妊娠週数と症状 1ヶ月~10ヶ月の”ママの状態”を妊娠週数ごとに

妊娠週数と症状 1ヶ月~10ヶ月の”ママの状態”を妊娠週数ごとに

妊婦

妊娠週数ごとの症状、ママの状態について、妊娠1ヶ月~10ヶ月までを詳しく説明していきます。

「この時期に起こる症状ってどんなもの?」という疑問を解決していきましょう。

また、赤ちゃんが生まれてくる妊娠期間中をより前向きに、そして

出てくる症状と上手にお付き合いしながら乗り切っていきましょう。

 

妊娠1ヶ月(妊娠0周期~3周期)

妊娠1ヶ月の時期は、はっきりとした外見の変化はないので、見た目も今まで通りです。

しかし、急に食欲がなくなったり、今まで特に気にすることのなかったにおいに敏感になったり、

といった変化が起こります。

いきなりの吐き気で妊娠に気づくケースや、生理の遅れで妊娠に気づくケースなど、人によってさまざまです。

また、この時期は女性ホルモンが盛んに分泌されるため、体がだるく熱っぽくなったり、

眠気が抑えられないといった症状が少しずつ出始める時期でもあります。

これを「風邪かな?」と勘違いする人もいるようです。

この時期はまだ妊娠に気づかないことが多いようですよ。

 

妊娠2ヶ月(妊娠4周期~7周期)

妊娠1ヶ月目に引き続き微熱が続いたり、眠気が強くなったり、といった症状が続きます。

胸が張る・おりものの量が増える・ 便秘になる・頻尿になる、なども妊娠2ヶ月の症状の一つです。

また、早い人では妊娠4週~6週ころからつわりが始まります。

おなかが空いたときや、朝起きたときに吐き気がする、または実際に吐いてしまうこともあります。

妊娠2ヶ月に「あれ?妊娠かな?」と初めて検診を受ける人が多いようです。

妊娠に心当たりがある場合は、きちんと産婦人科で受診してくださいね。

妊娠6週ころになると、超音波で赤ちゃんの心臓の動きが確認できます。

 

妊娠3ヶ月(妊娠8周期~11周期)

妊娠3ヶ月は1番の特徴と言えるのが「つわりの症状」です。

ほとんどのママがつわりの辛さのピークを迎えます。

つわりは始まる時期にも症状にもかなり個人差があり、原因もはっきりしていません。

精神的なことも大きく影響していると考えられています。

しかし、つらいつわりでも、12週頃には治まることが多いので上手に乗り切りましょう!

吐き気で食べられないとき、「赤ちゃんのために食べなきゃ・・・」とストレスを感じなくても大丈夫ですよ。

食べられるときに食べられるものを食べましょう!

吐いてしまう場合は、冷たくて口当たりの良いものがベスト。

でも、水分補給はマメに行ってくださいね。妊娠3ヶ月の子宮は少しだけ大きくなるので、

ママのおなかの印象は変わりませんが、下腹部に触れるとなんとなくふっくらした感じがしたり、

下腹部にチクチクと違和感を覚えたりする場合もあります。

 

妊娠4ヶ月(妊娠12周期~15周期)

外から見ても「妊婦さんかな?」とわかるくらいに少しおなかがふっくらしてきます。

また、妊娠14週あたりから、胎盤が完成してくるので、流産の心配は少なくなります。

胎盤と赤ちゃんはへその緒でしっかりつながっており、栄養や酸素を赤ちゃんに届ける働き、

不必要なものを排出する働き、また有害な物質が入らないように防ぐ働きをしているのです。

ママと赤ちゃんの命綱といえるものですね。

この時期には、体内のホルモンの状態も安定してくるので基礎体温が下がり、微熱やだるさも軽減します。

そして、つらかったつわりから解放され、食欲が出てきます。

しかし、外食や甘いものの食べすぎには注意しましょうね。

急激な体重増加は、難産の原因になったり、高血圧などのマイナートラブルのもとになります。

産後の母乳準備のために、鉄分・カルシウム・ビタミンB・Cを積極的に摂ると良いですよ。

 

5.妊娠5ヶ月(妊娠16周期~19周期)

妊娠中期に入り「安定期」といわれるこの時期。

マタニティヨガやピラティスなどが始められます。

妊娠中だからこそ楽しむことができる習い事にいろいろと通ってみるのもいいですね!

精神的にもリラックス効果がありますし、腰痛・冷え・むくみの改善や、安産にもつながります。

そして安定期に入ったころの母体の状態は、全体的に皮下脂肪がついてきてふっくらと丸みを帯びた体つきになってきます。

バストは2カップ程度サイズアップします。発達の妨げにならないようにタイトな服装はなるべく避けましょう。

また、赤ちゃんへの授乳に備えて乳腺が発達してくるため、乳頭から黄色っぽい分泌物が出ることもありますが、

母乳を出すための準備なので問題ありません。

分泌物はきれいにふき取っていつも乳頭を清潔にしておきましょうね。

そして、妊娠5ヶ月目から、ママは胎動を感じることもできます。

 

 

妊娠6ヶ月(妊娠20周期~23周期)

妊娠6ヶ月は、ママの体にはいろんなマイナートラブルが起こってきます。

特に起こりやすくなるのは「腰痛」です。

おなかが少しずつせり出してくるため、重心が変化し姿勢が悪くなったり、関節への負荷も強まってきます。

 

また、背中の筋肉が回復しにくくもなります。

その他にも「かゆい」「シミが増える」という肌トラブルや、「髪の毛が抜ける」「毛が濃くなる」という変化が起きたりします。

 

これらの症状は産後の体づくりのためのさまざまなホルモンの影響によって引き起こされるもので、

産後にはちゃんと改善されるので心配しなくても大丈夫ですよ。

そしてもうひとつ、妊娠6ヶ月に気になるのが妊娠線です。

予防するためには急激な体重増加を避けることが大切です。

また、肌が乾燥すると皮膚の伸びが悪くなり、妊娠線ができやすくなるので保湿をしてケアすることで予防しましょう。

 

 

妊娠7ヶ月(妊娠24周期~27周期)

妊娠7ヶ月になると、おなかはおへその上まで丸みをおび、一段と大きくなります。

おなかの重みを今まで以上に感じ、体の重心がとりにくくなるため、

バランスをとろうとして体が反りぎみになります。そうすることによって腰痛・背痛が起こりやすくなります。

子宮も大きくなっているため、内臓を圧迫し、胃がつかえたような感じになり、1回の食事の量が減るママもいます。

また、おなかが大きいために妊娠前と同じ体勢で寝ると、

息苦しく、動悸がして寝にくいと感じることがあります。心拍数も多くなり、落ち着かないママが多いようです。

仰向けが寝苦しいときは、おなかや膝の下に長めのクッションを置き、

体を左下にした横向きで寝ると、楽になり眠りやすいようなのでオススメです。

また、妊娠7ヶ月目には乳輪の色素沈着が進み茶色っぽくなったり、ホルモンの影響により歯茎が腫れたりします。

 

妊娠8ヶ月(妊娠28周期~31周期)

いよいよ「妊娠後期」と呼ばれる時期に入ります。

妊娠後期に入ると、より手足がむくみやすくなります。

これは、下大静脈が大きくなった子宮に押され、血流が悪くなるからです。

また妊娠8ヶ月になると、周囲に「赤ちゃんのために2倍食べなきゃだめよ」と言われて、

たくさんの食事をすすめられることがあるかもしれませんが、これは栄養状態の悪かった一昔前の話です。

とにかく太りすぎは禁物!

太りすぎると、妊娠高血圧症候群になる恐れがあり、重症になると胎盤に十分な血液が送られず、

低体重児が産まれたり、早産になることがあります。

突然のけいれん発作によって母子ともに危険な状態になることも。妊娠28~32週に入ってからは、特に気をつけましょう。

また、ホルモンの変化に伴い、おりものの量が増えます。

後期に入りお産が近づくと、さらに増えますが、においや色などに異変が現れた場合は、お医者さんに相談しましょう。

 

妊娠9ヶ月(妊娠32周期~35周期)

妊娠9ヶ月 イラスト 妊娠9ヶ月のママの体は、動悸、息切れ、腰痛、むくみなど…体がかなりしんどいと感じる時期です。

お産が近くなるにつれて、おなかが張る回数もますます増えていきます。

体が重くなると、歩いたり動き回ったりしたあとはかなり疲れやすくなります。

疲労がたまっていくと、余計おなかが張りやすくなる傾向もあるので無理をせず、なるべくゆっくりと過ごしてくださいね。

また妊娠9ヶ月になると、胃もたれがママを苦しめるかもしれません。

大きくなった子宮が胃を圧迫するので、1回の食事量も減ります。

1日の食事量を5~6回に分けて食べると良いですよ。尿が近くなったり

、尿がもれてしまうこともこの時期に多いですが、大きくなった子宮の影響やホルモンバランスによるものです。

お産が近くなったママによく見られることなので、心配せず、尿もれ用のパットを使用したり、

こまめに下着を替えるなどの対策をすれば大丈夫です。ただし、破水と区別がつかないこともあります。

破水かな?と思ったら、すぐに診察を受けましょう。

 

妊娠10ヶ月(妊娠32周期~35周期)

赤ちゃんの頭が骨盤の中にどんどん下がっていくのと一緒に、おへその上あたりまであった子宮も下がり始めます。

そのため、妊娠8ヶ月から苦しかった胃もたれは解消され、すっきりします。

その一方で足の付け根あたりが押し出される感じがあり、足が少しだるくなることもあります。

また出産が近づくと、不規則におなかが張る前駆陣痛や、少量の出血が見られる「おしるし」など、お産の兆候が現れます。

そして、大きなおなかとサヨナラできる期待感がふくらんでいくのと同時に、

なんとなく精神的な不安感がつのるママもいます。これからの出産のこと、

そして産後の育児のことなど、さまざまなことに不安を感じるママもいるでしょう。

でもここまで乗り越えてきたのだから、この先もきっと大丈夫です!自分の気持ちが安らぐことを見つけ、

出産までの残りわずかなプレママライフを満喫してくださいね。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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