたり、食べなさ過ぎて体重に変化が出てきているようだったら注意が必要です。

 

14 睡眠がおもうようにいっていない

不妊落ち込む女性

ストレスや不安などが強いと、睡眠にも影響がでてきてしまいます。

  • 寝つきが悪い
  • 寝すぎてしまう
  • 夜寝るのに苦労している感じがある
  • 睡眠リズムが崩れている気がする

 

寝付けない、夜中に目が覚める、眠れている気がしない、疲れが取れないなど、睡眠がうまくいっていないように感じる事もあるでしょう。ストレスがかかってくると睡眠にも影響が出始めてしまいます。

 

15 生きる意味が分からない・自殺もかんがえてしまう

子どもがいない人生は考えられない、産めないなら自分が生きている意味や価値すらわからないといった状況にまで追い詰めてしまうことだってあります。

死んでしまいたいとか、自殺すらも考えていたら早急に病院などへ連絡する必要性があります。

 

まとめ

妊活を通して、女性が感じる苦痛はとても激しいものです。

不安やうつなどで、気持ちのコントロールの舵を失ってしまう事もあるでしょう。多くの女性が抱えていると言います。決してあなただけではなくごく一般的な事です。

受精後から妊娠結果がでるまでの大体2週間くらいを待つことはとても不安です。うまく対処する事でストレス度が随分と変わるものです。(11

カウンセリングなどサポートを受けていくことは間違った事ではありませんし、恥でもありません。まして、心が弱いからとか、あなたがダメだから問う事ではありません。とても必要性が高いものです。(12

不安でうつっぽくなってしまう。妊活の事ばかり考えて不安になる事、焦る事になんだか疲れ切ってしまっていませんか?基礎体温のグラフとのにらめっこ。排卵検査薬、妊娠検査薬、通院、治療、処置、のたびに不安が 次のネガティブを呼び、心と体が疲れ切ってしまっていたら、ストレスを感じないようにしようとするのではなく対処に切り替えましょう。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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