痩せスリムが不妊に 妊娠しにくくなる体型とBMI

妊娠しやすさに体形が関係することをご存知でしょうか。
体型を表す指標として、BMIという身長と体重から計算し算出できる
数値があります。それが標準値におさまっているほど
健康的で病気になりにくさもあります。肥満も妊娠しにくい点がありますが、
痩せすぎもまた不妊の原因となります。
現代では女性の痩せ体型も問題に
最近では、女性 20~50歳代でもやせ※課題になっています。
20代~50歳代の女性のやせの人(BMI<18.5 kg/m2)の割合は、
どの年齢階級別にみても10%を超えている状態です。
そして、特に20歳代では21.7%と非常に高くなっています。
厚生労働省で出している「健康日本21(第二次)」では、
若年女性のやせはエストロゲンとの関係や骨量が減少、
低出生体重児出産のリスク等との関連があることが示されています。
妊娠しやすさには標準体型がベスト痩せすぎ注意
妊娠しやすい体つくりにおいて重要なのは、実は体重だという事です。
もちろん体重だけでなく、体脂肪率というのも影響はしてくるのですが、
体の中に占める脂肪や筋肉などの割合によって、生殖に関わる性ホルモンが影響を受けてしまうからですね。
産婦人科専門医の宋美玄(ソンミヒョン)先生は、下記のように言っています。
「実は、妊娠する上で一番重要なのは体重です。体脂肪が極端に多くても少なくても、
排卵障害の原因になるためよくないのです。
最近話題になっている”シンデレラ体重”なんてもってのほかです。標準体重を保つようにしましょう」(宋先生)
スリムなほどキレイ、モデル体型に近づけたい、かわいくいたい
そんな女性としての憧れや美へのイメージによって痩せ傾向ではあります。
しかし、その痩せ体型によって、女性ホルモンの分泌や妊娠しやすさにも
影響がでる可能性が秘められていそうです。
妊娠しやすい標準体型を示すBMIの値とは?
BIMとはボディマスインデックスのことで体格指数を表します。
体重kg÷身長m×身長m で計算して出します。基準値・理想値は22と言われていて、
健康的で寿命が長いといわれている数値です。
肥満でもなく痩せすぎでもない体形になります。
妊娠しやすい体つくりのためには、生活習慣の改善などにより、
まずはこの理想値に近づけていくという事が必要になります。
食べる事、運動すること、寝る事、精神的なストレスなどによって
生活習慣が変わってきます。こういった習慣の積み重ねが体型を作り上げていくため
20代で若いから、まだまだ妊娠のことはずっと先なんて思っていると
不妊体質になってしまうリスクがあるため、日々気をつけていきたいですね。
痩せているほど不妊につながる冷え症にも
痩せていることが、冷え性の原因にもなっているようです。
冷えとBMIとの関連についての研究では、
肥満群、正常群、痩せ群とBMI血が低下するほど、冷えを自覚する頻度が
高くなる傾向にあります。冷えを自覚している人は自覚していない人と比較して
BMI の値が低くかったと報告されています。
BMI の値が低いということは、体脂肪が少ないことはもちろん、
体の全体の筋肉量も少ないため、基礎代謝が減少してしまい冷えが出現してきます。
そのため、食事と運動によって筋肉量を増大させながら体型を標準的に保つよう
日々冷えについての認識をふかめ生活習慣を見直していくことが大切と結論付けられています。
参考文献
厚生労働省「平成29年「国民健康・栄養調査」の結果」
働く女性のやせすぎ問題が、不妊大国へ導くのか。https://www.huffingtonpost.jp/2018/01/25/working-women-body-shape_a_23343129/
BMIチェックによって自分の肥満度と標準体重を確認しようhttps://www.health.ne.jp/bmi/
妊娠しやすい体になるためにはhttp://www.mizuuchi.or.jp/