エストロゲン(e2)を増やすホルモンバランスを整える7つの習慣

エストロゲン(e2)を増やすホルモンバランスを整える7つの習慣

エストロゲン(e2)が値が低く、ホルモン分泌が不十分な場合、

排卵までに時間がかかる、卵子が育ちにくく排卵障害にもなりやすく不妊の原因になってしまいます。

女性ホルモンのバランスが乱れている女性のエストロゲン分泌を増やしていくために

心がけていくことをお伝えしていきます。

 

エストロゲン(e2エストラジオール)とは

妊娠に大きくかかわる女性ホルモンであり、卵巣から分泌される

女性らしさを演出してくれているホルモンです。

エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)、エステトロール(E4)などの種類がありますが

総称してエストロゲンと呼ばれています。主に、ふっくらした胸、

ウエストがくびれ、丸みがかったお尻といった女性的な体つくりに作用しています。

エストロゲンが分泌されると女性がとっても魅力的になり、精神的にも前向きで、

排卵期にむかってエストロゲン分泌が高まり、男性と性交渉を持ちやすくなっていきます。

他にも、卵胞を育て、排卵していかれるように、また子宮内膜を厚くして

受精卵が着床しやすいようにもも働いてくれています。

そのため、エストロゲンの値が低いという事は妊娠しにくくなっていきます。

不妊治療などで人工授精や体外受精でその後着床したとしても妊娠を維持できないと

流産や死産になってしまいます。

 

エストロゲンの値について

エストロゲンは、生殖器の発育に始まり、卵胞を育てて、成熟させていきます。

そのほかにも、子宮内膜をふかふかに厚くさせる作用によって赤ちゃんのベッドをつくります。

月経周期に合わせて分泌される量が変化しています。

検査の数値の正常範囲は

卵胞期25~195(pg /ml)

排卵期66~411(pg /ml)

黄体期40~261(pg /ml)

閉経期10~40(pg /ml)

となっています。

ただ、卵巣機能不全 や 脳下垂体機能低下症、閉経後などではエストロゲンe2の値は低くなります。

 

エストロゲン分泌の仕組み

基礎体温表 基礎体温 女性ホルモン

エストロゲンは月経の周期にあわせて性腺刺激ホルモンの分泌によって刺激され、

卵巣から分泌されるようになり、排卵日の直前にもっとも量が増える様に分泌されていきます。

年齢でみてみると、20代で分泌がピークになり、30代からは減少し始め、閉経に伴って、

40~50代では急激に量が減ってしまいます。

エストロゲンを分泌できるようにしていくには、まずは卵巣機能を正常に保てるようにしてあげる

ことが大切になります。卵巣機能低下・卵巣機能不全になると20代・30代であっても

卵巣機能が衰えてしまい、分泌量が減ってしまいす。

そのためには、基本的には、栄養状態を整え、質の良い睡眠、ストレスなどをため込まないよう

メンタルケアを行い、血行不良を起こさせないようにしてあげる事で

卵巣機能をいい状態で保つようにしてあげましょう。

 

女性ホルモンのやり取りには脳が関係する

女性ホルモンのやり取りには、脳が関係していて、

脳の下垂体や視床下部といったところからの

指令がうまく出せなくなっていてもホルモンバランスは乱れます。

脳の下垂体や視床下部が指令を出すことで、

その卵胞を成長させるためのホルモン(卵胞刺激ホルモン)が分泌されます。

卵巣の中にある卵胞が成長して卵子になり、排卵されます。

しかし、脳の下垂体や視床下部に何らかのトラブルが発生して、

指令がうまく出せなくなってしまうと、

卵胞の成長が悪くなった、生理があっても無排卵といったケースも出てきます。

こういった場合には、ストレスが大きくかかわっているケースが多々あり、

自律神経のバランスもかなり悪くなっているでしょう。

 

卵巣がお疲れモードによる不調もある

卵巣の老化、生活習慣によって卵巣年齢が高くなっている場合も

卵巣からホルモンをうまく分泌できなくなってしまいます。

そのために、卵胞の育ちが悪くなったり低温期が長引きます。

卵胞の成長を促す女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減ってきたりすると、

ホルモンバランスの崩れによって生理周期は長くなっていきます。

 

ホルモンバランスを整えるにあたって気をつけていくポイント

ストレスなどによって自律神経が乱れることで、ホルモン分泌の中枢がうまく機能しなくなってしまう

ことから卵巣機能低下につながってしまいます。

それに合わせて、他にも卵巣機能に影響するのは食生活や睡眠、運動をはじめ、

日常の生活習慣なども関わります。そのために心がけてく生活習慣をお伝えしていきます。

 

エストロゲンを増やす生活のポイント

必要な栄養は食事から補っておく

ホルモンの素となる食材を3度の食事をバランスよく摂取することで

補うようにしましょう。特にホルモンの素となるのは

タンパク質や脂質から摂取していくようにします。

そのため、大豆製品などをはじめ、肉・魚・卵などを献立に取り入れるようにしましょう。

特に大豆製品は、エストロゲンに似た構造をもつイソフラボンを多く含みます。

野菜などの食物繊維を多く含む食材と一緒に摂取すると、エストロゲンの分泌量が

高まりやすくなっていきます。

 

あつめの40度のお湯に5分弱程度

入浴女性

寝る2.3時間前には入浴を済ませましょう。

また、人間の体は38.4度を越えると、免疫力が上がります。

お風呂に入って、一時的に体温を38.4度以上に上げると免疫システムが働きやすくなります。

免疫細胞は単に細菌と戦ったりするだけではなく、細胞の活性化も担います。

熱めのお風呂に短時間浸かって、免疫力を上げるとともに、

深部体温を下げ、質の高い睡眠を手に入れ交感神経と副交感神経の切り替えを良くして

あげることで卵巣機能を整えてあげましょう。

 

ストレスのケアをする

ストレスによって卵巣機能は低下しエストロゲンの分泌が低下してしまいます。

自分の好きな事、楽しめる事に没頭してみることもストレス発散には効果的です。

忙しくても、自分のための大事な時間を作って、心を満たしてあげる事も

副交感神経を優位にして、リラックスできるようになっていきます。

妊娠しやすくしていくにはリラックスというのは脳波では

シータ波が出るくらいのリラックス状態にしてあげることがポイントです。

そのため、瞑想などを取り入れていくこともよいでしょう。

 

血行をよくするウォーキング

1日に20分から30分ていどのウォーキングは、

歩いた後に副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。

さらに、全身の血行が良くなるので、

血液に乗って運ばれるホルモンの分泌も整うようになっていきます。

 

過度なダイエットは止める

過度な食事制限などによるダイエットは、栄養バランスを乱し、

エストロゲンの分泌低下を引き起こしてしまいす。

ダイエットにより脂質などが制限されてしまうと、ホルモンの素となる栄養が不足したり、

神経の伝達がスムーズにいかなくなり自律神経のバランスが崩れやすくもなります。

食事制限に偏ったダイエットは控えるようにしましょう。

 

肥満の場合は体重の適正化を

肥満の場合、肥満細胞によってエストロゲンの生成が抑制されるようになってしまいます。

そのため、エストロゲン分泌が低下してしまいます。

過激なダイエットはよくはありませんが、

適した体形をキープしていくことはホルモンバランスを整えていく上では必要と言えそうです。

 

睡眠の質を高める

睡眠の質が高いほど卵巣機能が高く、卵巣内に残された卵子の数が多く、

卵子の質も高いといわれています。そのため睡眠に関係があるメラトニというホルモン濃度が

高いほど卵巣機能も高まるようです。

睡眠の質を高めるには、規則正しい時間で睡眠につけるようにし、

寝る前はリラックスした状態に入れるよう、色々考え込まないことも大事でしょう。

睡眠不足では、脳でもトラブルが起きてホルモンバランスが乱れるようになってしまいます。

 

幸福感を高める

幸福感を高めるとセロトニンというホルモンが分泌されます。

セロトニンはエストロゲンの前駆体となり、セロトニンが分泌されると

エストロゲンも分泌されるようになっていきます。

セロトニンには受精から着床も手助けしてくれる役割もあります。

妊娠を望む女性にとって幸せな気持ちいっぱい、満たされるような性生活がある事、

恋愛しているときのようなトキメキがあるという事も大事になりそうですね。

 

 

 

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

プロフィールを詳しく見る

みなさんに読まれています

妊娠された方々も読んだ
「妊娠するための教科書」を無料プレゼント。
みなさんにお役立ていただき、
喜ばれたLINEメッセージです。

LINE登録はこちらから

トップに戻る

もっと知りたい