妊娠希望 女性ホルモンを増やして質のよい卵子にするには

妊娠希望 女性ホルモンを増やして質のよい卵子にするには

妊娠希望する場合、ホルモンバランスが整って、規則的にやってくる生理周期の中で

順調に卵子が育ち、排卵され、受精されていく女性ならではの体質を作りたいところです。

低温期がながく、中々卵子が育っていかない、

排卵しにくい、高温期が短い基礎体温を測ってもきれいな2相性にならない

などなど色々ホルモンバランスのトラブルを気にしながら

妊活をされている方、不妊で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

ホルモンバランスと密接に関わる自律神経

妊活で意識するのは、基礎体温とか、排卵日とかタイミング、

治療をしようかどうか、ステップアップしようか、

このまま治療を継続すべきかどうかそういったことが多くなるかと思います。

でも、卵子の排卵に関わるホルモンバランスは自律神経と密接に関わって、影響してきます。

 

この自律神経は、ストレス、心の状態の影響を強く受けます。

でも、私たちは日々心の状態やストレスについてあまり向き合う事がないままに過ごしがちです。

ストレスを感じながら生活をしていることすら無自覚にすごしてしまいがちなのです。

 

ストレス反応を見える化してあげる

自律神経には交感神経と、副交感神経とがあり、

どちらもバランスを保って働いてくれることが大切なのです。

どちらかが優位になればいいという事ではないということです。

そのため、自分の心の状態が体の状態にどう影響してきているのかを

見える化してあげてください。

 

体の中に起きてきている変化を見てあげてください。

基礎体温表のグラフに現れ出るのも1つのサインですし、自分が感じる体の不調とかもそのサインの1つです。

体の中に痛い部分がある、疲れやすい、便秘や下痢をしやすい

女性特有のPMSが強く出る、これらもサインの1つです。

 

もちろん心の中にモヤモヤしたりイライラしたり

焦ってどうしようもない気持ちがあって、コントロールしにくいなど

そういうもの自律神経を整えてあげてのサインです。

 

卵子はバランスの整った状態を好みます

赤ちゃんのもととなる女性の分身である卵子という細胞は、

単純に精子という細胞とくっつけられることより、

バランスの整った体の中で育ち、

自然な形で出会えることを一番に願っている細胞なのではないかなと感じる日々です。

 

ホルモンバランスを整えたいなぁと思う女性は、

まずは自律神経を整えようとする方が近道になるでしょう。

そしてホルモンバランスに関わるのは体内時計です。

体内時計がリズムを刻みながら生活できるようにしていくには、

睡眠・食事・運動・ストレスといった日々の生活を見直していくことが先決です。

 

根拠に基づく 妊活良い睡眠のための方法

 

卵子の質を高めるには?細胞分裂がカギ?

細胞分裂のカギを握る、遺伝子情報の末端にあるテロメア。

今テロメアの長さを伸ばす事が可能だという事が近年様々な研究がされてきています。

女性の妊孕能というは20歳代前半がピークであり、20代後半から徐々に衰え始め、

30代後半ではいっきに低下してしまいます。妊娠できる生殖適齢期というのはぞんざいします。

不妊症治療の成績を左右する最も重要な因子が年齢となっているのもあります。

女性は100~200万個の卵子を持って生まれてきますが、精子と違って、

卵子は女性の一生の間に決して新しく作られることはない特徴をもった細胞です。

毎月1個ずつ卵胞は発育するのではなく、毎月1000個位が月経と関係なく育ちはじめ、

3~4ヶ月位かかって成熟してきたもののうち、月経周期と一致する都合のよい大きさの卵胞が1個だけ選ばれて排卵し、

残りはすべてしぼんで消失していきます。

そして卵子は毎日30~40個ずつなくなって閉経に向かっていきます。

年齢に伴って数が減っていくうえに卵子は排卵されるまでの非常に長い間、

卵巣内で様々な酸化ストレスにさらされ続けるため質の低下が起こってしまいます。

卵子の質を高めるには、ホルモンバランスを整えていくことと、

酸化ストレスをできるだけ防ぐ抗酸化というのがポイントにもなりますね。

 

卵子は成長過程でも抗酸化作用がポイント

卵子の成長過程や排卵後においても、酸化から守ってあげることが重要です。

排卵までの過程で卵子や卵子を取り巻く顆粒膜細胞がしっかりと酸化ストレスから守られていることが

妊娠にもつながっていきます。また、顆粒膜細胞はエストロゲン分泌にも関わる重要な細胞です。

顆粒膜細胞も酸化ストレスにさらされてしまうとエストロゲン分泌に影響が出てしまうため、

卵子の成長に関わります。またエストロゲンは子宮内膜の増殖にも関わり、

妊娠率に影響がでるため、抗酸化作用が高くこの濃度が高いことが重要だと研究でも言われています。

 

酸化ストレスにさらされる状況は、卵子の成長やホルモン分泌にも影響が出て

妊娠の妨げになってしまうから検査で分かりにくかったり、

目で見えにくいだけに気をつけてあげたいですね。

炎症反応が最も卵子を劣化させる!妊娠しやすくストレスケアを

 

また、妊娠しにくい、これも体からはサインです。ただ、いろいろしているけれど難しいと思って

いるかもしれませんね。そんな難しさも、みんなと一緒だったり、

個別に的確なアドバイスがあると人は変われるものです。

環境を変える事が最も人の変えがたいといわれる習慣を変える事におおきく貢献するから。

妊活に悩んでいたらご参加してみてください。

 

 

参考文献
排卵過程においてメラトニンは卵胞内で活性酸素種から卵や穎粒膜細胞を保護する 2011 年度 研究成果報告書

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

プロフィールを詳しく見る

みなさんに読まれています

妊娠された方々も読んだ
「妊娠するための教科書」を無料プレゼント。
みなさんにお役立ていただき、
喜ばれたLINEメッセージです。

LINE登録はこちらから

トップに戻る

もっと知りたい