増える不妊の悩み相談 治療をどこで受けたらいい?

増える不妊の悩み相談 治療をどこで受けたらいい?

近年、女性の社会進出・晩婚化もすすみ不妊の悩みを抱えるご夫婦が

増加傾向に。子供ができず不妊治療をうけるにも、どこで治療を受けたらいいのか

という迷いもでています。病院なら何でも同じというわけでもなく、

不妊治療をどこでうけたらいいのかという事でも悩まれています。

 

悩み相談は不妊の原因についで治療についてが2位

引用 厚生労働省 不妊に悩む夫婦への支援について

 

年々増加している行政機関への不妊についての相談件数です。不妊の悩みについての相談内容は

多岐にわたっており、様々な問い合わせがある中でも、多いのは不妊の原因について。

それに次いで多くが不妊治療にまつわるものとなっています。

不妊で悩む女性にとって不妊治療については関心が高い領域です。

日本は世界でも最も体外受精の実施件数が多い国となっております。

しかし成果としたら妊娠率は低く、不妊治療を受ける女性の年齢が上昇している点が

関係しており流産率も高まっているのが現実です。

不妊の検査方法や治療方法のについてが36.9%と最も多く、

次には不妊治療を実施している治療機関の情報を求めるものが18.1%と多く、

不妊治療を受けての病院や医師などへの不満や質問が5.8%と6割近くを不妊治療に

関するもので占められています。

 

不妊検査や治療についての疑問についでどこで受ける?

どんな検査を受けていくことになるのか、検査の内容や体への負担はどうなのか

といったことから費用などについても気になるところですが、

そういった検査や治療をどこの医療機関やクリニックで受けていったらよいのか

という迷いも悩みの一つですね。

不妊の原因というのはすぐに見つけられないため、検査をしながら

並行して治療が進んでいくという流れが一般的で、

ステップアップというタイミング療法ではじまり、それでもだめなら人工授精、

それでもだめなら体外受精へと段階が上がっていく流れです。

しかし、体外受精など高度な生殖医療の技術においては病院ごとに随分違いもあったり

しますし、医療機関ごと・医師ごと服薬などについても方針が違います。

このステップアップの治療をしていることで、タイムロスや精神的な負担もおこり

妊娠確率がかなり下がっていってしまうという事もあります。

 

どこの医療機関で不妊治療をうけたらよい?

どこの医療機関で不妊治療を受けたらよいのかという悩みもありあますよね。

不妊治療を開始していく際には治療や医師に対する信頼度や期待感から

治療の流れを拒否する傾向は研究などでもほぼおこっていません。

ただ、不妊治療での妊娠確率は体外受精であっても20~10%程度であるため、

治療をしては妊娠しない、ダメだったという事を繰り返し、

その過程で、本当にこの病院で良いのだろうか?もっと別の病院の方が

良いのではと迷われたり、病院スタッフの対応に対して疑問や不満を抱く

ケースも増えています。

そのため自分がどこの医療機関で治療を受けていくことが望ましいのか

迷いやすいと言えるでしょう。

不妊治療においては、妊娠のカギを握ってくる体外受精において、妊娠率を高めることが大事です。

よい培養室をもち、手先が器用で腕の良い培養士がいる病院が一番妊娠確率が高まってきます。

有名な病院、広告をいっぱい出している病院が必ずしも、

そういった病院であるとは限りません。

 

ステップアップ治療を勧めない病院を選択の視野に

不妊に検査を進めていかない限りはっきりと原因はわからない点はありますが、

検査をしてみても原因不明不妊とされるケースもあります。

また卵子のキャッチアップ障害などは検査しても見極めることができない問題もあります。

原因を追究することより、結果を早めに出そうとする視点をもち

ステップアップだけでなく、ジャンプアップといって一気に体外受精など

も視野に入れて治療してくれる医療機関を選ぶことも選択肢に入れておくとよいでしょう。

不妊治療は長期化すると弊害の方が多く出ます。期間でいうと半年で妊娠確率は

低下していきます。累積させても結果がかえって出にくいため何年にもわたる

長期間の不妊治療はセックスはレス化し、精神的にも経済的にも

かなり追い詰められていくため、治療をやめても自然妊娠すらできない負の循環に陥る

危険性もたかまります。

 

医療機関ごとが出している妊娠確率にも要注意

病院やクリニックが出している妊娠確率という数字にも注意が必要です。

確率を出すには分母と分子があるのですがそこの定義が医療機関ごとに

違い曖昧です。また妊娠という言葉にも注意が必要です。

化学流産でも妊娠したのには変わりがないためカウントされます。

胎嚢までの確認で流産していても、心拍を確認できたのも同じように妊娠にはいります。

妊活で非常に重要なのは、妊娠確率なのではなく、出産確率です。

産むことがとても難しいですし、その前段階の採卵しなかった、受精しなかった、

移植できなかったというケースが母数に入れられない統計を題している

可能性も非常に高いです。

医療機関ごとにそれぞれ違うため、妊娠確率だけで治療していく医療機関を

決めるのも要注意となります。

 

負担がかかりすぎる、夫婦で意見が割れると難しい

そうはいっても、不妊治療も夫婦で共同で支え合いながらでないと

難しい部分があるものです。そのため、通院などに負担感がかかるほど

遠すぎる、治療費用が高すぎる、頻繁に通えないといったことから、

クリニックスタッフとの相性が悪いなども通院していくにはストレスになります。

また夫婦間で不妊治療に対する意見が食い違うとまた、

円滑に治療をすすめていくことが困難になります。

協力し合える形で治療をすすめられる病院を選んでいくという事も大事な

視点にもなるでしょう。

 

不妊治療で妊娠確率を高めていくには

不妊治療の妊娠確率を高めていくには受診する医療機関の信頼度の高さや

腕の良さという点も大事でしょうが、

それ以上に卵子と精子の質を高めるような生活を心がけておくこと、

受精卵を戻した際の女性の心理状態はかなりストレスがかかっていくため

精神的な必要なケアが受けられる事もポイントです。

着床しにくさ、流産しやすさには心の問題も大きくかかわるため

、受精させたのを移植して戻すことそのものが大事なだけではありません。

不妊治療ができるのはあくまで、卵子と精子の受精をお手伝いするといった部分です。

それ以外は、ご夫婦が健康的でいい状態になるよう整えていくことが

妊娠につながりやすくなっています。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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