生理周期が短く早くなっている原因と妊娠するには?
個人差はありますが、生理周期はおよそ、25日~35日サイクルで訪れます。
生理初日の約14日後くらいに訪れる「排卵日」を境にして、
生理初日から排卵日までの体温が低い時期を「低温期」といいます。
また、排卵日から生理初日までの体温が高い時期を「高温期」といいます。
月経周期は生理周期が24日くらいと短いタイプで、
頻発月経のかたで、妊娠できるか気になっていたとしたら、
まずは整える事を大事にすることです。
頻発月経とは
頻発月経とは、前回の月経から24日以内に次の月経が始まる性周期の異常のことです。
女性の月経周期は一般的には25~38日の周期になるため、周期ごとの日数の差が6日以内であれば
問題ありませんが、さまざまなホルモンの分泌によって調節されており、
それらのホルモンは脳にある視床下部や下垂体、そして卵巣から分泌されています。
それらが乱れる事で月経周期も変化してしまいます。
頻発月経では妊娠しにくいわけ
頻発月経は、生理と生理の間隔が24日以下であり、生理の回数が多くなる状態です。
出血が続く期間はさまざまですが、一般的には10~14日ほどダラダラと長く続くことが多いようです。
生理周期が短くなるパターンを見ていきましょう。
頻発月経の場合には、通常の排卵周期よりも周期が短いため、
どうしても卵子が育つ期間が短くなり、充分に成長した卵子が出てくることができなくなっています。
卵子が充分に育たないため排卵しない、排卵しても質が悪いなどにつながっています。
また、生理があるからと言って、排卵がおきているというわけでは
ため、頻発月経の場合には、自身の生理周期を確認するだけでなく
排卵がしっかりと行われているのかどうかも確認する必要がでてきます。
卵子が充分に育っていない、排卵していないという状態、さらにはそれがきっかけで
高温期での子宮内膜が充分に厚くならないといった事にもつながっており、
やはり妊娠しにくくなってしまっているといえます。
生理がきて、排卵がされているのかどうかチェックも必要ですし、
排卵されていても充分に育っていない可能性もあるので、
ホルモンバランスを整えることをまずは優先させて下さい。
頻発月経になる原因とは
月経不順や無月経の原因で多いのは急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れです。
悩みや不規則な生活によって月経リズムが乱れる人も多々います。
また、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因になることもあります。
1.卵子が排卵するまでの期間(卵胞期)が短くなっている 卵胞期短縮症
生理終了から排卵までの期間が短くなることによって生理周期が早くなることがあります。
生理終了から排卵までの期間は卵胞期と呼ばれ、
エストロゲンの分泌量が増えていきながら、卵巣の中の卵胞内の卵子が育っていきます。
そして、成熟すると排卵すると準備になります。そして、子宮内膜は妊娠に向けて厚みを増していきます。
通常はこの卵胞期は生理が終了してから10日ほど続きますが、
女性ホルモンの分泌バランスが乱れると、
脳から分泌される卵巣刺激ホルモンが過剰に分泌されて卵子の成熟が早まることがあります。
2.排卵から生理が始まるまで(黄体期)が短い 黄体機能不全
排卵から生理が始まるまでの高温期になるこの期間が短くなることで、
生理周期がみじかくなります。この排卵から生理までの期間を黄体期といい、
排卵が終了してプロゲステロンの分泌量が増える時期です。
プロゲステロンは、赤ちゃんのベッドを厚くして子宮内膜を成熟させていきます。
そうすることで、着床にふさわしい子宮環境に調える働きがあります。
通常では、この黄体期は12~16日ほど続きますが、妊娠が成立しないと
プロゲステロンとエストロゲンの分泌量が急激に低下して子宮内膜が剥がれ落ちて生理が来るサイクルに
入ります。
黄体期は女性ホルモンや卵巣刺激ホルモンの分泌異常やストレスなどによって短くなることがあります。
黄体期が短縮すると生理周期が短くなり、頻発月経の原因になります。
さらに、子宮内膜の成熟が行われないため、不妊症や流産の原因になることもあります。
3.排卵がない(無排卵周期症)
無排卵周期症とは、定期的に生理のような出血があるものの排卵が起こっていない病気のことです。
基礎体温表などは2相にならず、その原因としては、何かの病気があって、
卵胞が上手く育たなかったり、排卵が障害されていたりなどとさまざまとなっています。
少ない経血量で長く続くのが特徴です。
排卵が起こらないため、黄体期が短くなって頻発月経を引き起こします。
思春期や更年期には多く見られますが、やはり妊娠しにくい状況です。
頻発月経が引き起こされる 生活習慣やストレス
頻発月経が引き起こされる原因はいろいろありますが、
大きくわけると2つあり、1つには卵巣機能の低下です。
加齢によって防げない部分もありますが、もう1つに生活習慣があります。
生活習慣といってもホルモンに影響を与えてくるのは
心の状態、栄養状態、運動状態、睡眠状態などなど
私たちの日々のことが大きくかかわります。
特に、心の状態は脳の中のホルモンの指令を出す部分に密接と関わり、
24時間、いつでも影響を及ぼしてきます。そのため、女性はすぐにホルモンが乱れてしまいます。
心の抱えるストレスにホルモンを乱されている
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあって、卵巣から分泌されますが、
実は、卵巣は脳からの指令でコントロールされています。
更年期になって卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が減ると、
脳はそれを感知し、焦って卵巣に「ホルモンを分泌しなさい!」と
脳の視床下部⇒脳下垂体からホルモン(卵胞刺激ホルモン=FSH、黄体形成ホルモン=LH)を分泌させ、指令を出します。
心の状態といっても、本人が自覚している主観的な感覚で
捉えようとすると、だいたいホルモンは整ってはいきません。
というのも、悩む人のほとんどは、自分の心の状態にきちんと気づいていないことが殆どです。
日頃抱えている心の状態や癖はどうして無意識になってしまうのがあたりまえです。
ストレスを過度に抱えているほど、上手に自分のストレスを把握しケアできなくなってしまっている
可能性が高いのです。
なので、当たり前だから気づけない、直せない、でもその影響はしっかりと体や細胞にはちゃんと表れ出てきます。
ホルモンバランスの司令塔は脳にあり、脳はストレスの影響を受けてしまいます。
心をはじめ、栄養状態、運動状態、睡眠状態などなど自分の習慣を見直してみましょう。