男性妊活 夫が精子無力症だった場合にできること
不妊の原因には、男性側に原因がある事もあります。中々赤ちゃんが授からないと、女性に原因があると思われたり、検査を受けていくのは女性が中心です。でも、男性側に原因がある精子無力症もあります。精子無力症と関連するものを知り、その部分の解消もできるセルフケアになりますよ!
男性側にある不妊の原因
あなたが今すぐできる、男性妊活にとりくんでいきましょう
【男性の不妊の原因の精子無力症とは】
精子無力症は精液検査で、射出精液内で運動している精子の割合が40 %以下の場合に精子無力症と診断されます。精子無力症は、不妊の原因の19%を占める男性側の影響となるものです。(1)
元気に活動できる精子が少ない状態です。妊娠には運動率の良さも重要になります。精子が卵子めがけて泳ぎすすむことができるのかといった部分ですよね。
精子無力症となる主な原因とは
原因は乏精子症と重なる部分も多く、先天的、もしくは後天的に精子を製造する機能が低下してしまっている状態です。(2)
・精巣の炎症
・前立腺の炎症
・先天的な異常
・長く禁欲している
・感染
原因はいろいろありますが、治療方法が確立されている場合もありますが、そうでない原因不明の場合もあります。(3)原因不明のケースの方が多い位です。
男性不妊の原因になっているのは主に3つあります。(4)
・食事
・ライフスタイルの変化
・環境の影響
男性不妊の原因では、炎症というのもキーワードになっています。これら3つの影響から体の中で炎症反応を引き起こすものが増えると、不妊につながりやすいのです。
精子無力症と関連している食べ物を見ていくと、炎症とつながるような食べ物も多く、逆に炎症を抑えてくれる食べ物の摂取が少なくなっています。
でも、自宅でできるセルフケアは食事などもあります。
また、不妊治療を始めても、原因が男性にある事を突き詰めていくまでに時間がかかります。その期間も少しも無駄にすることなく、過ごしたいですよね。
精子の質を高めるためのセルフケア
体質改善は毎日の積み重ねが結局は早くに結果を出すことができます。
人間の体の中で、精巣だけの血行を良くするとか、精巣上体・前立腺だけの炎症を抑えるとか、精巣の機能を回復させるという事はないのですから。
以下の点に気をつけてセルフケアに取り組んでいきましょう。
・全身の臓器・器官の機能を良くする生活習慣にする→精巣の機能をよくする
・炎症をおこす物質を出させない
・起きている炎症を抑える免疫力を高める
・全身の細胞の機能修復を活性化させる→ 精巣の機能を回復し、精子を作り出せるようにする
精子無力症と関連した食事とは
食事のスタイルがここ40年くらいで急激に変化した結果、飽和脂肪、トランス脂肪酸、ナトリウムの消費量が爆発的にふえています。(5)しかも家族間を通して、親から受けた影響が子供が受け取り、その子供が成長して危機に直面してきています。そして、果物や野菜などの抗酸化物質が豊富な食べ物が減ってしまっているのが大きな特徴となっています。不健康な食事パターンが広がって、妊活をしたい年齢の間でも悩むようになってきています。
また、体の中を錆びさせて劣化させてしまう「酸化」に対抗できる抗酸化物質を含む食事は、より精子の質とくに精子数と運動性に関係がでています。(6)
精子無力症の男性ほど、こんな特徴がありました(7)
あまりとっていない
- 果物
- 野菜
- 鶏肉
- スキムミルク
- 魚・魚介類
よくたべていた
- 肉・加工肉
- お菓子・ジュース
他の研究でも似たような傾向がでて(8)炭水化物、食物繊維、葉酸、ビタミンC、リコピンが不足していました。オレンジやトマトやレタスなどの摂取も重要です。
ただ、近年は、農薬の問題もでていて単純に野菜などを多くとればいいというばかりでもなくなっていますが、できるだけ無農薬な野菜を食べられるようにしましょう。
精子無力症に対処する妊活ごはん
精子とは、精巣というところ中で作られます。精巣の中の精細管という部分で74日程度をかけて作られています。
その後、精子は精巣上体、精管へと運ばれてきます。精管の長さは約40センチメートルあり、そこを14日もかけて通過していきます。
ただ、精子形成のプロセスにはまだ完全に解明されていない部分も多いのですが、身体の細胞は3か月くらいをかけて入れ替わっています。
精子の頭部には核があり、ここにDNAの半数が入っています。もう半分のDNAと持った卵子と出会うために、精子は中間部のミトコンドリアをエンジンにして、長距離を運動できるようにしてあげなくてはいけません。
そのためには必要な栄養を補ってあげましょう。(9)
- ビタミン(ビタミンE、ビタミンDおよびビタミンC)
- 亜鉛
- 葉酸
- 食物繊維
- セレン
- オメガ3脂肪酸
ポイントとしては、できるだけ食事から食べるようにしてください。サプリメントなどでは、出生にプラスに働いているわけではないといった研究結果がでてきています。
以下の点にアプローチをして、男性不妊の体質を改善していく必要があります。
食べてはいけないものは外食やコンビニでは多い
外食や、コンビニ食、ファーストフード、ではどうしても西洋型の食事スタイルが多く、必要な栄養素がどうしても不足してしまいがちです。また、女性も働いているとこれらの栄養素を含む食事を作ることが減っていて、協力し合って、妊活中の食べ物を見直していく取り組みが必要になっています。
精製された糖質は、肥満・インスリン抵抗性・炎症と関連し、精子の質に影響を与えていきます。(10)
お菓子やジュース・清涼飲料水・栄養ドリンク・エナジードリンクなども気をつけたいところですし、スナック菓子や加工肉などのお酒のおつまみになるようなものも避けたいものです。(11)
妊娠しやすい食事スタイルの基本は、地中海式の食事スタイルがよさそうです。
以外に大丈夫なのがカフェイン
コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインは精子の質を悪化させないともいわれています。成人のカフェイン摂取は精子の質に関連しませんでした。(12)カフェインには以外にも妊娠を助けているというデータもあります。でき度な範囲なら、カフェインやアルコールは問題がでてはいません。(13)
慢性的なストレスは精子形成にダメージ
男性は、不妊治療、不妊の診断を受ける事、また女性が妊娠できずに落ち込んでいる姿を見てはプレッシャーを感じていますし、ストレスでより精子の質も低下していっています。
慢性的なストレスで、精巣細管の著しい組織が変化してしまい、細胞分裂に関わる遺伝子の調整ができなくなってしまうプロセスが働きます。(14)
ストレスに対処する取り組みを今すぐ始めていきましょう。