不妊治療と仕事の両立に悩みストレス 不妊治療退職も多い |

不妊治療と仕事の両立に悩みストレス 不妊治療退職も多い

治療 病院

不妊治療と仕事との両立に悩む女性が増えています。不妊治療退職という言葉が

あるほど、治療のために仕事を辞めるしかない状況に追い込まれているのも

伺えます。治療と仕事との両立で悩んだ場合どうしたらいいのか選択を迫られたときに

参考にしてもらえればと思います。

 

増える日本の不妊治療事情

グラフと矢印

2015年に日本では、51,001人が生殖補助医療(体外受精、顕微授精、凍結胚(卵)を用いた治療)

により誕生しています。これは全出生した子どもの(1,008,000人)の5.1%(約20人に1人)に相当します。

厚生労働省の実態調査で明らかにされている部分です。

また同調査においては、5.5組に1組のカップルが不妊の検査や治療を受けていることも報告されています。

非常に多い割合と感じられるかもしれません。

わずか10年前には50-60人に1人(1.6%-2.0%)が生殖補助医療から誕生した子ども

の割合であったのに対し、この増加している状況は驚きを感じる方も多いかもしれません。

(厚生労働省『仕事と不妊治療の両立支援のために』参考)

 

年々働く女性が増えている日本

総務省統計局「労働力調査」では、日本の雇用される女性は年々増加傾向にあり、

平成29年の女性雇用者数は2,590万人であり、雇用者総数に占める女性の割合は44.5%となっています。

昭和50年では32%であったのに対し、女性が社会進出し、働くようになり

共働きが増えるようになったのがわかります。

 

また、結婚し配偶者がいる場合での女性の働く割合が、特に25歳から39歳の間で

上昇しており、平成19年と平成29年との比較によると、15%ほど上昇しています。

 

不妊治療の大変さなどが認知されていない

 

引用 不妊治療と仕事の両立について

 

77%近くが不妊治療の実態についてほとんど知らない、全く知らないといった状況にあり、

働いている人が不妊治療においてどういった苦労を強いられるのか知らずにいる状況が

多いことがわかります。

実際に自分が受けてみないと分からないという部分も多いかもしれませんが、

そういった環境下だからこそ、働きながらの不妊治療、通院との両立が難しいという部分もあるでしょう。

 

 

 

どれくらいの人が両立出来ているのか、できずにいるのか

引用 不妊治療と仕事の両立について

 

不妊治療と仕事を両立させている割合は男性女性とも合わせた全体では

60%程度となり、両立できずに仕事を辞めたり変えたりいしています。

特に女性が病めている割合が最も多いものの、男性も仕事を辞めている事例もあり、

経済的負担がかかってくる不妊治療において、経済的負担もより大きくかかり

不安にも感じやすくなってしまっている人もいる事でしょう。

女性が仕事を辞めるなり、働き方を変えたり、治療の方をやめるという選択をしている

こともあり、選択の意思決定と決断が迫られての不妊と向き合っている状況も

少なくはないのです。

通院回数が多い場合は、女性もとても負担が大きくなる点を夫婦で理解し合いながら協力

できる形が最も望ましいですね。

 

不妊治療と仕事の両立ができずやめる理由

引用 不妊治療と仕事の両立について

 

不妊治療との仕事の両立には多くの治療を受ける人がストレスを抱える部分となっています。

その中でも、通院回数が多いのと並ぶように負担に感じている部分が、

精神面での負担が大きい事。

実際に通院すること自体が治療の影響を大きく受ける一方、

不妊治療によって精神的にも負担が大きくかかりストレスを抱える問題が

ふくらむ点が両立を難しいと感じさせている部分も大きいのかもしれません。

また指示通りの通院のために調整することで、自分の自信でコントロールできることが

減っていく感覚もストレスにもつながりやすいとも言えるでしょう。

 

不妊治療によって生じてくるストレスに感じる部分が両立を難しくさせているという事や、

ストレスによって妊娠しにくさが増し、悪循環に陥ってしまう事も

避けたいところになっていきます。

 

調査からわかる不妊治療をきっかけに女性の方が多く離職・退職

265名のカップル(男性:89名、女性:176名)を対象にアンケート調査をしたところ、

治療を継続するために全体の15.8%に当たる42名が仕事を辞めていることが分かりました。

特に女性が多く、女性全体(176名)の22.7%に当たる40名の方が離職していることになります。

不妊治療は主に女性が通院し治療を受ける割合が非常に大きくなっています。

長期の不妊治療の末妊娠した女性の中には、「医師と自分との子という感覚がある」とまで発言する

ほど、女性が医師の治療を受け通院に励んだことがうかがえます。

不妊治療は女性への精神的、肉体的負担が大きく、

特に治療を受けるにあたり通院回数が多いことが一番の理由として挙げられています。

一方、不妊治療を行っている従業員が受けられる支援制度や取組を行っている企業は、

779社の内71社(9.1%)であり、大半の541社(69.4%)は行っていないという結果になっています。

働く環境によっても違うものもあるでしょうが、

不妊治療をしていることを知られたくないと思っている割合も多く、相談しにくい

休みを取りにくいという点も仕事を辞めるという選択に迫れ悩むという状況を生んでいるのでしょう。

 

不妊で悩む女性のストレス第4位に仕事との両立

妊活中の女性の9割ちかくが抱えるという不妊ストレス。

その中でも第4位にランクインするのが、不妊治療と仕事との両立についてです。

子育てハック調べによると、なかなか妊娠しないことによる焦りと、

仕事と不妊治療との両立については、精神的な大きな負担となっています。

 

妊娠しやすさに重要なものが何になるのかも整理しながら進めていかないと、

この悪循環はさらに悪化しやすくなってしまうため気をつけていきましょう。

妊娠しやすさに重要となる部分は、男女とも心身ともに健康的である事。

そのためには、生活習慣を整える事はもちろん、精神的なストレスケアも重要になります。

そして、何より、夫婦の性生活は見直しが必要になります。

日本では既婚夫婦の性生活回数が平均月1.7回(コンドームメーカー相模ゴム2018調べ)と

非常にすくなく妊娠しにくい回数をしめしています。そもそも、不妊というよりも

回数が少ない、また義務的になってしまっていることも生殖能力を

低下させている大きな原因にもなっています。

そのため、不妊治療頼りでも妊娠率が高まらないという状況に陥ってしまうため、

不妊治療を受けているご夫婦ほど、生活スタイルや性生活は気をつけて欲しいところです。

 

やめるべきか両立させるべきか悩む

不妊治療と仕事との両立が難しくなっていく点の中で選択を迫られるのが3つの道

・両立して不妊治療に取り組む

・仕事をやめて不妊治療に取り組む

・不妊治療をやめる

 

不妊治療であっても妊娠率がとても高いわけではない点から、

ある程度妊娠までに時間がかかるという点を考慮したり、

治療を受けていけば経済的な負担も大きくなっていく点を考えていけば

どのように取り組んでいくことが最も望ましいのか、自分達がどうしたいかを考えて

選択して決めていく必要性が出てきます。

 

何に最も困っているのか、何がとても負担なのか、どうしたいのか、

整理してみるとよいですし、夫婦での価値基準を揃えておくことも大切になっていきます。

 

例えば、自分達が抱えている問題が不妊治療でしか解決できないものであれば、

妊娠して授かっていくのに不妊治療をやめるという選択はとても苦しいものでしょう。

でも、不妊治療もある長期化させれば妊娠するというものでもないため、

回数を決めてトライしてみるという冷静さも失わなければ、

あまりに無理な治療計画のまま仕事を辞めてまでして取り組み続ける必要性もなくなります。

妊娠できないでいる原因が本当は治療そのものというよりは、働いている事によって女性に

負担がかかりすぎているのであれば、それを軽くするよう働き方を変えたり、

職を変えてみる、やめてみるという事も一つの選択肢になります。

仕事は止めることなく続け、つらくなっている不妊治療をやめて自然妊娠していくという選択肢

に向けた取り組みを選ぶという事もまた一つです。

 

海外では不妊治療を受けても、受けずにそのまま取り組んだ場合でも出産率があまり変わりが

なかったという報告すらあります。

治療を離れてみて妊娠するケースも多いため、かなり負担になっているものが何なのかを

しっかりさせて取り組むことが妊娠への近道になっていくでしょう。

治療や仕事が大変と思っていても意外と、不妊ストレスによる精神的な辛さがそうさせていて

メンタルコントロールやカウンセリングなどを受けながら上手に両立させていくご夫婦もいます。

人生に大きくかかわる部分であるため、

自分達にとってどう取り組めばいいのかをハッキリさせて夫婦でよく話し合いながら

冷静に判断していくことが望ましくなります。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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