タイミング療法のリスク!妊娠率を下げてしまう盲点とは

タイミング療法のリスク!妊娠率を下げてしまう盲点とは

口論不仲夫婦
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妊活をしていると、女性の感心が高まるのが妊娠しやすいタイミング

排卵日を知りたい!!その日を突き止めたい!!

卵子の寿命は24時間なんだから、とにかくその時に合わせないと!!

でもそのタイミングを重視するあまり妊娠率を下げてしまうリスクが高まる事も

ご存知でしょうか?

妊娠したいのに、妊娠率を下げる方向につながりかねない盲点になってしまう

部分についてお伝えしていきます。

 

タイミングさえ合えば妊娠率が高まるは ウソ?

妊娠するためには、細胞同士が出会わない事には始まらない

仕組みになっていますので、タイミングが合っているのかどうかを重要だと

思ってしまうのもしかたがないのですが、

うまくタイミングを合わせられない、

基礎体温表や、排卵検査薬、頸管粘液の状態、病院での卵胞チェックなどなど

徹底的に調べつくそうとしてはいませんか?

そうするほどに、妊娠率は下がっていってしまいます。

なぜ、そんなことがおこってしまうのか見ていきましょう。

 

 

受精だけなら高確率

受精だけならもっと高確率で受精はされているといわれています。

20代の健康的で避妊なく性生活がある夫婦の場合は、

受精率は80%近く、でも妊娠率になると20%近くまで下がるといわれています。

また、体外受精を考えたら、受精した受精卵を移植するのですから

100%のはずです。それでも、妊娠率は20%程度、40代になればたったの5%以下です。

 

妊娠したいからこそ、そのタイミングの精度を高めて、

妊娠したいと思われるのでしょうが、妊娠において重要なのはタイミングよりも

受精卵が育っていける環境や細胞の質の良さの方が大事になります。

でも、タイミングばかりを重視していくと、

男性はストレスやプレッシャーをすごく感じるようになります。

性欲がなくなる、排卵期には避けたくなる、責任や苦痛を感じるようになる

といったメンタル的なトラブルが起こり始めます。

女性が一生懸命になればなるほどそれが悪循環になっていってしまうほど、

性にまつわることはとってもデリケートです。

男性の生殖はメンタルの影響をものすごく受けますし、

それが続くと性欲減退、勃起障害や射精障害、セックスレスなどにつながります。

男性から性生活のお誘いをしなくなっていくという事が起き始めます。

これは、タイミングを合わせる事よりもハイリスクです。

 

妊娠しやすい人ほど、タイミングばかりにこだわらない

妊娠しやすい時期というのは排卵期であって、

その排卵のタイミングというのは、神経の伝達とは違って、

ホルモンの指令によっておこるものなので、

誤差が出たり、タイムラグがあったりするものです。

そのため、妊娠しやすい人は排卵日を特定することよりも、

排卵期を把握する程度で充分とします。

いつ排卵がおきてもおかしくないとされるゴールデン期間の5日間さえ把握できれば、

それ以上はどうでもいいのです。

逆に、その日1日をのがすまいと必死になっている状態は

リラックスとはかけ離れてしまいますね。

かえって、子どもを作らなくては、妊娠させなくては、

余計な事をパートナーに考えさせて、

性生活そのものが危うくなる可能性の方が高まります。

 

タイミングを伝えたり、排卵期に性生活を求める素振りも長く続くと

妊娠しにくさにつながってしまうのですから、

性にまつわる事はデリケート難しい側面をもちあわせますね。

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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