不妊治療に前向きになれない方むけ心の処方箋

不妊治療に前向きになれない方むけ心の処方箋

青空とハート型の雲

不妊治療を始めたら、最新の医学にまかせれば安心。

いつかは授かれるはず。そう、医学ってすごい!と思いながらも

一方で、本当に授かれるのか不安になったり焦ったり、

治療に通う事も、そのために仕事の調整することも人と会う約束にも

前向きな気持ちになれずに、妊活のモチベーションを上げられない事もあります。

不妊治療に向けて心が前向きになれていない方向けに妊娠しやすくしていくためのポイントを

お伝えしていきます。

 

不妊治療でできること

不妊治療の意味として、不妊の悩みを解決してくれるのかどうかです。

治療というのは、卵子と精子という細胞同士の物理的な距離を縮め、

受精させやすく働きかけてくれる治療です。

そのために、タイミング療法や、人工授精、体外受精、顕微授精といったものがあります。

あくまで治療でできる部分は、受精という点です。

妊娠は受精、着床、妊娠、その維持、出産という流れがあります。

そのため、どれだけ受精だけしやすくても、その後の着床しにくい、

妊娠を維持しにくいという点においては治療としてはできる事が殆どありません。

 

不妊治療はストレスがかかりすぎる

治療をすすめていくと、度重なる通院、薬の服用、注射、検査、

医師からの指示、精神的に負担がかかりやすくなります。

女性はもちろん、男性にもその負担感は同じようにかかってきて、

生殖とは本能的なものなので、指示を受けることによって、

心理的な負担感がかかるので、性欲低下、性機能障害なども男性には出てきやすくなります。

もっともっとショックな結果にも向き合わなくてはいけない時もあります。

結果が出ない、妊娠できたと思ったのに流産という事もあります。

頑張って治療しているけれど周囲には言えないから、周りからの言葉に

過剰に傷ついたりもしやすくなり、不安や焦り、ストレスが過度にかかるようにもなります。

 

不妊治療は本当に必要なのか判断する

不妊治療が適する方は受精できずに困っている方が対象といえます。

しかし、不妊の相談をしに行くと、検査をはじめながら

タイミング療法、そしてそれでもだめなら人工授精、それでもだめなら体外受精へと

ステップアップしていく流れがあります。そのため不妊期間は長くなり、

長期間にわたり心身ともに疲れやすくなります。

不妊治療は6ヶ月を過ぎると妊娠率が落ちていいきます。

長期化させない事も大事なポイントなので、本当に治療が必要なのかは

検査段階で見極める必要があり、それでも必要な場合にのみ進めていくことが

望ましいといえます。

不妊治療では女性が通院することが多いので、そんな負担感を女性が背負う事も

受け入れながら、夫婦でこまめなコミュニケーションをとり

女性が抱えている心のストレスなどもこまめに吐き出し、

男性パートナーとも共有しながら子どもを授かっていくこと、性生活、家庭のこと、

将来設計なども話し合っておくといいでしょう。

女性一人が頑張っているという感覚に陥らないことも重要といえるでしょう。

 

心のダメージを最小限に

いま、もっているキモチはそれはそれでいいのかも。

少し、そんな気持ちをもつ自分を認めてあげてあげて受け入れてあげる事も心を

楽にさせていきます。

ネガティブな気持ちや考えは確かにストレスになり、長期的に持てば持つほど

不妊体質になりやすくなってしまいます。

赤ちゃんを望む場合は物事を前向きにとらえ、ストレスとして受け止めにくくしたいですね。

治療に前向きになれない時は、イヤイヤ無理して行っていても、

中々成果も出にくいでしょう。ストレス度の高さが、

不妊や流産などにもなりやすさとなってしまうのですから、

妊娠は受精だけが大事なのではありません。前向きになれない時はお休みしてみるのも1つです。

不妊治療しか授かれる道はないと思いこみすぎない事もお忘れなく。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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