50代の自然妊娠を考える方は、流行りの風疹に気を付けて
現在、首都圏では風疹患者が増加しています。
国立感染症研究所では、2018年8月21日、注意を呼び掛ける緊急情報を発表しています。
先天性風疹症候群の発生リスクがある50代の自然妊娠を考える女性や、
現在、妊婦の周囲の方は、ワクチン接種などの注意喚起を出しています。
風疹がなぜ危険か
日本産婦人科医会は19日までに、妊娠中の人は速やかに抗体検査を受け、
ウイルスへの抵抗力が十分でない場合は人混みを避けるよう注意喚起しています。
なぜ、ここまで風疹といった病にここまで注意喚起を促すかと言うと、
先天性風疹症候群といった、妊娠初期(妊娠20週目)のママの血液中にある風疹ウイルスが
胎内の赤ちゃんにも感染して起こる病気で、感染することにより、赤ちゃんが難聴や白内障、
心臓病といった病気を持って生まれる恐れが高まるため、警笛を鳴らしている状況です。
そのため、まだ妊娠前のご夫婦は病院で抗体検査を受ける事をおすすめしています。
幸せな環境を作って産まれてくる赤ちゃんのために、五体満足であれば嬉しい限りだと
考えるご夫婦は多いはずですので、特にこういったウィルス系の
厄介な流行り病に関しては気を付けてください。
妊娠前にやっておくワクチン接種
国立感染研究所の緊急情報によると、「先天性風疹症候群の発生を防ぐためには、
妊婦への感染を防止することが重要とし、妊娠出産年齢の女性および妊婦の周囲の者のうち
感受性者を減少させる必要がある」と発信しています。風疹は、ワクチンによって予防可能な
疾患であるため、感染拡大防止として、抗体保有率が低い30~50代の男性に対する
対策の急務性を訴えている状況です。パートナーの年齢が30~50代であれば、
ワクチン接種を考えましょう。
ただし、妊娠中は風疹含有ワクチンの接種は受けられません。
そして、摂取後は2か月間妊娠を避ける必要があります。
ワクチン接種後2カ月の避妊期間を要する理由に関しましては、
風疹含有ワクチンは、生ワクチンの種類に分類され、接種後は一旦、
体の中でワクチン用に弱められた風疹ウイルスが増殖するため、
その時に妊娠していると胎内への赤ちゃんに感染する恐れがあるため、
2カ月間の避妊が必要になるとのことです。
そして、妊娠していることに気づかずにワクチンを接種してしまった方から
先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれたという報告はこれまでにないとの事ですが、
リスクを考えれば2カ月の避妊は重要と言えるでしょう。
そのため、妊娠出産年齢の妊娠を考える女性は2回の風疹含有ワクチンを受けておくことや、
妊娠中の方が周りにいる場合、積極的にワクチン接種を受けウィルスを持ち込まない様に
気を付けてあげてください。
また、50代で自然妊娠を考える方には、とても重要な問題になもなりますので、
病院で抗体検査のご相談してみる事もおすすめします。
まとめ
ウィルス性の病気は、潜伏期間があるため男性は特に妊娠中の女性のためにも
積極的に未然に防ぐ方法を行ってください。
現在、妊娠中の女性は繁華街や人が多い場所には極力外出しないなど、
防衛策を講じる事が重要となります。
健康的なお子さんを授かるためにも、病気の流行りなどには注意することも必要となります。
50代女性や男性は特に気を付け、自然妊娠チャンスを減らすような事にならないようにしましょう。