クロミッドで不妊治療した場合の妊娠率は?確率を高める方法は?

クロミッドで不妊治療した場合の妊娠率は?確率を高める方法は?

クロミッドを使用した場合の妊娠率、自分はそれで妊娠できるのか気になるところです。

クロミッドでの排卵率、妊娠率、不妊治療ごとの妊娠率、

どうしたら妊娠率が上がっていくのか

あなたが妊娠できるようになるために必要な事をご紹介していきます。

 

クロミッドでの排卵率

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クロミッドとは、排卵誘発剤クロミフェンの商品名です。

クロミッド(セロフェン、クロミフェン)は、自力での卵胞の成長が

難しい人に投与されること多い排卵誘発剤です。

もともとは、排卵障害の治療に使われていました。

自力で卵胞が育ちにくい人はそのままなにもしないで待っていても、

妊娠する可能性は非常に少ないのですが、そういったケースの場合、

クロミッド(セロフェン、クロミフェン)がとても有効な場合もあります。

 

自力で卵胞を育てることがなかなかできなかった、排卵しなかったという方には、

クロミッド(セロフェン、クロミフェン)を服用することで、

およそ60~70%位の確率で排卵させることができるようになります。

 

クロミッドで排卵しない場合は

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クロミッド錠を内服しても排卵しない場合もあります。

それは、クロミッドは強制的に排卵させる薬ではなく、卵の発育を促し、

排卵を誘発するものだからです。

もし排卵障害が強く、クロミッドが作用しない場合には排卵が起こらないこともあります。

その場合には、多量の排卵誘発剤(FSH/hMG剤)注射によって、

排卵誘発剤が使われることになります。

 

クロミッドを内服しタイミングをとると

無排卵で妊娠を諦めていても、排卵を起こしベストなタイミングをとれれば

妊娠の確率は高まってきます。

1日あたりの量は50~100mgとされ、患者さんの状態によって医師が判断し処方します。

クロミッドの一般的な飲み方は、月経周期のはじめ3~5日目から飲み始め、5日間続けます。

服用を終えると、7~10日後に排卵が起こります。

排卵予定日1~2日前が非常に妊娠しやすいタイミングといえます。

 

クロミッドでの妊娠率

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60~70%位の確率でクロミッド(セロフェン、クロミフェン)を内服し、

排卵させることができるようになります。

 

そして、排卵後に妊娠が成立する確率はどのくらいかというと、

妊娠率約25~30%程度の確率で妊娠することが出来るといわれています。

妊娠率25~30%程度といえば、薬を内服せずとも自然に妊娠できる女性の妊娠率と

大差がありません。

しかし、このデータには年齢などは一切考慮されていませんし、

治療方法なども一切考慮されていません。

ただクロミッドを使用したから、妊娠率が高まると考えることはできません。

また、データを見るときにには累積妊娠率などのデータ飲み方には注意が本当に必要です。

インターネット上に見られる、1回目で○%、2回目で○%、3回で○%など

あたかも2・3回で妊娠できるかのように見えてしまうデータです。

これらは、その方法で妊娠した人が何回目で妊娠できたのかを示すデータです。

 

妊娠できずに悩む方が多い現実を受け止めると、

あくまで目安程度に受け止めて、体質改善を行って、

いつでも自然妊娠の可能性を持ち続ける気持ちもとても大切です。

 

不妊治療ごとの妊娠率

 

人工授精での妊娠率

人工授精での妊娠率です。

・35~39歳 8.9%
・40歳以上 3.9%

 

体外受精での妊娠率

一般的に、体外受精での妊娠率は、23%程度です。

年齢によってその値は全く異なります。

40歳 体外受精 凍結胚移植で8%程度

45歳 体外受精 凍結胚移植で 2%

こちらは医療機関ごとの違いや、技術などの違いもあります。

しかし、決して高い値とは言えません。

それが、体外受精です。

 

クロミッドで体外受精を検討される場合もそうですが、

体外受精での妊娠率を左右するのは、培養士の技術力とも言えます。

そのため、病院選びは慎重に行い、ある程度あらかじめ体外受精を行う回数なども

夫婦でよく話し合っておくことも大切です。

 

クロミッドの副作用

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クロミッドは、半減期が比較的長く、服用後1ヶ月後でも血中に認められることがあり、

5~6周期にわたり繰り返し投与した場合は、抗卵胞ホルモンの影響で

頸管粘液の減少、子宮内膜が薄くなるといった「抗エストロゲン作用」の副作用が起きやすくなります。

精子の頸管内への上昇や受精後の着床に悪影響を及ぼすこともあります。

これらの副作用は妊娠する確率を下げてしまいますので、

慎重に服用中の経過を見ていく必要があります。

また、排卵率に比べて、妊娠率が低いとの報告もあります。

 

妊娠率を高めるためには

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妊娠するために本当に必要なのは、排卵さえすればよいという事ではありません。

排卵された卵子の質が非常に重要なカギを握るようになってきます。

自分の卵子で体外受精しても妊娠できない場合、海外では卵子提供を受けられる国もあります。

母体は変わらなくても、卵子が変われば体外受精での妊娠率が40歳であっても

20~30%くらいに飛躍します。

出生率まで考慮したらもう少し率としては下がりますが、

卵子の質が高いことの重要性がわかります。

また、妊娠により関係するのは、卵子の遺伝子より、卵子の細胞質の質といわれています。

女性の心と体を整えてあげることで、女性ホルモンも整い、

受精卵が定着できる環境と、質の高い卵子にすることができます。

 

どれだけ排卵させても、卵子の質が低ければ着床しない、育たないで悩まなくては

なりません。そのために、本当に必要なのは女性の体質改善といえます。

 

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この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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