癒されるほど妊娠しやすい オキシトシン妊活
妊娠には、愛情ホルモンで知られる脳内ホルモン オキシトシンが効果的に
不妊改善に働きかけてくれるのをご存知ですか?
恋愛ホルモンともいわれて、恋愛がうまくいき、
結婚して夫婦円満に過ごすには欠かせないホルモンです。
このホルモンをしっかり分泌させて、妊娠できる体と心を手に入れていきましょう。
愛する夫との間に子供が欲しい!妊娠希望の女性の夢を叶えるための
オキシトシンを分泌させていくための習慣をみていきましょう。
愛情ホルモン オキシトシンとは
妊娠、出産とはかかわりが深いホルモンで、精神的にもよい効果が多く
注目を浴びているホルモンでもあります。
出産とも関係が深いホルモンで
・子宮の収縮に関わる
・母乳の分泌をよくする効果
・出産後の子宮の収縮をよくし戻りを助ける
・産後うつ・クライシスの緩和
といった効果もあります。
また、ストレスを感じるとコルチゾールといったストレスホルモンも分泌されますが、
オキシトシンと呼ばれるホルモンも分泌されます。
受けたストレスは、人と関わる事によって癒される部分もあります。
そのため、人と関わり合うよう、そういった行動を起こさせるためにも
分泌されているのではと考えられますね。
オキシトシンは別名、愛情ホルモン、幸せホルモン、癒しのホルモン、絆のホルモン
などともいわれていて、愛情が深まり、人と信頼関係を深め良い関係を築いていくために
分泌されています。
オキシトシン こんな凄い不妊改善への効果
①人への親近感・信頼感がます
②ストレスの減少
③血圧上昇の抑制
④心肺機能の向上
⑤アンチエイジングで長生き
⑥免疫機能の強化
人間関係を良好に築く上で、とっても大切なホルモンになりまう。
夫婦仲も円満にして、さらに、
子宮や卵巣だけでなく身体全てに良い影響を与えています。
たくさん分泌させる、幸せな生活習慣によって、かわいい赤ちゃんを授かっていきましょう。
特にストレスは不妊や繰りかえす流産・不育症などの原因にもなります。
ストレスを感じることによって分泌されるコルチゾールはホルモンの受容体の働きを
悪くさせてしまいます。そのため、ストレスによって生殖機能が低下する、
女性ホルモンのバランスが乱れ排卵しにくくなる、基礎体温グラフガタガタになる、
月経周期が乱れるという事も起こりやすくなってしまいます。
そのため、ストレス中枢を鎮め、負の作用が大きいコルチゾールの分泌を抑制する働きを持つ
オキシトシンによって妊娠しやすい体つくりを習慣にしてみましょう。
オキシトシンの分泌は、受精しやすさを手助けする、
オキシトシンを分泌させる方法
・親しい人とスキンシップをとったり、抱きしめる(はぐ)をする
・心地よい触れ合い、マッサージを相互にし合う
・犬や猫などのペットをかう
・愛情を感じられるセックス性交時に分泌
・バラや柑橘類の香りをかぐ
こんな方法もオキシトシンを分泌させていくようです。
特に信頼し合えるパートナーと取り組むことでより信頼感が増し、愛情を感じあえるという
好循環を生みやすいので、ひごろから、夫婦で仲よく、スキンシップをとり、
ハグしたり、ぎゅっと抱き合い、マッサージしあうという習慣を取り入れているほど
夫婦の関係も絆で結ばれやすいですね。
さらに、性的に愛情を感じられる性交時においても分泌されるため、
そういった際に分泌されることによって、受精・着床、妊娠の維持、出産といった円滑な流れを
手助けしてくれているといえるでしょう。
スウェーデンで誕生し、日本の看護や大学病院などでも役立てられている、肌に優しく触れていくという
「タクティール・マッサージ」「タクティール・ケア」は、
オキシトシンの分泌を促して神経を静める効果があり、慢性の痛みにも効果的とされています。
スキンシップで夫婦関係の改善も
ちょっと難しいという場合でもボディタッチからでもいいでしょう。
そっと手を握ったり、頭を撫でてもらってみたり、できる事からでもいいでしょう。
2人でペアでスキンシップやマッサージし合う事もとても効果的です。
さらには、手や腕、といったスキンシップから、徐々に性を意識することにもつながる
プライベートゾーンへのスキンシップなどへステップアップしながら
関わり合うようにしていくとよいでしょう。
最も良いのはやはりオキシトシンを分泌し合える性生活にもあるものです。
妊活をしているとタイミング合わせに義務感や負担感ばかりになってしまい、
癒しやリラックス、心地よさとは縁遠くなってしまいますから、
妊活中こそ、スキンシップの大切さを大事にしてほしいですね。
それでも難しければ犬や猫を飼って撫でてあげる、手軽なマッサージや
ボディタッチからでもオキシトシンを分泌させていきましょう。
オキシトシンは心と冷えにも
精神安定にももちろんよく副交感神経を高めますが、
筋肉にも作用して筋肉を増やす効果もあるので血流にも影響します。
冷えがある人の特徴として、交感神経が優位で副交感神経との
バランスが崩れてしまっていると言います。
そのため、オキシトシンが分泌されることで、
心の中の不安やストレスが軽減され、さらにそれによっておこってくる
体の変化にうまく対処できるようにもしてくれます。
触れ合い、癒しあうことで、体と心のいい状態は作れますね。
妊娠には精子の質だけではなく子宮頸管や卵管などの動きも
精子自体の質の良さはもちろん大切だけれど、意外にも精子そのものの動きなどを
サポートしているのが女性側の子宮や卵管の収縮などによる動きです。
精子には自分で泳ぐ運動機能があり、その進行速度は3mm/分程の速度といわれています。
でも射精から卵管膨大部までの精子はわずか5〜45分で到達するという事が研究で言われています。(1)
ものすごい速さであり、精子だけの運動だけではとてもこの時間でたどり着くことができません。
動物実験などでも確認されていますが、子宮収縮、卵管収縮、卵管繊毛の働きが精子の進行を
サポートしているのではないかとされています。オキシトシンという愛情ホルモンによって
この子宮収縮、卵管収縮、卵管繊毛の働きが促進されることもわかってきています。(2)
精液所見があまりよくないのに、自然妊娠できるケースとして、女性側の子宮や卵管などの収縮などに
よって妊娠までのサポート行われ本当に奇跡のような受精につながっていくのでしょう。
女性はオキシトシンを分泌できるような生活を夫婦二人で心がけていることもとても大切でしょう。
心の安心感には、社会的なサポートが有効
ストレスにさらされたときに、アタッチメント(触れ合い)によるケアと、
社会的な心理ケアを受けるのと、さらに両方を組み合わせると
した場合最も有効なのはどれになるかを調べている研究があります。(3)
その結果、社会的な心理ケアを受けた場合とアタッチメントを
した両方の人が最もストレスからの不安レベルが軽減しています。
でも、アタッチメントなしでも、カウンセリングなどを
受けた場合は心理的なケアでは不安レベルが減り
さらに血液中のストレスホルモンであるコルチゾールが減りました。
でもアタッチメントだけだったグループは、不安レベルが少し
軽減したものの血液中のコルチゾール濃度は変わりませんでした。
このコルチゾール濃度が高いことが不妊リスクをより高めてしまう
原因になっています。癒しの妊活には、マッサージなどの触れ合いと
合わせて、カウンセリングなどをうけて早めに心のケアをしながら
妊活をしていきましょう。
他にも、ホルモンバランスを整えたいあなたに
参考文献
(1)Fertil Steril 1973; 24: 655
(2)Fertil Steril 1961; 12: 151
(3)・J Psychosom Res. 2008 May;64(5):479-86. doi: 10.1016/j.jpsychores.2007.11.011.Adult attachment and social support interact to reduce psychological but not cortisol responses to stress.