不妊の原因は炎症体質 万病のもとともいわれる健康リスク

不妊の原因は炎症体質 万病のもとともいわれる健康リスク

不妊の原因はいろいろありますが、主に卵子や精子といった細胞の劣化と老化であり

卵巣や精巣の生殖機能の低下などから引き起こされてきます。

そんな不妊の原因をつくるのも炎症体質が共通点となっています。

万病の素ともいえる健康リスクになる「炎症」は、不妊だけでなく、様々な病気の共通点

でもあります。妊娠しやすさには男女とも健康的であることが欠かせない点ではあります。

 

健康を害していく共通点

まだまだ30代、40代の内はあまり病気とか、健康とういのを強く意識していく年齢では

ないかもしれません。でも、50代、60代になって年齢を重ねるほど、欲しくなっていくのが

若さと健康です。

妊活を始めても子供ができない原因を追究していけば行くほど辿りつくのは若さと健康になるのかもしれません。

 

まだまだ、ピンと来ないかもしれませんが、

認知症、心筋梗塞、糖尿病、アトピー性皮膚炎、アレルギーなどどれも一見違うような病気に

思われるかもしれませんが、「慢性炎症」という共通点が潜んでいることが着目されています。

炎症という反応において、私たちの体の中では健康や老化・劣化のスピードが

大きく変わってくるというのです。

 

不妊体質を作っていく炎症とは

炎症と言えば、転んでけがをすればそこが赤くはれたりもしますよね。

かゆみや痛みを伴ったもので、体の中にはいってしまったばい菌と闘ったり、

キズになったところを治癒に向けて働きかけてくれるシステムです。

○○炎とよばれるようなものは全て炎症ですし、

風邪なども急性上気道炎などといって炎症反応として対処して体を治癒の方向性へ

働きかけてくれます。炎症そのものは体の中の免疫システムが働いてくれているおかげで

健康を保つために必用ではありますが、問題になっていくのは

慢性的な炎症の事です。

免疫系のバランスが崩れてしまったり、加齢によって炎症を長引かせるようになると

免疫系は暴走を始めてしまい、本来は健康的で正常なものでも攻撃をしてダメージを

与えるようになってしまいます。

 

子宮内膜炎などの炎症も不妊の原因

子宮には月経や着床が起こる内膜という部分と、その周囲を構成する筋層という部分があり、

この内膜に炎症がある状態を子宮内膜炎とよび、不妊の原因になっています。

一般に性成熟期にある女性では、腟の常在菌や頸管粘液の作用によって外からの

子宮内膜への感染が防ぎ守られていますが、この防御機能が何らかの原因で破綻あるいは消失すると

子宮内膜炎となってしまうようです。

反復着床不全の患者さんの約30%に認めるといわれているのが、この子宮内膜炎。

慢性子宮内膜炎が存在すると着床率が低下するばかりでなく、初期の妊娠継続率が低下してしまい、

不妊症および不育症とも悩む原因となってしまいます。

子宮内膜炎になる原因はクラミジア感染、分娩後胎盤などの組織が子宮内に残ってしまうことによって

組織に炎症が起こり内膜炎に移行するという事もあれば、流産手術などの子宮内操作

子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫、子宮内避妊具の挿入、そのほかこれ以外でもおこりうるもので

慢性炎症の場合は自覚症状も少なく本人が気づいていないという点もあり見つけるのも

難しい状況です。クラミジア感染によっても卵管だけでなく子宮内膜炎への影響もありますが、

クラミジアのように抗生剤などで治療できるものは治療が有効でしょうし、

原因不明の慢性炎症には、できるだけ炎症反応を抑える生活習慣を取り入れていきたいところです。

 

慢性炎症の怖い点

慢性炎症の怖い点は体を徐々に劣化させ、正常なものの機能低下まで引き起こしてしまうのに、

何の自覚症状もなく、本人が問題だとは気づきにくい点にあります。

歯周病や歯肉炎などもその一つ。

不妊で悩んでいる女性の中には、体調がすぐれないことが多く、

風邪をひきやすい、体にどこか痛みがある、アレルギーをもっているといった

状態の方が多いという印象を受けます。

これらも全部、炎症反応であり、免疫力の低下に伴って繰り返しやすい、悪化させやすいという

面を持ち合わせています。

炎症反応の怖いところはこの炎症が血液を通して全身に広がっていく点もありますし、

体の中で崩れた免疫バランスが正常なものもどんどん劣化させてしまう点にあります。

 

体の中の炎症反応は検査にもあらわれる

体の中で強い炎症がおきている場合は血液検査などを行っても炎症反応が出てきます。

健康診断などで行う血液検査の項目に「CRP」というのがあるでしょう。

CRPの値が高いほど健康度が下がる傾向があり、寿命にも関係してきます。

ただ、検査値に現れるのは相当炎症反応が起きている場合。

どちらかというと、徐々に進行し、慢性化する炎症の方が怖いのですが、

それは検査ではわかりにくく、体調からあらわれているサインからも気をつけていきたいですね。

 

免疫バランスというのは、自律神経のバランスやホルモンバランスとも連動するので、

どれかが乱れているかなと思う場合は、体に不調がある場合は、

健康度を高めるためにも改善に向けて取り組んでおいた方がよいでしょう。

 

炎症反応を抑制する食べ物とは

炎症を抑えるとされる成分が食べ物にも含まれており、食事の工夫によって

改善していかれる部分もあります。

注目されるのはEPAとDHAで、どちらも青魚に多く含まれるとされる良い油としても有名な

成分です。

現代のライフスタイルでは、青魚だけでなく、魚そのもの摂取量が随分へっています。

料理の手間や、骨、臭みなどから倦厭されがちですが、

体にとって、とても良い働きをしてくれる成分がたっぷりと入っています。

サバやイワシ、さんまなど積極的にとっていきましょう。

 

ストレスと炎症反応

ストレスがかかるほど、自律神経も乱れやすく、免疫細胞も変化し、炎症反応を起こしやすくなります。

ストレスって心の中の出来事と思うかもしれませんが、

体への影響力は大きく、あなどれません。

不妊で悩む方で、ストレスがない方はいないのではないでしょうか。

問題としてデリケートであり難しさがあります。

人に相談しにくさや、夫婦で足並みをそろえることが難しく、色々が重なって長期化すればするほど

ストレス度はどうしても高まってしまうので、

妊活を始めたら、精神的に健康になっていくことも両立させることを行っていきましょう。

 

炎症反応については

治療できるものにおいては抗生物質等での治療ができますが原因不明の炎症反応は

体の中に起きている慢性炎症も影響しているのでできるだけ炎症反応を抑える

生活習慣も心がけていたいところですね。

本来であれば、対応できるものが免疫バランスや防御機能が損なわれたことで

慢性炎症を起こすようになってしまうため、

炎症反応とは、細胞の老化に直結しているので、子宮内膜炎だけでなく

不妊やあらゆる病気の原因になっています。

 

参考文献

Michels TC. Chronic endometritis. Am Fam Physician. 1995 Jul;52(1):217-22.

Paavonen J et al.  Chlamydial endometritis. J Clin Pathol. 1985 Jul;38(7):726-32.

Bouet PE et al. Chronic endometritis in women with recurrent pregnancy loss and recurrent implantation failure: prevalence and role of office hysteroscopy and immunohistochemistry in diagnosis.Fertil Steril. 2016 Jan;105(1):106-10. 

Cicinelli E et al.  Endometrial micropolyps at fluid hysteroscopy suggest the existence of chronic endometritis. Hum Reprod. 2005 May;20(5):1386-9.

Johnston-MacAnanny EB et al. Chronic endometritis is a frequent finding in women with recurrent implantation failure after in vitro fertilization.Fertil Steril. 2010 Feb;93(2):437-41.

Cicinelli E et al. Prevalence of chronic endometritis in repeated unexplained implantation failure and the IVF success rate after antibiotic therapy. Hum Reprod. 2015 Feb;30(2):323-30.

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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