妊娠力を上げるには妊しやすい時期以外の過ごし方が大切

妊娠力を上げるには妊しやすい時期以外の過ごし方が大切

hagu

妊活中は、子供を作る事・タイミングに関心が行きがちだとは思いますが、

妊娠しやすい排卵の時期以外の過ごし方がすごく大切になってきます。

 

【とっても妊娠しやすい時期】

排卵日2日前から排卵日当日は特に妊娠の可能性が高くなる時期です。

ただ、妊娠しやすいのは排卵日だけではないので、

この3日間は特にだいじですが、排卵日というのはずれたりしやすく、

ぴたりと特定するのも難しいとい所もあります。

個人差もあるものなので、基礎体温を測った時に

低温期から高温期へ移行していく時期の5日間は妊娠しやすい時期とさっくりと受け止めて、

チャンスはたくさんあると思ってくださいね。

精子自体寿命が5日~6日程度あります。から、卵管膨大部までたどり着いて、

排卵を待っていられるように元気で、寿命が長く、運動能力もある精子にしておく

という事も大切にはなります。

1周期に1日だけではないのです。

 

 

【妊活は妊娠しやすい時期以外の過ごし方が大切】

その時期に週2日くらいの性交渉がもてる夫婦の関係づくりが大切です。

そして、もっと大切なのは、この期間以外の過ごし方に妊活の大切なポイントがあります。

排卵日だから、性交渉をしようとすると、性交渉の目的が

子供をつくるという事に限定されてしまいます。

でも人間が長い期間夫婦生活を共にしていく過程で、

子育て期間が長いという事もありますが、

生殖だけが本来の目的ではなく、長く夫婦関係を良好に保つためにも

セックスがあります。

1つのコミュニケーションです。

言葉でのコミュニケーションも大切ですが、スキンシップという、

肌で触れ合うコミュニケーションは夫婦にとってとても大切です。

肌と肌の触れ合いから、幸福ホルモンとよばれるオキシトシンが増え、

副交感神経は優位になり、心拍数が落ち着きリラックスできるというすごい効果があります。

また、このオキシトシンは受精を助ける役割をするとも言われています。

射精された精子が、子宮内へ侵入して、卵子と出会う卵管膨大部まで進むときに

手助けをして、受精しやすくしてくれるのです。

幸福感が高い生活こそが、不妊克服の近道です。

私は、不妊の本当の原因は

幸福感を感じる生活が減っている事にあると考えます。

幸福感とは計測可能な生理的身体の変化で読み取る事が可能です。

曖昧なものではないのです。幸福感を感じれば、呼吸はゆっくりと深くなり、

心拍変動はゆったりと均一な波形になります。

必要なホルモンの分泌も整ってきます。

 

 

【オキシトシンの分泌にもホメオスタシスが関係する】

ホメオスタシスという言葉をご存知でしょうか。

恒常性維持機能のことで、生理学的にある一定の状態に保つように

バランスをとるものです。

このホメオスタシスというのは何も体温や血圧だけに働くのではなく、

ありとあらゆるものに働いてきます。

良くも悪くも一定に保とうとするのです。

普段からスキンシップが乏しく、排卵日付近だけセックスをしていたとしても

オキシトシンは分泌されません。普段と一定を保とうとします。

逆に、排卵日とは全く関係がなくても、夫婦が愛情を確かめ合うための

スキンシップとしてセックスをしていた場合、

いつでもオキシトシンは分泌されます。

 

【夫婦のためのコミュニケーションの時間を】

日頃から子供を作るための性交渉だけではなく、

愛情を感じ合うスキンシップとしての性交渉を持つ習慣は欠かせません。

単純に今までより性交渉をもつ回数を2倍にしてみてください。

1週間に2回くらいで充分です。

排卵日は関係なく、夫婦のためのコミュニケーションの時間です。

アメリカの不妊治療を行うクリニックで

性交渉の回数を単純に2倍にするように指導したことで、

妊娠率が格段に上がったという報告があります。

セックスレスで悩む場合は、ハグする、手をつなぐそういったスキンシップからでも

充分です。

それも難しければ、夫婦のお互いにかける言葉そのものから変えてみるとよいでしょう。

夫婦間で、「ありがとう」って言い合えていますか?

妊活中はとくに、意識のずれから喧嘩になりがちです。

 

今できるスキンシップをとりながら、夫婦の肌の距離を縮めることで、

妊娠力は上がっていくと考えて下さい。

また、男女が同じ部屋に寝るという事だけでも、女性にとっては良いのです。

セックスレスであっても、

男性のにおい物質:フェロモンに反応して、生殖可能状態を維持できるという報告があります。

 

 

また、何かしらの事情で夫婦の寝室が別だった場合も、

寝室を同じにしていくという工夫をしてみてください。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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