冷え体質改善 ココア効果で妊娠しやすくできる?

冷え体質改善 ココア効果で妊娠しやすくできる?

妊娠しやすい体質をつくるためには、とにかく体温を高め血行を良くしていきたいところですね。

体温を上げて血行を良くし、妊娠に関わる体の器官や臓器のはたらきを

高めていくのにココアが効果的になります。寒い時には飲むとほっとするココアは

体温を高め冷え改善にも効果的です。

味も美味しくココアを毎日飲んでみると飲んだ後、そしてその後もそのあったかさが

継続するのですから、取り入れて温活されてはいかがでしょうか。

 

ココアに含まれる 妊娠しやすく働く成分

赤ちゃん 手の中

ココアには主に3つの妊娠しやすさに働きかけてくれる成分が含まれています。

 

ほっとリラックス テオブロミン

ココアを飲むとほっとリラックスしますよね。

ココアに含まれるテオブロミンの働きでストレスのホルモンを抑える働きや、

自律神経の働きを整える効果があります。

 

冷えの改善に カカオポリフェノール

血管を拡げて血液の循環がよくなる果があります。

そのため、からだの末端まで血液が行き渡るようになり冷えを予防することができます。

妊娠を望む女性にとって冷えは気になるものです。

ココアはあの体温を上げることで有名な食材である生姜よりもからだを

ポカポカさせる効果があると言われています。

生姜とココアを飲んだのちの深部体温や下腿の筋肉の硬度・皮膚表面温度などの変化を

みた研究では、ココアを飲んだ郡はより体温の低下が緩やかであったことがわかっています。

ココア摂取はヒト体表温上昇作用または維持作用があります。

 

老化防止に カカオポリフェノール

ココアに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、

これが身体の老化・病気の予防となる働きをしてくれます。

私たちの身体は、紫外線やストレスが原因となって発生する活性酸素によって酸化していきます。

身体が酸化するという事が劣化・老化につながります。そのため抗酸化作用が高い食品は

妊娠しやすさに影響を与えてきます。

このような、老化や病気の原因となってしまう身体の酸化の予防をしてくれる効果が

ココアにはあるため、砂糖などを入れすぎずに摂取していきたいですね。

ドイツの研究によると、抗酸化作用のあるフラボノールを豊富に含んだココアを飲んだ女性群と、

飲まない女性群に分けて肌の経過を観察したところ、ココアを飲んだ群が、

日焼けダメージにより肌が赤くなるのを軽減されたという報告があります。

 

卵巣・子宮環境を整える 亜鉛

亜鉛は妊娠を望む夫婦にとって必要なのは有名ですね。

受精卵が細胞分裂を繰り返すために必要不可欠なミネラルです。

胎児は受精してから細胞分裂を繰り返し、遺伝子情報をコピーしながら

脳・心臓・神経・内臓などの器官を生成していきます。

また、亜鉛は妊娠に欠かせない黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの分泌を

促してくれます。エどちらも性腺刺激ホルモンと言われ、

ストロゲンとプロゲステロンの分泌を促進するほか、卵胞を成熟させ妊娠しやすさに

関わってくれるため重要な栄養です。

 

腸内環境を整える 食物繊維

女性の中には便秘を抱える方も多いのですが、食物繊維が豊富なため

便通もよくなるという利点もあります。

便秘の場合は体の中の老廃物の排泄が滞っているのと同じこと。

朝食時に飲むと体をあたためたり、お通じがよくなったりもするので、

気になる方は朝に飲んでみるのもよい出でしょう。

 

炎症体質を抑え 卵子の質改善に

炎症反応というのも、卵子の質の劣化につながらります。

また炎症反応がすべても病気の素とも言われるように、子宮内膜症なども

も血流の逆襲による炎症が原因になります。

カカオに含まれるポロフェノールには、過剰な炎症を抑制する働きがあることが考えられます。

 

血圧の改善に

ココアは高血圧に効果的ともいわれています(1)

不妊で悩む女性は境界型高血圧である割合が高く、妊娠前の血圧の高さが流産率を高めていた

という研究もあり血圧の状態を改善するのにも役だっていそうです。

ココアには血管を柔軟にするココアフラバノールを多く含み、一酸化窒素を作り出し、

血管を柔らかく広げる役割があるのだそうです。

 

ココアは冷えていても温かくても冷え改善にOK

ココアの体をぽかぽか温める効果はHOTで飲んだ時だけではないという

製菓会社の森永の研究結果もあります。

寒い冬にはホットで、暑い夏は冷めているココアでも大丈夫。

体の中の血流をいい状態にするのもよいでしょう。

 

ココアを飲む際の注意点

ココアにはカフェインがコーヒーの10分の1程含まれています。

そのため飲見過ぎなければ気にしすぎる事はありませんが、

お砂糖入りの調整ココアには気をつけたいところです。

糖の摂取は血糖値上昇や、血管の老化が進みやすくなる、

糖の最終代謝産物であるAGE濃度が高い人は卵巣内の卵子の状態が良くない

という報告もあります。糖が卵子を劣化させてしまうため砂糖を入れての摂取も

注意したいところですね。

板倉弘重医師 (品川イーストワンメディカルクリニック 理事長 医学博士。東京大学医学部卒業。)

はココアの摂取量は、「ココアの健康効果を効かせるには、ピュアココアを1日2~3杯を目安に飲むのがお薦め。

ピュアココアにはカカオポリフェノールがたっぷり含まれる。

ピュアココアを飲む場合も、砂糖を足すときは、量に注意しながら飲んでほしい」としています。

 

ココアは神様の食べ物 薬としても利用されてきた

冷え性対策

ココアの主原料はカカオ豆で、カカオの木の果実の中にある種子のことです。

学名は、アオギリ科テオブロマ属カカオ。テオブロマとは、“神様の食べ物”という意味で、

メキシコ・アステカ族の神話に由来しています。

古くは王様や貴族だけの貴重品だったと伝えられています。

古代のマヤ人や16世紀ごろのヨーロッパでも、ココアは薬として利用されていたという記録があります。

その効用は100以上ともいわれていて、主に滋養強壮、疲労回復、長寿などに効くとされて

きています。健康的な体と心づくりに役立ってきている食べ物・飲み物といえますね。

 

ココアのポリフェノールは腸内環境を整えている

ココアのポリフェノールは抗酸化作用も高いのですが、ポリフェノールは

腸内環境を整える役割もあり、悪玉菌を減らし善玉菌を増やしてくれるという

菌と共存しいい状態を作るのに役立ってくれています。

腸内環境が悪く、腸の壁に穴が開いてしまうリーキーガットがおきてしまうと

そこから有毒な物質が全身に回り体内に慢性炎症をもたらしてしまうといいます。

そうなってしまうと全身の慢性炎症はじっくりと全身を蝕み、それは生殖細胞や

生殖器官の炎症と劣化や老化にもつながってしまいます。

ポリフェノールは細胞の老化のもとである酸化ストレスから卵子や精子を守ってくれるだけでなく、

体の中の機能が高まり、糖化や老化だけでなく、心疾患や高血糖、免疫についても

良い働きをしてくれます。ココアにはそんな色々な働きをしてくれる

ポリフェノールがたっぷりと含まれています。生命の恵みにもなる神聖な食べ物として

重宝されていたのも科学的な根拠で裏付けられ今もなお愛される飲み物になっています。

妊活で疲れた時も、ほっとリラックスしたいときにもホットココアなどをどうぞ。

 

参考文献

ココア摂取がウォーミングアップ効果に及ぼす影響について
吉田 弘法足利工業大学 共通教育センター教授http://www.chocolate-cocoa.com/symposium/pdf/sympo_21b.pdf

ココア摂取がヒト体表温に及ぼす影響 日本食品科学工学会誌56巻・ 12号, p.628-638(2009-12)

The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 93, Issue 1, January 2011, Pages 62–72, https://doi.org/10.3945/ajcn.110.000075
Prebiotic evaluation of cocoa-derived flavanols in healthy humans by using a randomized, controlled, double-blind, crossover intervention study
. 2009 Nov-Dec; 2(5): 270–278.  doi: 10.4161/oxim.2.5.9498 Plant polyphenols as dietary antioxidants in human health and disease

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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