妊娠したい人向け!コーヒーとの上手な付き合い方

妊娠したい人向け!コーヒーとの上手な付き合い方

コーヒー

妊活中はどういった食べ物、飲み物がよくて、

どういった食べ物、飲みものがNGなのでしょうか???

そういった質問は皆さん関心が高いようです。そんなひとつにコーヒーがあります。

妊活中だからとタンポポコーヒーなどに変える方もいますが、

美味しくないから続けられなかったというお声もいただきます。

 

コーヒーのもつメリット・デメリットから考えて

どのようにお付き合いしていくのがより良いのかをお伝えしていきます。

 

コーヒーで健康・病気を予防できる?

近年、コーヒーのカフェインは有害という事よりは、コーヒーの他の成分が

健康度を高め、病気の予防や死亡率を下げるという事もわかってきています。

2008年のハーバード論文(1)ではハーバード大学が30年間にわたって

13万人分の健康データを使った統計分析で

、ガンや心疾患などのあらゆる死因とコーヒーとの関係を調べています。

その結果、コーヒーが死亡率を高めるという証拠は見つからず、それよりも今回の研究により、

コーヒーと死亡率の間には男女を問わず逆相関の関係にあることがわかったのです。

コーヒーは健康に良いという事がいわれたのです。

コーヒーは、おもに心疾患の死亡率を下げてくれたりもします。

不妊と糖尿病・高血圧・がん・心疾患・血管疾患など生活習慣病や病気のリスクとも関係がある事が

言われています。この効果は、コーヒーにふくまれるカフェイン以外の成分によって

健康レベルを高めてくれる健康飲料と言えるでしょう。

またBMJに出た論文(2)は、いろいろな病気の予防になるよ!というって内容の論文です。

エジンバラ大学の研究で、1日にコーヒーを3~4杯飲むひとは、

死亡率が10%減、他にもがんの発症リスク、心疾患での死亡リスクや糖尿病やうつの軽減にも

有効ということが言われました。

妊活中はカフェインが気になるというだけでコーヒーを避けてしまうのは

もったいないかもしれません。

 

コーヒーの効果メリット・デメリット

コーヒーにも、良い効果もあれば悪い効果もあります。

それらを見ていきましょう。

 

・肝機能を向上させる

脂肪分解にかかわる酵素を活性化させる働きがあり、

分解された脂肪が体内でエネルギーとして使われるようになるので、

脂肪が蓄積される肝臓においても機能を向上させるようになります。

 

・血行促進

カフェインには血行促進の効果もあります。体の中の血行が良くなり

代謝も上がり、老廃物も排出されるようになります。

 

・精神を安定させる

コーヒーを飲む人やコーヒー店で働く人はうつ病になりにくいと言われています。

コーヒーの香りによる精神安定効果もあるのでしょう。

 

・抗酸化作用でアンチエイジング

人間は細胞内で代謝されてエネルギーを生み出す過程で

生じるフリーラジカルにより、酸化していってしまいます。

その酸化を抑え鵜効果がポリフェノールにはあって、

赤ワイン同様にコーヒーにもたくさん含まれています。

 

・胃酸を分泌させる

空腹時にコーヒーを飲むと、カフェインが脳の迷走神経を刺激して

胃酸を分泌させる働きがあります。

空腹時や1日にたくさん飲む場合は胃酸で胃の粘膜が荒れて胃の不快や

胃の痛み食欲不振の元にもなりかねません。

 

・鉄の吸収を妨げる

コーヒーに含まれるクロロゲン酸は鉄分と結合しやすく、

鉄分の吸収を妨げてしまいます。

女性は特に貧血には気をつけたいので、食後直ぐに飲まないようにすると

いった工夫も大切です。

 

・覚醒効果

覚醒効果があるので、眠気覚ましに使われます。

大脳皮質に作用して精神機能、知覚機能を刺激して覚醒させるため、

夜や寝る前に飲むと今度は質の高い睡眠の妨げになってしまします。

妊活中は本当に質の高い睡眠をとる事が大切になってきます。

妊娠しやすさ、心や体をいい状態にすること、性欲を高めたいときなども

睡眠は大きく影響します。

 

 

カフェインのとりすぎは危険?

コーヒーに含まれるカフェインは気分を良くする効果もありますが、

その効果が切れるころには今度は神経が過敏になって、

イライラしやすくなったりするという働きもあります。

そのため、カフェインの摂取は不安感が強い方などは特におすすめができません。

 

ただ、このカフェインにこそ、重要な体を不妊改善に導いてくれる要素がある事が示された

スタンフォード大学がおもしろい実験(3)があります。

これによるとカフェインが大事なのでは?という結論なのです。

このカフェインこそが、炎症物質を出す遺伝子の活性化と働きが鈍いことが

影響しているのではという事と、コーヒーを飲むことで、この

炎症物質を出す遺伝子の働きを鈍らせる効果があるという事です。

カフェインには炎症物質を出す遺伝子の働きを抑えてくれることで、炎症を抑えてくれる

とことで体の老化を防ぎアンチエイジングになるという事のようです。

体内の炎症が万病のもとであり、不妊の原因にもなっています。

その炎症を抑えていくことが

アンチエイジングになっていくのです。妊活に良いとされる地中海式の食事療法や

運動、瞑想などは炎症を低下させてくれるという効果が科学的に証明され、

実際に妊娠率を高めている研究も多々ありますよね。

 

妊活中のコーヒーのおすすめな 飲み方

以下の点に気を付けていただければ妊活中でも特に問題はないでしょう。

・1日2~3杯程度にする

(WHOでも1日マグカップで3杯までの摂取を推奨しています)

・コーヒーに砂糖は入れない

・寝る2時間前に飲むことは控える

・空腹時や食後直ぐのコーヒーも控える

 

・カフェインレスのコーヒーを楽しむのもおススメ

 

これらのルールを守れば、好きなコーヒーも適度に楽しむことは

良いといえるでしょう。

 

妊娠しやすさというのは、心も体も健康的でいい状態であり、

夫婦としても性的にひかれあう事ができる状態のことです。

単純にコーヒーだけで決まるわけではありません。

私もコーヒー大好きです。

妊娠前も、妊娠中も、授乳中も、適度な量という範囲内で楽しんできましたよ!

コーヒーと妊娠率について調べている研究では、

全く飲まないという群より、適度に飲むという習慣がある群の方が

妊娠率は高いという結果もあります。(4)適度に楽しめるという人は、

何事においても適度にバランスを保てるタイプとも言えるかもしれないですね。

 

カフェインと妊娠率については決定打がない

1日8杯とか尋常ではない量を飲めば話は別かもしれませんが、

カフェインについては妊娠率・出生率にといて一貫したエビデンスが

あるとは言えないとしています。カフェインの摂取では、

コーヒーカフェインが良くないのではなく、エナジードリンクなどの

飲料水に含まれる砂糖が多く入っている飲み物に含まれる(5

カフェインには妊娠率への影響があったようです。

コーヒーとかが悪いのではなく、別に明らかに出生率を低下させて

しまう要因は存在します。そういった点から妊活を取り組むことで

妊娠しやすさを回復できるため、コーヒーにこだわりすぎなくても

大丈夫です。

 

コーヒーは男性の精子の質にも影響はあるの?

男性についてのコーヒーとカフェインの摂取についての系統的レビュー

では、2016年までのコーヒー/カフェイン摂取量と生殖結果に関する

観察情報を報告する28の論文を調べてくれています。(6

19,967人の男性が含まれていました。その結果、

ほとんどの研究において、精子の質を反映する精液のパラメータは

カフェインの摂取(コーヒー、紅茶、ココア飲料からの)は

影響を受けていないという事でした。逆にコーラを含む飲料とカフェインを

含むソフトドリンクが精液の量、数、濃度に悪影響を与えることが分かったのです。

さらも、精子のDNA欠陥に関して、カフェイン摂取は異数性およびDNA破壊と

関連しているように見えたものの、DNA損傷の他のマーカーとは関連せず。

確かに飲み過ぎはよくないでしょうが、適度な量である事を心がけて

みてください。

 

それでもどうしてもカフェイン等が気になる方はカフェインレスのコーヒーもあるので、

そういうので楽しむのもいいのではないでしょうか?

 

まとめ

コーヒーはポリフェノールを含み抗酸化作用や抗炎症作用も持ち、

意外にも妊娠を応援してくれる飲み物かもしれません。

適度にお付き合いする分には問題はありません。

すいぶんの摂取は大切です。水をはじめ、コーヒー、ココアお茶など

楽しんでいきましょう。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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