不妊様!子供が欲しい・妊娠したい気持ちが嫉妬に 嫉妬を最小限に抑えるには

不妊様!子供が欲しい・妊娠したい気持ちが嫉妬に 嫉妬を最小限に抑えるには

不妊について調べていると時々目にする、【不妊様】というキーワード。

妊娠したい。子供ができない。不妊で悩むなら、誰でも

多かれ少なかれ抱く羨まむ・妬むといった気持ちは出てくるものでしょう。

周囲の人や友人の出産を憎い、心から祝福できないストレスと、

そんな自分に自己嫌悪でさらに落ち込み苦しんでしまっています。

欲しいのに授かれない思いを経験し、カウンセラーとして不妊で悩む方とかかわる立場から、

不妊による心の苦しみ【嫉妬】についてまとめてみました。

 

不妊様とは

不妊様とは、「子供がいない(出来ない)からと、周りに気を使わせている人のこと」

を言うらしいです。

不妊の女性のこと全般ではなく、不妊で悩み苦しむあまり、

心が歪んでしまった女性の代名詞。

自分勝手で自己中心的な考えを持ち、子持ちや妊婦に対して配慮が出来ない言動をしたり、

自分を悲劇のヒロインであるかのように思い込み、

他の人に過剰な配慮を求めてしまっている不妊の女性のことのようです。

 

つらい自分を思いやってくれないと判断した相手に

過度な欲求や不満をぶつけるようになってしまうと、

「不妊様」という事なのでしょう。

 

 

不妊で悩むとき、妊婦さんや友達の出産が喜べない

妊娠できずに不安で、本当に苦しいときに、初めはできても、

悩む期間が長くなればなるほど、素直に喜んだりって難しくなりますよね。

自分は自分、周りは周り、そう割り切りたくても、

そうできない心に、自分でもイライラしてしまう事もあるでしょう。

不安や、焦りがあるときほど、冷静な判断もしにくくなります。

誰だって、不妊という悩みにぶつかったら、子どもが欲しいのにずっとできなかったら、

どうしても羨んだり、妬んだり、友達や姉妹の妊娠や出産を素直に喜べない気持ちを

いただいてしまうでしょう。

今までの自分だったらやらないようなこと、言わないようなことが

ふとした時に出てしまう事もあるかもしれません。

 

もしかしたら私も不妊様かも・・・?

そう思ったら、心のコントロールが必要なタイミングといえるでしょう。

 

 

嫉妬に自己嫌悪

嫉妬する、イライラしたり、それをさらに夫に八当たってしまう自分に後でさらに落ち込んだり。

結局は、後であんなことしなければよかった、言わなければよかった、

どんどん心が黒くなっていく自分にも自己嫌悪に陥って、さらに苦しんでいます。

 

でも、人の幸せを喜べないし、もう放っておいてほしい。

人間は、自分と同じような気持ちでいる人と共感することで、心を安定させようとします。

その結果、嫉妬してしまう人、妬んでしまう気持ちが強いほど、

同じような境遇の人と接点を持ちたくなってしまいます。

インターネットで不妊で悩む人のブログや、掲示板、インスタなどのSNSなどです・・・。

そうすると、ますます比較するようになってしまい、

嫉妬を増強する自分を合理化しやすくなってしまいます。

 

さらに、SNSなどによって、過剰に反応しなくてはならない状況も増えています。

見たくないけれど、嫉妬の対象となる人に触れる機会が増えているのも現状かもしれません。

SNSの中でもインスタが最も精神的にダメージを受けてメンタルを病みやすくなって

しまうといいます。イギリスの公衆衛生王立協会の調査では14〜24才の男女1,479人が対象

になっていて、とくに他者との比較が生まれやすいのが

最もメンタルを病んだり、スマホ依存に陥りやすくなってしまう原因にもなっています。(1)

 

ネット上では見ない方がよい情報も多い

不妊で悩んでいると、どうしても同じような境遇の人、同じ悩みの人の事を知りたかったり

自分の状況はどうなのかとネットで検索しまくってしまうという事も

あるのではないでしょうか。

インターネットなどでは見ない方がよい情報も多い部分もあります。

特に、2チャンネルや掲示板には注意も必要です。

見なくてもよい情報はシャットダウンして、

自分の心が穏やかに過ごせるようにすることも、自分を大切にすることといえます。

スマホなどを使えば使うほど、妊活中でなくてもメンタルを病みやすいのに、

不妊でなやんでなかなか人に相談しにくいデリケートな問題だけにもっと抱え込みやすく

ストレスフルな問題なのでなおの事精神的にもつらくなってしまうでしょう。

スマホの利用度と心理状態についての調査では、SNSやゲームでの利用時間が多い参加者ほど

社会不安とうつ病傾向のレベルが高いとの結論でした。(2)

またインターネットの利用時間が長い人は、うつ症状や不安、攻撃性、恐怖症といった

ネガティブな精神状態になる割合が高く(3)、SNSを利用するほどうつ病リスクも高まっています。(4)。

 

嫉妬を最小限にとどめる方法

嫉妬はあってもいいものだということです。

羨ましい気持ちが芽生えたら、それはそれでそういう気持ちが今あるんだなと

受け止めることはそれはそれでよいのです。

思ってはいけない、そんな気持ちを抱いてはいけない。

そう思うほどに、自己嫌悪で苦しまなくてはならなくなります。

 

ただ、自分の気持ちを相手にもっと理解してほしい、

過剰な配慮を要求することは違います。

自分のことを理解してほしいなら、まずは相手を理解することが先だからです。

 

嫉妬に心が苦しくなったとき、それを手放すための、最小限にとどめて

あなたの妊娠力を低下させないための方法をご紹介します。

 

・マインドフルネス

妊娠諦めたくなるほど行き詰っていたら マインドフルネスで感情コントロール

 

・嫌な気持ちを手放すセドナメソッド

必須!ストレスが心を蝕み不妊体質を作ってしまう-メンタルトレーニング

 

 

 

価値の軸を自分に戻す

相手に過度な要求をするのは、自分のことを理解してほしい、

どうしてわかってくれないの?と

ストレスの原因はすべて他者にあるとする価値判断で、

大事な基準を他者においてしまっているのです。

本来ストレスだと感じるのは、妬ましいと感じるのは他の誰でもない自分自身です。

全ては自分、内にあるものに基準を置く人は、周囲に振り回されません。

価値基準を自分の中に持っているからです。

 

嫉妬の原動力は良くも悪くも大きなエネルギーになります。

感情はもっていてもいいもの。

でも、過剰に反応しすぎるのは、価値基準を自分の中にもたず、

常に周りの目を気にして、常にいろいろな原因は他者にあると思う

自分自身に宿っています。

 

軸を自分に戻し、どんな自分でいたいのか冷静になって選択することもできます。

そんな切り替えができる自分を今度は好きになることもできます。

 

そのままの自分を受け入れてみる

自己中心的になるとき、人は全く周囲が見えなくなります。

相手から見た自分、相手と自分との関係をさらに第3者として

客観的に見てみると、もっと多面的な物事の受け止め方ができるようになります。

 

心を落ち着けて、冷静に物事を客観的に見つめる習慣をつけていくことで、

不妊で苦しみ、嫉妬したとしても、不妊様になることはありません。

 

結局、相手を非難したら、それと同じエネルギーを自分が受け取るようになります。

攻撃的・批判的な人とは周囲の人は距離をとるようになります。

結果、受け取るものは孤独です。

不妊で悩み、苦しみ、孤独感に襲われて、ストレスをため、

さらに妊娠しにくくなり、もしかしたら妊娠できないままだったら・・・。

そこが本当は孤独が怖いのに、

自ら無意識に、孤独の道を選んでしまうのです。

 

今、どんな自分でも、そのまま、ありのままをまずは受け入れてあげる。

そのままの自分を、そのまま受け入れてあげる心が

自己肯定感をたかめ、自尊心・自信を取り戻していく鍵になりますよ。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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