50代自然妊娠成功のための銅と亜鉛を意識した子作り生活

亜鉛は男性、女性共に生殖機能の発育や維持を支えてくれる重要なミネラル成分。
亜鉛を十分に吸収するためには銅に偏った食生活を見直していかなければなりません。
50代自然妊娠で授かるためには銅と亜鉛を意識した子作り生活も考えていきましょう。
銅と亜鉛。不妊との関係
海外で周知されている子宮内の避妊具(IUD)には銅が使用されているものがあります。
銅製のIUDは避妊率がアフターピルより高く銅に注目する事で不妊との関係性が見えてくる、
銅が避妊に効果的なのであれば、妊娠率に影響を与えているのではと考えられました。
論文でも子宮内膜に銅がたまり付着していくと、
着床率が低下し妊娠しにくいという報告があるのです。
銅を沈着させないためのカギとなるのが亜鉛。
銅と亜鉛は吸収される経路が同一で、
食事摂取基準推奨量に対して濃度の高い方が優先的に吸収されていくと言われているのです。
銅より亜鉛を多く摂取すればいいのではと思いますよね。まさにその通りなのです。
男性の銅推奨量は1.0mg/日に対して摂取量は1.26mg/日。
女性の推奨量0.8mg/日に対して摂取量1.07mg/日と推奨量をオーバーしている事が分かります。
では亜鉛はどうでしょうか。
男性の推奨量10mg/日に対し、摂取量8.9mg/日。
女性では推奨量8mg/日に対し、7.2mg/(1日)と推奨量に到達していない事が分かりますね。
現代の食生活では亜鉛が不足し、
銅を多く取り過ぎている、不妊体質に偏っているという訳なのです。
自分は銅を取り過ぎているのか気になる方は銅亜鉛検査をしてみると良いでしょう。
銅を摂取しない!はNG
銅も不足すると銅欠乏症となり貧血や神経障害リスクがありますので、
食事からの摂取を拒絶してはいけません。
妊娠しやすい体をつくるためには銅を摂取しないではなく、
亜鉛を意識するという考え方がおすすめ。
亜鉛が多く含まれる食材は大豆、エビ、豚肉、生牡蠣、牛肉などがありますが、
亜鉛の吸収を妨げるコーヒーやアルコールと一緒に摂取するのは控えておきましょう。
亜鉛の1日の上限は30mg~35mg。食事から摂取する分にはオーバーする事はありません。
しかし、妊活のサポートとして使用するサプリには注意が必要。
亜鉛を過剰摂取してしまうと嘔吐、発熱、神経障害といった副作用をもたらします。
特に海外製は日本人向けの成分表記となっていない事もありますので十分に気を付けて下さいね。
まとめ
健康に体を保つために必要となる栄養素はたくさんあります。
バランスの良い食事=妊活におすすめの食材・食品ではありません。
妊活に良いからと一定の栄養ばかりを摂取していると、
バランスの偏った食生活で妊娠が遠のいてしまうリスクもあります。
また、食事が苦痛になってしまっては意味がありません。
栄養バランスだけではなく、夫婦で楽しく囲める食卓も忘れないようにして下さいね。