排卵後の仲良しはしたほうがいい?しない方がいい?
排卵のタイミングで夫婦の仲良しタイミングを合わせるというのは
妊活の基本の部分。排卵日の2日前が最も妊娠率が高いって言われています。
そして、性生活そのものは、妊娠を手助けしている部分ももっています。
排卵後だからといって、タイミングの日以外だからといって、
性生活をやめてしまうのはちょっと待って!(1)
妊活中でなくても意外にも性生活は減っているかも?
不妊というわけではないものの、妊娠しようとしている夫婦の性生活は思った以上に
少なくなっていて、生殖にとってプラスに働いてくれる部分が
不足してしまっているかもしれません。
月の平均はばらつきがあるものの、月6回(4~9)回で、
年齢が上がるごとにその回数は減る傾向があります。(2)
排卵のタイミングと性生活の頻度なども生殖能力と関連があります。(3)
そして、女性の結婚生活への満足度は性生活とも関連があるために、
排卵の後だからといって、性生活をもたないというのもとっても
もったいないことになります。(4)
確かに排卵後の妊娠率は低い
排卵日の前か後かで妊娠率は随分違っていくものです。排卵後は0から11%です(5)
ただ、排卵後に妊娠率が低いからといって性生活を避ける事で、
タイミング重視にばかり傾いてしまいます。パートナーも
タイミング以外の性生活は必要がないもののように感じてしまうかも
しれません。タイミング重視か、自然重視かでもまた累積妊娠率も
違ってくるものです。(6)
1、3、6、12ヵ月後の累積受胎率は、719人の夫婦で、
それぞれ40、75、89、97%となっていました。
着床のタイミング以降はより回数は減りやすい
妊娠したかも、着床したかもと思うとよりせっかくの受精卵が
流れてしまうのでは、流産につながってしまうのではと不安になり、
性生活の回数が減る傾向があります。(7)
実際は、性生活そのものが初期の流産や早産にも関連しないという事も
研究でわかっています。でも、やはり不安という気持ちから
制限する傾向もあるもの無理はないかもしれません。
移植のタイミングの性生活で流産しにくく?
不妊治療、体外受精中であっても性生活を持っている事は
妊娠にとって有害にはならないようです。というよりはむしろ
プラスに働く可能性があります。
体外受精中に性生活を持ってもらったグループと避けたグループとでは
不妊治療での妊娠率に有意な差はでませんでした。
でも、驚くのはその後の結果です。
妊娠6~8週でまだ妊娠を維持している人の数に有意差がでました。
胚移植の前後に性生活を持っていたグループは11.01%だったのに対し、
性生活を避けたグループでは7.69%でした。(8)
これは、精液に女性が触れておくことが妊娠の手助けになっているという事です。
免疫反応などから、受精卵を受け入れる体制を整えてくれているため、
排卵後でも性生活を持って見てください。
妊娠にはタイミング以外にも性生活を
毎日性生活があると妊娠しやすいタイミングにヒットしやすくなります。
そして、3日に1度だと最も妊娠しやすいタイミングと丁度
重ならない確率も高まるようです。
毎日の性交は受胎の最高の確率37%だとしたら、
1日おきに平均する性交では33%に、(排卵に関して特別なタイミングがないと仮定した場合)
性生活が少ないとより急速に妊娠率は下がり、週に1回だと
15%です。出生にこぎつけたという事まで考慮するとその確率は、
毎日の頻度で25%、隔日で性交で22%、毎週で10%です。(9)
性生活を多く持てるということは妊娠しやすさを高めていきます。
男性の精子の質は特に影響を受ける部分で、より精液検査で
何かある場合はより回数が1日おきくらいが望ましくなります。(10)
まとめ
あまり、タイミングや妊活ばかりになると、日々のストレス度も
たかまってしまいます。プレッシャーを感じるのは夫婦とも妊活では
マイナスに働きます。仲良しのタイミングが排卵前か後かということ
だけでなく、赤ちゃんのためのものだけでないコミュニケーションを
忘れずにいたいですね。確かに妊娠しやすい日はあるものの、
それ以外でも妊娠を助けてくれるのが性生活です。
妊活中は適したタイミングで仲良しタイミングがとれているかは気になるかと
思いますが、排卵に関わらず性生活を大事にしておきましょう。