受精・着床しやすく妊娠したい人の見方になる栄養素とは?

受精・着床しやすく妊娠したい人の見方になる栄養素とは?

bitaminD

受精卵の着床や流産にある栄養素が関係している事をご存知ですか?

その栄養素はビタミンDです。

アメリカのコロンビア大学の研究者らのチームは、

ビタミンD濃度と着床能力の関係を調べる研究を行っています。

卵子提供を受けて体外受精に臨む99名の女性を対象に試験を実施しています。

卵子提供を受けた胚移植の前にビタミンD(25(OH)D)の血中濃度を測定し、

その後の治療成績との関連を調べた結果、

ビタミンD濃度が不足したり、欠乏している女性は卵子提供を受けて体外受精を受けた

場合、妊娠率や出産率も低く、

ビタミンDは子宮内膜の着床環境に関与していることがわかったのです。

 

【ビタミンDとは】

食事をする女性

ビタミンD というと、骨形成で一役買う脂溶性のビタミンとして

知られていますが、細胞の分裂や増幅を調整する作用などもある事が

知られているビタミンです。

このビタミンD濃度が高い女性の方が、妊娠・出産率が高く、

ビタミンD濃度が低い女性の方が流産の確率が高かったり、

卵巣内の卵子が早く減る傾向にあります。

子宮筋腫の女性でもビタミンDが不足している割合が高いのです。

なので、ビタミンDを補充することで排卵率が高まる事やも知られています。

ビタミンDとは、ビタミンD2 (エルゴカルシフェロール) と

D3 (コレカルシフェロール) の総称です。

太陽からの紫外線にあたる事によって、

ビタミンD2は植物に存在するエルゴステロールから生成され、、

ビタミンD3は動物に存在する7-デヒドロコレステロール (7-DHC) から生成されます 。

ビタミンDは、カルシウムやリンなどのミネラルの代謝や恒常性の維持、骨の代謝に関係しています。

 

【ビタミンDにより妊娠・出産率が向上する】

研究の結果、ビタミンD濃度を高める事で、子宮や卵巣などの生殖器の

細胞の抗炎症作用や抗酸化作用を促進して、受精卵の着床率を高め、出産率も高めてもいます

そこで、ふと、それならビタミンDをサプリメントから接種すれば簡単で

いいんだと思わずに、ビタミンDはサプリに頼らなくても普通の食事から

も摂取できますので食生活も見直していきましょう。

 

ビタミンD効果

骨がもろくなるのを防いでいる

ビタミンDの摂取によって、骨折抑制効果があります。

 

がん抑制効果

現在では、ビタミンDは皮膚がん以外のほとんどの癌に対して抑制的に働くことが知られています。

 

高血圧を下げる作用

ビタミンDには高い血圧を下げる働きがあります。

ビタミンDは血管内皮組織でNO(一酸化窒素)を作る酵素の産生量を増やし、

血管を広げ、血圧を下げているのです。

血圧が高いと流産率も高まってしまいます。

 

糖尿病の予防

ビタミンDの摂取は糖尿病の1型にも2型にも効果的です。

インスリンを分泌する膵臓のβ細胞にはビタミンDの受容体があり、

ビタミンDがこの受容体に結合すると、インスリンが分泌しやすくなるからです。

血糖値が上がるのは、ご飯やパンや砂糖などに含まれている糖質が原因。

そしてこの糖化と高血糖、インスリン抵抗性も不妊に関連していきます。

それを防いでくれています。

 

心不全や脳卒中のリスクが下がる効果

ビタミンDは血管や心臓の受容体に結合すると、アテローム性動脈硬化と心臓病を直接防ぐ働きがあります。

血管がボロボロになってしまうと、心疾患リスクも高まりますが、

不妊と心疾患も関係があります。

免疫にかかわる

ビタミンDをサプリメントで補給すると、風邪やインフルエンザといった感染症(感染性呼吸器疾患)の予防に効果的です。

また、花粉症はスギなどの花粉に対するアレルギー疾患やアトピーにも有効で、

ビタミンDの不足で花粉症が起こり、ビタミンDを摂取すると花粉症の症状が軽くなったりもします。

免疫反応にはアクセル役とブレーキ役があり、過剰な免疫反応がおこらないように調整してくれているためで、

免疫寛容を起こしてくれます。

これは妊娠委もとっても重要な働きをしています。

妊娠そのものバランスの取れた免疫状態でないと妊娠寛容がおきないためその調整役として

ビタミンDが関わっているのです。

 

 

ビタミンDの摂取目安は?

成人男女の1日の摂取目安量は5.5μgですが、厚生労働省の「平成27年国民健康・栄養調査」によると

日本人は現在1日平均で成人8.4μg、成人女性7.5μgを摂っています。

ただ、この量では不足しているというのが近年研究で言われるようになったことです。

日本、米国、中国の耐容上限量は、各々1日当たり100μg、50μg、100μgといわれています。

「日本人の食事摂取基準(2015年度版)」では、一例を除いて、

250μg/日未満では、高カルシウム血症の報告はみらない為、

アメリカ・カナダの食事摂取基準に準拠して耐容上限量を100μg/日としたとしています。

ビタミンDはどちらかというと不足しているケースが多く、

もっと摂取した方が良いし、サプリメントなどで補ったとしても上限は100μgということです。

 

米国食品栄養委員会では「ビタミンDは400〜800IUを摂ろう!」と言っています。

そしてさらに、2000年頃よりビタミンDの研究は過去にでた108の論文と1400人のデータを

解析した研究(1)では、最適なビタミンDの量を計算すると以下のようにしています。

 

  • 普通体型の人(BMIが18.5〜24.9)は 3,094 IU/日 77µg/日
  • 太りぎみの人(BMIが25.0〜29.9)は1日に4,450 IU/日 111µg/日
  • 肥満の人(BMIが30以上)は1日に7,248 IU/日 181µg/日

 

なので、妊活をしている女性のほとんどが不足してしまっている可能性が高い栄養素であり、

サプリメントなどでも補った方がよいレベルになっています。

 

ビタミンDの摂取と日光浴

太陽に当たってください。太陽に当たる事で合成されます。

そうです。昔みたいに外で労働・仕事することが当たり前だったころは

嫌でも太陽の元で暮らしていました。もちろん日焼け止めクリームも使っていなかったのです。

1日15~できれば30分程度でいいのです。

太陽の光を浴びる動物ならではの自然な生活する時間を作ってみてください。

日焼け止めクリームは使用せずに太陽の光を皮膚全体に当てていきます。

食品からの摂取では20%程度で、

太陽光に当たる事で、ぐっとビタミンD濃度を高める事ができるからです。

はじめは1日1分からでもいいのです。

本来の自然に妊娠できる力を取り戻すヒントは、自然な暮らしにこそ

あります。一昔前までは今ほど不妊に悩む人の数は多くはありませんでした。

 

 

ビタミンDは何からとればいい?

魚貝類盛合せ

ビタミンDは、食品からの摂取と生体内での合成の2つの方法で供給されます。

ビタミンDを食品からとる場合、魚に比較的多く含まれていますので、

しらす、にしん、さけ、さんま、あじ、カツオ、マグロ、などから摂取できます。

他にも、レバー、卵、牛乳などもに含まれています。

 

ビタミンDと脳との関係

ここで、ビタミンDと脳との関係にも触れておきたいともいます。

不妊の原因にあまり取り上げられることはないのですが、脳がとても深くかかわっているのです。

人体の総合司令塔である脳がうまく機能しなければ、細胞の再生・修復はもちろん、

免疫力も下がりますし、ホルモンバランスも整いません。

脳が元気でないと、大事な生殖機能も本来の働きができないのです。

そして、神経伝達物質の生成や神経の成長への刺激に関わる酵素の調整を助けるのに

ビタミンDが重要になってくるのです。

不妊にはストレスは大敵となる事はご存知でしょうが、

ストレス対処を高め、気分を向上させ、イキイキと活力があふれてくるには、

脳内ホルモンであるドーパミン、エピネフリン、ノルエピネフリンなどの生成が

必要になってきます。このホルモン生成に関わるのもビタミンDです。

ビタミンDは、骨の健康と結び付けられていますが、本当はもっと、もっと広義の役割があります。

そして、ビタミンDには、抗酸化作用も抗炎症作用もあるのです。

抗酸化作用は細胞がさびないようにする効果です。

 

ビタミンD濃度が高い女性の方が妊娠出産率がいい

ママに抱かれる赤ちゃん

体外受精とビタミンDに関する11論文2700名のデータを基にメタ解析した研究でも、

ビタミンD濃度は血清中の25-hydroxyvitamin D [25(OH)D]を指標に、

ビタミンD摂取が『十分(>30 ng/ml)な群』と、『不十分(20-30 ng/ml)あるいは不足(<20 ng/ml)群』の2群に分けて、

妊娠成績の比較を行っています。その結果、ビタミンD摂取が『不十分/不足している群』に比べてて

『十分な群』では出産率が1.33倍も高まったようです。

妊娠した後の出産率が良いという点も着目ですね。

ビタミンD濃度が不足してしまうのは避けたいところです。

 

おすすめサプリ

普段特別サプリは長期飲むと副作用が出たり効果がないなど色々あってお勧めしないのですが、

このビタミンD だけは別格で、妊娠を望んでいたら絶対的にサプリで補っておいてあげた方が

よい栄養素だと言えるでしょう。日本では、妊活と言ってもそれほど注目されていないでしょうが、

アメリカでは内科医のほとんどがおススメするというのがビタミンDです。

 

 

おすすめのサプリを以下にご紹介します。

[海外直送品] ナウフーズ  – ビタミンD3の最も高い潜在的能力 2000 IU – 1ソフトジェル

 

 

 

 

DHC ビタミンD30日分×3

 

 

ネイチャーメイド ビタミンDサプリ

 

まとめ

ビタミンDの不足が激しい現代では、食事から食べていても太陽光にあたる生活が

すくなく、ビタミンD不足は深刻です。

太陽に当たらなかったときは気をつけて、1日2000IU~3000IUくらいは摂取していた方がよいでしょう。

体型にもよりますが、上限が10000IUまで特に問題もないので、

妊娠しやすい体作り、栄養気をつけていきましょう。

 

参考文献

病気を遠ざける!1日1回日光浴 日本人は知らないビタミンDの実力 (講談社+α新書)

Chu J et al. Vitamin D and assisted reproductive treatment outcome: a systematic review and meta-analysis. Hum Reprod. 2018; 33: 65-80.

Polyzos NP et al. Vitamin D deficiency and pregnancy rates in women undergoing single embryo,

blastocyst stage, transfer (SET) for IVF/ICSI. Hum Reprod. 2014 Sep;29(9):2032-40.

Ozkan S et al.  Replete vitamin D stores predict reproductive success following IVF. Fertil Steril. 2010 Sep;94(4):1314-9.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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