妊娠するには?排卵日前がいい理由とよくある間違え
妊娠しやすい人言えば排卵日だと思われがちですが、本当はその数日前。
その理由と妊娠しやすい日予測について、よくある排卵日特定にまつわる間違いなどもお伝えしていきます。
内容は以下の方に参考になります。
・妊娠しやすい日を知りたい方
・基礎体温を測って妊活している方
・排卵日を基礎体温から知ろうとしている方
排卵日の数日前がもっとも妊娠しやすい理由
しかし、排卵のだいたいのタイミングは予測できても、ぴったり何日の何時頃という予測をするのは極めて困難です。
健康な女性でも生理の周期が乱れることは少なくないからです。そこを一生懸命特定しようとすることは無駄な妊活になります。
卵子の寿命は排卵されてから1日ほどしかありません。
しかも、卵子が元気で状態が良く受精に適しているのは排卵から12時間以内といわれています。
12時間を経過してしまうと受精能力がだんだんと落ちていってしまいます。
一方の精子は、女性の体内で生きていられるのは約3~長ければ5日といわれています。
射精後に精子は子宮の入り口にある子宮頚管という細い管から、子宮の中を通って卵管に向かって数時間かけて泳いでいくので、卵子の短い寿命と出会うのにタイミングを合わせるには、排卵日よりも2~3日前にセックスのタイミングを合わせておく方がよほど受精の確率は高まるといえます。
よくある排卵日における間違い
基礎体温表の見方で排卵日におけるよくある間違いをご紹介します。
せっかく測っている基礎体温表も見方が間違っていると、正確な妊娠しやうい日は逃してしまいます。
基礎体温をつけて一番体温のグッと下がった日が排卵日だと思っている方は少なくありません。
しかし、排卵は低温期から高温期にかけて移行するどこかでおこるだけで、下がった日とは限りません。
そのため、基礎体温表では低温期から高温期にかけてグラフが変化していく時期をつかみ取れるようになることがとても大切です。
この移行期5日間くらいの間のどこかで排卵がおこるということを知っておいてください。
妊娠したくて排卵日の特定にこだわっていませんか?
妊娠したくて、排卵日を特定することにこだわるとかえって妊娠しにくくなります。
排卵は、その人その人によっても違いますし、1周期ごと違いがあります。不妊治療で行われるタイミング療法ですら排卵日を特定するのは難しいのです。産婦人科でタイミング療法を行い、性交渉のタイミングを判断してもらう場合、経腟超音波検査で、卵胞の大きさを検査してもらって卵胞の大きさでタイミングの指導を受けます。
排卵する卵子は、排卵に向かって徐々に成長しておおきくなっていきます。排卵はおおよそが卵胞の大きさが直径22mmでおこると言われています。
ただ、これはあくまで平均的な大きさであり、個人差あり、直径20mmで排卵する人もあれば、30mmになっても排卵しない場合すらあるものです。
個人個人違う点もある上に、同じ女性であっても、生理周期が違う事で変化も起きます。
なので、タイミング指導を受けたのちに、排卵したのかどうかまでチェックしてもらったりすれば確実ですが、そうでない場合はそのタイミングで確実に排卵したのかどうかはわかりません。
そこまでして排卵日を特定していてはストレスにしかならないでしょうし、そこまでして知った排卵日であれば、夫婦の性生活にも緊張とプレッシャーばかり感じるようになっていってしまいます。
まとめ
排卵日を特定していくのは非常に難しいという事と、そこにこだわりすぎてもあまり意味がなく、むしろ不妊サイクルに陥るリスクを抱えていってしまいます。
妊娠にこだわりすぎると、かえって生殖機能がうまく働きにくくなってしまいます。常にリラックスした心地よい夫婦のセックスが持てるように心がけ、自然な形で排卵期あたりにタイミングをとるようにすることはとても大事にしておきましょう。
参考文献 妊娠カウンセリング 著 こまえクリニック放生 勲