生理後いつからが妊娠しやすい時期になるの?

妊娠しやすい時期というのは排卵がおこりそうな排卵期のことで
そのタイミングが生理後いつくらいにやってくるのかを知っているだけで
妊娠確率というのはぐんと上がっていきます。
妊娠しやすい時期は次回生理予定日から逆算
生理が終わってからは女性の体の中では卵巣の中で卵子が排卵に向け成長してい
く時期になります。妊娠の仕組みとしては、排卵された卵子が精子と受精し、
その後着床していくと妊娠が成立します。
そのため排卵のタイミングで性交があると妊娠しやすくなります。
最も妊娠しやすい日は排卵日ではなく、排卵より2日前と言われています。
排卵予定日をふくめ妊娠しやすい排卵期を予測したい場合は
「次の月経が始まる予定日から逆算」してくるというのが大きなポイントになります。
月経が始まった日から次の月経の始まる前の日までの
月経周期というのは、安定している場合は大体28~30日前後です。
もちろん人によって25日~35日くらいと個人差がありますが、
月経周期の長さの差は卵胞期の長さの違いになります。
黄体期の長さ、つまり黄体の寿命はほとんどの人が2週間ほど、
つまり14日でほぼ一定だとされているからです。
妊娠しやすい時期は生理後からの排卵期に
次の月経予定日の大体14日前が排卵日くらいだということになります。
そのためその排卵予測した日を含む前後3日くらいの1週間程度の期間は
いつでも妊娠しやすい時期に当てはまります。
米国の生物統計学者であるデビッド・ダンソン博士が、避妊をしていないカップルを
集めておこなった実験では、妊娠しやすい期間というのは、排卵日の5日前から排卵日当日までの6日間
でした。その中でも最も妊娠した率が高まった日は、排卵日の2日前たったと報告されています。(1)
排卵日を含むその前5日前から排卵にむけ子宮頸管からの分泌液も増え、
膣内が酸性から中性へと変化し精子を受け入れやすく変化している点が考えられています。
排卵のタイミングはずれやすく、精神的なストレスによっても変わりやすいですし、
性交がきっかけで排卵がおこるため、
普段は会えないのに、たまたま会えた時にムードのあるセックスができたときは
排卵近いわけではなかったのに妊娠したという事もおきています。
また、精子の寿命は平均は2~3日と言われていますが、
長い場合は1週間もいきるため、生理終了後から排卵日まではかなり妊娠しやすい時期
といえるでしょう。
妊活中は生理後からの排卵期以外のセックスも大切に
射精回数が少ない男性は射精回数が多い男性と比べ、精子の質に違いが出てきます。
精子は作り変えられる細胞のためできるだけ射精している回数が多いに越したことは
ありません。
女性も性生活が多いことで、妊娠しやすくなることが免疫の観点からも指摘されています。
性生活が多く、男性の精液に触れる機会が多い場合、膣内では免疫寛容となり
着床が促進される可能性が指摘されています。
そのため子供が欲しい場合は性生活の回数は多ければ多いほど妊娠しやすいといえます。
妊娠というのは自分以外の細胞を攻撃せずに受け入れていくことが必要であり、
免疫寛容を起こし、攻撃しないようにし妊娠を成立させていきます。
性交がきっかけで排卵がおこり、さらに子宮内膜で調整し免疫にかかわる
T細胞が増え妊娠の準備をするといわれています。
生理後から排卵までの時期以外にもセックスする関りを持ち続けましょう。
排卵のタイミングは後ろにずれる事もあり
卵子の寿命は時間で実際に受精できるのは6~8時間程度と言われており、
排卵日以降は妊娠できないと思っている方も多いです。
しかし、実際、排卵のタイミングというのがズレやすいため、
予測よりも1日2日とズレる事は多々あります。
予測した排卵以後4日ほどズレたあたりのタイミングで性交していても
妊娠しているという報告もあります。
基礎体温計ではかった基礎体温表のグラフでは低温期から高温期へと
移行していくあたりが排卵期になりますが、高温期に移行しきった
あとで排卵がおこる事もあります。排卵日後だと思いこんでタイミングを
とらないことでチャンスを逃してしまっている可能性も高いでしょう。
まとめ
妊娠を望む場合はこまめに、コンスタントに性生活をとれるようにすると
生理後からの妊娠しやすい時期を逃すことはありません。
そのため、妊娠のための性交タイミングとしてのガイドラインでは、
2~3日ごとの性交が最低ラインになっています(2)
排卵期以外の性生活こそ大事とも言われていますので、
性生活のタイミングばかりにこだわらない事も大切にしましょう。
参考文献
(1)Stanford JB, White GL, Hatasaka H. Timing intercourse to achieve pregnancy: current evidence. Obstetrics and Gynecology 2002;100:1333‐41.
(2)Fertility problems: assessment and treatment Clinical guideline [CG156]