生理予定日前からおこる妊娠超初期症状とPMSの違い
妊娠初期症状は生理前の不快症状(PMS)と似ている点が多いため、
「妊娠なのか?生理なのか?」を判断するのは難しいです。
「普通に生理がきたと思ってたけど、妊娠していました」
「もしかして妊娠かも!と思っていたら、普通に生理でした」
というような体験談がとても多いです。
しかし、「そう言えばアレって初期症状だったのかも…」のように、いつもの生理前とは異なった症状を体験している人も多いです。
早い時期に妊娠してることに気付くことで、お酒や生ものを控えたり、薬に気をつけたり、
過度な運動をしないなど、赤ちゃんの安全のための対策ができるでしょう。
今回は、妊娠初期症状とPMS(月経前症候群)について説明していきますね。
気になる妊娠初期症状とは?
妊娠超初期とは妊娠0週から4週目までのことを指します。最終月経の初日のことを妊娠0週0日と言います。
また、妊娠初期とは妊娠超初期の時期も含む妊娠0週から妊娠15週までの妊娠1か月から妊娠4か月目までの時期です。
妊娠すると「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌されます。
・hCG
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
・エストロゲン(卵巣ホルモン)
プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が排卵後から増加し続けます。
プロゲステロンは胎児が成長しやすいように、子宮内の状態を整えるという重要な役割を果たしてくれます。
しかし、プロゲステロンの分泌量増加も含めたホルモンバランスの急激な変化によって、
妊娠(超)初期症状という負の側面もでてくるのです。
こんなにも多岐にわたっておこる妊娠超初期症状
・腹痛・下腹部痛・頭痛がひどい・腰痛・おりものに変化がある
・胸が張る・眠気がすごい・基礎体温が高い・出血する・寒気がする
・乳首が敏感になる・吐き気がする・下痢になる・匂いに敏感になる
・脚の付け根が痛い・寝汗をかく・目眩(めまい)がする・頻尿、トイレが近くなる
・だるい・イライラする・唾液が増える・お酒が飲めなくなる・歯が痛い・ニキビができる
・胃痛・微熱・胸が大きくなる・ゲップが出る・鼻水が出る・食の好みが変化する
・汗がすごい・喉が渇く・便秘の違い・口内炎の違い・上の子が気付く
・ガス・おならが出る・情緒不安定になる・疲れやすくなる
・食欲が出る・脇の痛み・立ちくらみする・喉が痛い
具体的な症状は以上のように様々です。
生理前におこる月経前症候群(PMS)とは?
多くの女性が経験している生理の悩みが、生理が始まる1~2週間ほど前から起こる不快症状です。
これをPMS(Premenstrual Syndrome=プレメンストラルシンドローム=月経前症候群)といい、
実に50~80%の女性に起こる一般的な症状と言えます。
この月経前症候群(PMS)の不快症状は、生理が始まると軽減したりピタっとおさまるのが特徴です。(※生理中数日続く場合もあります)
月経前症候群(PMS)として様々な不快症状が起こる原因は、
まだはっきりとは解明されていませんが、『ホルモンバランスの変化によるもの』が1つの有力な説とされています。
・プロゲステロン(黄体ホルモン)
・エストロゲン(卵巣ホルモン)
という2つの女性ホルモンが、周期的に入れ替わるように増減して女性の身体を支配しています。
月経前症候群(PMS)の不快症状とは?
おおまかに身体的症状・精神的症状の2パターンに分けることができます。よくある症状をご紹介します。
<身体症状>
下腹部の張りや痛み、頭痛、腹痛、腰痛、関節痛、胸が張る、ニキビ、便秘、食欲の変化、身体が重い、めまい、動悸、疲労感、不眠、微 熱、吐き気、むくみ、手足のしびれ、肌荒れ、肩こり、体重増加、眠気 |
<精神症状>
イライラ、落ち込む、不安になる、集中力の低下、やる気がでない、急に泣きたくなる、涙もろくなる、過食になる、刺激に過敏になる、神経質になる、攻撃的になる、甘いものを食べたくなる、記憶力が低下する |
まとめ
妊娠初期症状とPMSについて説明させていただきました。
どちらもプロゲステロン(黄体ホルモン)が大きく影響しているので症状は似てしまいますが、
「いつもの生理前の腹痛とは違った」などの体験談も多く、似た症状の中にもちょっと違いがあるようです。
ちょっとした違いに気づくためにも、普段の生理前の症状を知っておくことが大切です。
妊娠を意識し始めたら基礎体温をチェックしておくことをオススメします。