お酒アルコールが不妊の原因になる?妊娠のための正しい飲酒
アルコール、お酒の習慣が、子供ができにくい体質を作ってしまうかもしれません。
アルコールが及ぼす性ホルモンや肥満、睡眠をはじめ不妊への影響もあるんですよ。
いったい、どれくらいの量を摂取したら問題がないのか、
不妊で悩んでいる場合はどうお酒と付き合っていくことが好ましいのでしょうか。
飲んでいいお酒、控えたいお酒、適量などについてみていきましょう。
アルコール・お酒と不妊との関係
女性の飲酒は、女性の社会進出にともなって、仕事でのお付き合い
円滑な人間関係のために今では必要な事になっているかもしれないですね。
妊活中という事を言い出せないことで、お酒を控えていることを言い出せなくて
困ってしまっている方もいらっしゃることでしょう。
今から60年前に比べ女性の飲酒率は5倍に、しかも、20代30代といった妊娠を希望する
女性の飲酒率は急激に伸びています。
生活の中に身近になったアルコールがもたらす健康への害や不妊への影響をみてみましょう。
WHO世界保健機構では、飲酒が60種以上の病気の発症に関わっているとされています。
妊娠の基本は健康的な男女がある程度の性生活を持ち避妊していないという事にあります。
健康を害し病気の発症にも関わるアルコールなので全く無関係とはいえなさそうですね。
飲酒によって細胞がダメージを受ける
アルコールそのもの発がん性があります。
少量の飲酒で赤くなる体質で、2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人では、
アルコール代謝産物のアセトアルデヒドが発がん性物質になり、
細胞にダメージを与えてしまいます。
そのため、口腔がん、喉頭がん、をはじめ消化器系の胃がん、大腸がんなどのがんの発症リスクが高まります。
癌にならないまでも、細胞がダメージを受けては活性化された生殖器官、卵巣や子宮
若々しい卵子からは遠ざかってしまうことでしょう。
また、男性では精子の製造にかかわる精巣への影響もあります。アルコールに含まれる
エタノールには精巣にダメージを与え、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を
抑制してしまいます。
アルコールと女性ホルモンのバランス
アルコールの摂取と妊娠には欠かしていくことができない女性ホルモンのバランスに
ついてみていきましょう。アルコールの摂取は適度であるうちはよいのですが
過剰に摂取して言った場合、交感神経と副交感神経といった自律神経のバランスを
乱すように働いてしまいます。そのため、過度のアルコールの摂取によって
自律神経失調症になってしまう事もあります。
自律神経はホルモンバランスを整えていく上でも重要な役割を果たしてくれています。
ホルモンは血液によって運ばれる物質のため、血液循環が悪い場合は
エストロゲンやプロゲステロンなどの分泌にも支障がでてきます。
交感神経が優位に働くと血管は収縮し血圧が上がり全身への血液の循環が滞り、
体温は下がるようになります。
交感神経も副交感神経もどちらもバランスがとれていることによって血液の循環は
良くなるのですが、自律神経が乱れることによってホルモンバランスも崩れがちになってしまいます。
もっと怖い肥満や睡眠への影響
直接的にお酒が不妊への悪影響を及ぼすというよりは、肥満や睡眠への影響を
及ぼし、間接的に子供ができないような体質を徐々に作りあげていってしまうという方が
問題になるのかもしれません。
適量でとどめられれば良いのですが、徐々に過剰に摂取しすぎる事によって
カロリー摂取オーバーになります。
それによって、体重が増えて肥満体質やメタボリックシンドロームになったりします。
肥満は明らかに妊娠しにくく、妊娠中から出産にかけてもハイリスクになるので、
肥満の場合は不妊治療を始める前にダイエットを指摘され門前払いされてしまう事もあるみたいですよ。
飲酒は交感神経を高めますから、睡眠の質が下がってしまいます。
寝付いても夜中に目が覚めたりという事がおきやすく、
中途覚醒してしまうため寝ているようでいて眠れておらず、
体や脳の休息にはなっていないのでしょう。
お酒の影響は女性の方が受けやすい
飲酒の影響は、男性と女性とでは影響の出方に違いがあります。
アルコールは主に肝臓で代謝されますが、女性は男性に比べて体が小さく、
肝臓が小さく、脂肪に溶けにくいアルコールは体脂肪の多い女性では血液中のアルコール濃度が
高くなりやすく飲酒の影響が男性に比べ大きく出やすい面をもちます。
好きだから、お酒に強いから、飲んでもへっちゃらだからと言って
沢山飲んだり、毎日飲んだりというのは妊活中は避けた方がよいでしょう。
お酒の適した量と危険な量とは?
いったいどれくらいだと過剰摂取で飲みすぎというのでしょう。
厚労省によると、一回に、純アルコール量60g程度の飲酒を示しています。
適せえな量の目安として割れているのが、純アルコール量20gと言われていますので、
その3倍の量にあたります。
純アルコール量20gとは、ビールだったら中くらいの缶1本、日本酒なら1合程度です。
ただ、あくまでも目安とされているだけであり、お酒に対しては体質もあります。
そのため、この量以下であっても健康への害がないとは言い切れません。
また、毎日飲むという継続的な飲酒習慣ではなく、
妊活中は時々飲むといった程度が好ましいと言えるでしょう。
妊活中で控えているって思われたくない気持ち
赤ちゃんが授かるように、アルコールは控えようとおもっている方にとって
周囲へなんて説明したらよいのだろうというのも悩みの一つ。
親戚の集まりなどでも、職場の飲み会でも、もともと飲めるだけに
どんどん注がれて勧められるから困るなんて方もいらっしゃるでしょう。
体調不良を装うのも嫌だし、控えないとと思っているから飲むと罪悪感を感じたりと
精神的につらさを感じている方もいらっしゃいます。
頻繁で過剰な飲酒が悪影響というだけなので、
ごくたまにあるお付き合いにはさほど気を使いすぎる事は不要でしょう。
せっかくの機会なので程よくたしなむ程度に飲んでよい時間を過ごそうとしていきましょう。
まとめ
お酒は全く飲まないより、多少はアルコールを摂取していた方が健康度が高いといわれています。
精神的にも心地よさを得られる部分もあったり、
仲間と楽しいひと時を作れるという良い面もあります。
健康を害さない程度にほどほどを心がけていきましょう。妊活中は、ホルモンバランスを整え、
質の高い卵子になるように心身ともにいい状態を保つことが大切です。
ホルモンバランスが整っていなくては
妊娠、その後も妊娠を維持して出産にまで行き着きませんね。
お酒は妊娠、出産、子育て期間は程よいおつきあいがよさそうです。