OHSS(卵巣過剰刺激症候群)予防!妊娠したい人の食事 |

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)予防!妊娠したい人の食事

食事女性

OHSS(卵巣過剰刺激症症候群)であった場合、

体内の女性ホルモンバランスは極端に悪化している状態です。

そのままでは妊娠は難しくなってしまいます。

そのため、ホルモンバランスをご自分の体で、

安定してバランスをとれる体作りをしていく事でが必要になっていきます。

 

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)とは?

卵巣は親指大ほど(3~4cm)の臓器ですが、

その中の卵(卵胞)が過剰に刺激されることによって、

卵巣が膨れ上がりさまざまな症状が起こることをOHSS(卵巣過剰刺激症候群)といいます。

 

卵巣過剰刺激症候群は通常、不妊治療に用いる排卵誘発薬によって引き起こされます。

不妊治療等による医薬品の投与後に次のような症状がみられた場合には、直ちに医師・薬剤師に連絡して下さい。

「おなかが張る」、「はき気がする」、「急に体重が増えた」、「尿量が少なくなる」など

引用 厚生労働省

 

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)はどうして起こる?

OHSSとは、卵巣がHMGなどによって過剰に刺激を受けた場合に起こる状態のことで、

通常はhCGの注射後に起こります。軽症・中等症・重症の3段階があります。

HMGを用いた場合、多胎妊娠率は20%くらい、OHSSは 4~24%に見られていました。

引用 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)について

 

卵巣刺激時にエストロゲンが高い場合におこりやすくなります。

体外受精では治療時に排卵させるためのHCG注射をしなければOHSSはおきません。

エストロゲンが高い場合にはHCGをうたずに治療を中止し、月経を起こさせて、

1ヶ月休みます

引用 卵巣過剰刺激症候群について

 

OHSS(卵巣過剰刺激症症候群)は不妊治療における排卵誘発剤の

副作用によって起こる事が多く、

体内でのホルモンバランスを薬品でコントロールしたために

さらに悪化している状態です。

なかなか妊娠しない場合に、不妊治療を行い、その際に卵巣を刺激したことで過刺激になって

しまうとおこりやすくなってしまいます。

 

OHSSがおこるメカニズムは?

OHSSは不妊治療における排卵誘発の際に、

過剰に卵胞が刺激されることが1つの原因といわれています。

経口剤のクロミフェン療法で発症することは稀ですが、

hMG-hCG療法(ゴナドトロピン)で発生しやすいことが知られています。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の治療において、

hMG-hCG療法ではOHSSや多胎妊娠の発症頻度が高いとされています。

PCOSでは、血中のLH値が高いために、

hMG製剤に含まれる「LH成分」が卵胞を過剰に働きかけてしまうと考えられているからです。

 

OHSS(卵巣過剰刺激症症候群)になりやすい人は?

女性 困る

 

OHSSは年齢が若い方、多嚢胞性卵巣の女性におこりやすい症状です。

卵巣刺激法として、GnRHa(スプレキュアー、ナサニール)を用いる場合におきやすくなります。

引用 卵巣過剰刺激症候群について

 

OHSSのリスクファクター

  1. 多のう胞性卵巣(PCOS)をもっている方

  2. 男性ホルモンが高い方

  3. LH/FSH比が1.0以上の方、AMHが4.0ng/ml以上の方

  4. 卵胞数、採卵数が20個以上で 卵胞ホルモン(E2)が3000pg/ml以上の方

  5. OHSSの既往がある方

引用 OHSS(卵巣過剰刺激症候群)

 

OHSS(卵巣過剰刺激症症候群)になりやすい人は、年齢的に若い女性であることや、

多嚢胞性卵巣の方はよりなりやすいという事です。

一般的に不妊治療で使用される経口排卵誘発剤(クロミッド)では、2.5%の割合で発生しますが、

体外受精などの過排卵誘発法では6.6〜8.4%と高くなるようです。

そのため、できるだけ低刺激無刺激で卵子を育てられるような状態に整えておく、

多嚢胞性卵巣になってしまうような生活習慣の改善に取り組んでおきたいところです。

また、無月経を経験していてゴナドトロピンを治療で多く使い可能性が多い女性もハイリスクに。

 

着床しその後を維持していく際、必要なときに必要なホルモンが分泌されるように

生活を整えていきましょう。

 

不妊治療をせずホルモンバランスが整う生活

OHSSであった場合、自然に症状が落ち着いていくのを経過を見ていく事となります。

OHSSのでは症状を悪化させないことが基本であり、

自然に症状が治まるのを待つことになります。

OHSSの症状を悪化させる「hCG」の投与は中止をしますが、

妊娠できる状態に戻すには自分自身のホルモンバランスを崩してきた

日々の習慣にも目を向ける事が大切です。

OHSSの症状が落ち着いたからと言って、再び不妊治療を開始して再び刺激を繰り返しても、

中々妊娠しないということがおこって不妊で悩むというケースも多いかもしれません。

 

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の症状は?

お腹にハートを持つ女性

不妊治療をしていると過刺激の副作用としておこるOHSS。状態によって

軽度・中等度・重度と状態が違いますが、苦痛を伴いますし、不安にもなりますね。

いったいどう過ごすことが望ましいの?というところ。

 

採卵後2、3日で胃のあたりが痛いのとお腹がはっているような気がしました。

採卵後1週間経過しても、胃が痛かったため、胃の病気かと思い、
消化器内科を受診しました。

エコーで見ると腹水がたまっているとのこと。

血液検査や尿検査の結果、消化器的には問題ないので
採卵の影響でしょうと言われました。

これって、いわゆる、OHSSを発症しているということだと思うのですが、
OHSSの場合、日常生活で気をつけないといけないことはありますか?

引用 OHSS(卵巣過剰刺激症候群)発症の過ごし方

 

排卵後に卵巣が腫大するとともに、おなかに水がたまったり(腹水)、

重症の場合には血栓症を引き起こしたりする疾患です。

これは、大きくなった卵巣から「血管作動因子」が産生・分泌され、血管透過性が亢進するため。

他にも以下の症状が代表的です。軽度な、お腹がチクチク痛む程度のものは、

多くの女性に現れるといわれています。

 

・下腹部の張り、吐き気、嘔吐

・体重増加

・呼吸困難

・脱水

・腹痛

・血栓症

 

OHSSの症状のピークは?

下腹部 女性

不妊治療中は、OHSSになったらこの苦痛がいつまで続くのか気がかりに

なりますよね。いったいこの症状はいつくらいからあらわれて、ピークに向かい、

消失していくものなのか知る事でちょっと安心することもできます。

 

採卵2〜3日後から出現し一週間頃にピークを迎えますが、

月経前になるとすみやかに改善してきます。しかし妊娠が成立した場合には、

妊卵から分泌されるhCGにより黄体が刺激を受けてホルモンの分泌が続くため、症状は長引きます。

引用 副作用・合併症

 

生理がくると、OHSSの症状は消失していくという事です。

まずは、症状が落ち着くのをできるだけ安静にし、過ごしていきましょう。

症状が比較的軽度の場合は、日常生活や仕事は普段通りで大丈夫とされています。

しかし、運動や性交渉、振動の強いバイク、発汗を伴う行為(長時間の入浴、サウナ、岩盤浴)、

喫煙は避けた方がよさそうです。体を休ませてあげるという事ですね。

 

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の過ごし方は?

寝る女性

医師から言われることは、安静に過ごしてくださいねということ。

第一は安静と言えるでしょう。でも、安静にしているだけでも気がかりですね。

他にできる事ってないのかと思う事でしょう。

 

症状によっては、点滴など治療が必要になります。

安静に過ごすとともに医師に相談し症状が辛い場合は治療を受けるようにしましょう。

 

そして、OHSSは再発しやすいため、再び刺激し採卵をするとなってしまうかもしれません。

そのため予防的にできる事をしり取り組むことで改善を図りましょう。

 

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の原因とは

簡単に言えば、男性ホルモンの値が高いため、

卵胞は発育するものの途中で成熟が阻害されてしまい、

排卵障害や無排卵を招くことで、

不妊の原因になるのが多嚢胞性卵巣症候群というわけです。

 

男性ホルモンを高くさせている原因は、

脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と

血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。

インスリン抵抗性といって、インスリンの効き目が悪くなって、

糖や脂質の代謝に異常をきたす状態が、男性ホルモン値が高い背景にあることがあります。

 

排卵障害や無排卵は不妊になってしまう

不妊落ち込む女性

卵胞は発育するものの途中で成熟が阻害されてしまうことによって

排卵障害や無排卵がおこってしまうと、

どれだけタイミングをとっても人工授精などをしても

受精後がすすまず、着床もしていかれません。

妊娠したいけど、妊活が進まない状態となってしまいます。

そのため排卵障害を防いでいくための生活習慣が妊娠を望む女性にとってとても重要ですね。

排卵障害を防ぐためにはいったいどうしたらよいのかという点をみてみると、

8年間にわたりハーバード大学が調査した17,544名の妊娠を希望する、または、妊娠した、

そして、不妊経験のない女性を対象に食生活や生活習慣のパターンを追跡調査しています。

それによると、生活や生活習慣のパターンによって、そうでない女性と比べ、

排卵障害による不妊のリスクが低下することその他の原因による不妊においても程度は

小さいもののリスクが低下するという事がわかりました。

この生活を取り入れた女性は66%が排卵障害による不妊になるリスクを低下させ

他の原因で不妊になる確率を27%も低下させています。

その中に、精製度の低い穀物を食べている というものがあります。つまり高血糖になるのを

防ぎ、甘いものや糖質を制限すること排卵障害の改善につながるという事です。

 

ホルモンバランスを整える糖質制限

夫婦 食卓

患者さんが自分でできることは、

インスリンがVEGFを増加するため、インスリンを増加させない食事、

つまり血糖を上げない食事(低炭水化物食)が勧められます。

引用 OHSS予防

 

J Clin Endocrinol Metab 2007; 92: 2726の論文では、

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の発症機序にVEGF(血管内皮細胞増殖因子)とインスリンが関与することから、

OHSSのリスクのある方は甘いものを控えることが望ましいことが有効と報告されています。

OHSSの予防には、PCOSになる事を予防してあげることがポイントになります。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方とそうでない方(非PCOS)の体外受精の場合において、

採卵時に回収した顆粒膜細胞を培養し、インスリンやIGFを添加してVEGFレベルを測定した場合、

PCOS群も非PCOS群も共にインスリン/IGF添加の1日以内にVEGF産生が増加しました。

非PCOS群ではIGFに、PCOS群ではインスリンにより強く反応してVEGFが増加しました。

インスリンは血糖値増加に伴って産生されるため、OHSSの予防策として、

血糖を上げない食事がお勧めということになります。

 

低糖質で高たんぱくが体外受精で妊娠率4倍に

妊娠した女性

アメリカ産科婦人科学会(ACOG)によると、一日の摂取カロリーのうち、

どんな栄養素から総熱量を摂取しているかによって体外受精における

妊娠率に違いがあることが報告されています。

タンパク質から熱量が25%以上・糖質からの熱量が40%以下の食事をとっているという女性

タンパク質から熱量が25%未満・糖質からの熱量が40%以上の食事をとっている女性と比べて、

なんと体外受精における妊娠率が4倍に増加していました。

 

つまり主食となるごはんやパンや麺類などを控え、メインのおかずとなるような

タンパク質(魚や肉、卵や豆類乳製品など)の摂取量が多いということ、

血糖値が安定するように食物繊維が豊富な野菜や果物などの摂取があることがポイントになることが伺えます。

 

血糖値のコントロールに関わるインスリンの分泌が過剰に必要になる状態を

防いであげることが排卵障害の改善、そして不妊リスク回避につながる大事なポイントになります。

結果PCOSを防ぎ、不妊治療でのOHSSを予防していかれることにつながります。

 

そのための糖や脂質の代謝異常を改善するには、

糖質をある程度制限した食事が非常に有効です。

糖質を制限した場合、血糖値が安定して過剰なインスリンの分泌もおさまります。

食べるものによって、ホルモンバランスをことがある程度は可能です。

日頃の食生活、妊娠しやすい体つくりとなるバランスの取れた食事を

心がけていきましょう。

 

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)予防 低GI食事のポイントは?

血糖値を高くしすぎない、精製度の高い糖質をとらない事がPCOSを予防し、

さらにはOHSSを予防していくことにもつながる事がわかりました。

でも、意外とこの血糖値を安定させていくという事、糖質を控えていくという事は

習慣にしていくことで効果が出るため、継続していくことこそが難しく、

そこがポイントになります。

それを踏まえ、妊娠しやすい、体外受精での妊娠率を高める食事にしていくために

気をつけたいことをお伝えしていきます。

 

ダイエットとは違い、カロリー制限とごちゃ混ぜにしない

この食生活で大切なのは、カロリーを制限するのではないという事です。

糖質制限ダイエットがありますが、体重を減らすことを目的としていません。

太る素でもある糖質を控えるため、カロリーを摂取しても体重が低下していくという

事は起こりえますが、まずはカロリー制限をせず、必要なカロリーをちゃんと摂取していきましょう。

 

できるだけ食べてはいけないNG食品を覚える

以下の食品は血糖値が上昇しやすく糖質が多い食品であり、できるだけ

控えるといいという事を覚えておきましょう。

 

ご飯、小麦粉(穀物、パン、麺類など)

加工肉・加工魚(ソーセージ、かまぼこなど)

砂糖(はちみつやメイプルシロップなども)

アルコール(ビールや日本酒)

 

そのため、主食などになるものを玄米や全粒粉などの小麦に変えてみるというのも

一つです。外食、麺類や丼ものはかなり糖質が多いバランスになってしまうため、

手作りをしていくこと、定食スタイルにすることを心がけましょう。

 

タンパク質をしっかりとる

糖質からのカロリー摂取を制限する分、タンパク質などからしっかりと

タンパク質から栄養を摂取してください。

魚や肉、卵、大豆製品や乳製品それぞれバランスよく取り入れるようにしていきましょう。

そして、こういったタンパク質には妊娠しやすさに関わる重要な栄養素が多く含まれています。

 

野菜類などに含まれる食物繊維を多くとる

食物繊維は糖質の吸収を緩やかにしてくれます。そのため、血糖値の上昇が

緩やかになりますから、食事には野菜類を積極的にとり、

食事の食べ初めに野菜からだべる習慣をつけましょう。

間食には甘いお菓子類は止めて、果物の摂取もおススメです。

ジュースなどにしてしまうのではなく、オレンジなどそのまま食物繊維などを摂取できるよう

できるだけまるごと食べる事を意識するといいですね。

 

お菓子はやめて変わるものに

砂糖などをふんだんに使ったお菓子類、カロリーはなくても人工甘味料などは

控えたい食べ物になります。そのため、砂糖に変わるもの

エリスリトールなどに変えるという事もよいでしょう。

(商品名ではパルスイート、ラカントS、シュガーカットゼロになります)

エリスリトールを砂糖代わりにしてスイーツを作って食べるものもよいでしょう。

チーズケーキは、砂糖をエリスリトールに変えると高たんぱくで糖質が制限されるため、

おススメ。また、クッキーなどは小麦粉をアーモンドプードルやおから粉変えて

作るのもおいしい上に血糖値の上昇を控えることができます。

砂糖入りの飲み物もココアに入れるものをエリスリトールに変えるだけで

妊娠しやすく働きかけてくれる飲み物に変わってしまいます。

 

楽しむこと 食べられるものを工夫する

あれも食べられない、これも食べられない、そう思うと楽しくはありません。

これなら食べられる、あれも食べられると思うと

料理に対して関心がわいたり、レシピなどを考える事も前向きになりやすくなります。

そして、いままでは簡単に済ませてしまっていた朝食などを見直すきっかけになったり、

魚料理を考え直すきっかけにもなるでしょう。

毎日食べるもの、食べる事を楽しみましょう。頑張りすぎない事も大切です。

 

それでも

不妊で悩んでいる時には、

色々な事に気を付けても、中々効果が出ない事もあります。

本当にこのままで妊娠できるのか不安な方

今までの妊活で成果が出せず焦っているという方、のちのち後悔しないためにも、

妊娠に必要な、ホルモンバランスを整えて、

受精卵が着床できる体つくりをしっかりチェックしておいてくださいね。

 

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この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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