精巣がんの発症率が高くなる20代では子作り前に検査を!
20代後半から30代にかけて最も多く見られる悪性腫瘍は精巣がんなのです。
精巣癌はとても進行速度が早く、初期症状で気づきにくいのも特徴。
将来赤ちゃんを希望される独身の方、これから子作りを開始する20代の男性はきちんと検査を行うのがベストです。
精巣癌について
精巣がんとは、その名の通り男性の生殖器である精巣に悪性腫瘍ができてしまう事。
20代から40代の男性に多く見られますが、小さい子供でもなる可能性がある病気なのです。
明確な原因はなく、停留精巣など精巣発育の異常が過去にある、家族内に精巣がんを経験した人がいる、
こういった場合には一般の人に比べ発症率が高くなると推定されています。
発症確率は10万人に1人ほどですので、それほど高いとは言えません。
肛門や陰嚢など下腹部から性器付近に痛みを感じる事もありますが、
初期の自覚症状がほとんどなく、精巣のしこりや腫れで気づく場合もあります。
痛みを伴わないケースがほとんどですので早期発見のためには病院で検査を行うのがベスト。
しかし、痛みを伴わないと病院で受診する人はまだまだ少ないようで、
治療が遅れてしまうという患者様が多いようなのです。
精巣癌だけではなく、不妊治療や生殖機能に関する検査は男性は恥ずかしいからと受診しない傾向にあります。
プライドは自分を魅力的に見せる手段ではありますが、家族を悲しませる結果になる時には必要ありません。
プライドを捨てる男気をみせていきましょう。
精巣がんは進行が早く、転移しやすいがんですので早期発見がカギなのです。
治療が遅れると死亡率にも影響がありますので、子作り前に検査を検討して下さいね。
精巣がん治療後の不妊の心配
精巣癌は進行が早く、移転しやすいのでリスクを回避するために、
原則的として腫瘍が発生した片側の精巣の高位精巣摘除術を行います。
転移度合いによりステージⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期と分類され、
術後治療内容も放射線治療、抗がん剤治療など異なってきます。
片側の精巣を摘出する事から妊娠に影響があるのではと心配になってしまうところではありますが、
精子を作る機能が衰えるわけではありません。
治療を行っても自然妊娠で子供はできるのです。
精巣腫瘍を治療した爆笑問題の田中裕二さんと山口もえさんの嬉しい妊娠報告もまだまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
また、両方の精巣を除去する場合には凍結保存という選択で妊活を行う事は可能ですので、
がん治療について医師とお話する前に、赤ちゃんを授かりたいという強い思いをきちんと伝えていき計画を立てるようにしていきましょう。
まとめ
赤ちゃんを望む家庭にとって、妊娠できないかもしれないという恐怖は大きな心の負担となってしまうものです。
赤ちゃんを授かり無事に出産しママとパパ三人で幸せな人生を歩むためには、
自分の体調管理や異変に気付く前の受診を心がけてくださいね。
将来あなたと結婚する人のために、今いる家族の笑顔を守るために、
これから授かる赤ちゃんとの未来のために自分自身の身体を大切にしてあげて下さいね。