腸活で妊娠しやすく!炎症に対処する食べ物とは?

腸活で妊娠しやすく!炎症に対処する食べ物とは?

妊娠しやすい腸内環境をつくっていってあげること、腸活が妊活でもとっても役に立っていきそうです。

体の中で起こる炎症が卵子の成長、受精卵の成長、そして、卵巣の機能などにも影響が大きく出ます。そのため、食べ物、食べ方なども気をつけていきましょう。

 

腸活で妊娠しやすく

スコットランドの研究者であるアオー氏らが2年半にわたって、たくさんのネズミを育てる研究をしていて、生殖能力にかかわる興味深い報告があります。それは、加熱した食べ物だけか、非加熱の食べ物も食べたかの違い。それによって生殖能力に影響が出たと言います。

ネズミをつかって違う食べ物モノを与えたA群とB群とで明らかに生殖能力に違いが出たという報告があります。

人間とネズミは違う生き物で、より複雑な人間にとっては食生活の影響だけとはいえません。

しかし、食べたものから体が作られ、細胞が成り立ち、それを取り巻く神経伝達やホルモン分泌へと影響はひろがります。

生殖能力を高めるために必要なヒントはたくさん盛り込まれた報告で今後の参考になるはずです。

 

食べ物が違うだけとちがう健康状態に

この研究の対処になったネズミのA群では人間が食べている普通の加熱した食事にビタミンなどを加えた食事をあげていましたが、そうでないB群のネズミと比べると生殖能力に明らかな違いが出ています。

また、免疫力も低く、病気にもかかりやすく、死後解剖によって、体の中に肺炎・腸炎・貧血などがみつかり生殖器などにも病気が見つかっています。全身が炎症を起こし、器官がうまく働かない状態に。

不足部分の栄養を補った食事を与えたにも関わらず、病気は多発していたのです。

 

一方では病気がなく生殖能力も高く健康的で長生き

一方で、B群のネズミたちは2年以上まったく病気もせず健康で長生き、生殖能力も非常に高かったようです。

この食事において関係してくるのが、栄養バランスという事だけでなく、非加熱の食品を摂取しそこからでないとたくさん補給できない栄養を摂取できているかどうかという点が生殖能力との関係が見えてきます。

なので、人間の普通に食べる食事に、サプリなどで足りていなそうな栄養を補っただけでは、生殖能力への悪影響を食い止める事は難しいのかもしれません。

妊活中は、食事や栄養を気にされる方も多いです。

基本は食生活の改善は大切に考えてみてくださいね。妊娠への近道になるともいえます。

 

加熱すると、ビタミン摂取は減ってしまう

Fresh, raw vegetables on the table

最近ではローフードも流行ってきています。かといって、ローフードを推奨するわけではありませんが、加熱する事で失われやすい栄養がある事も確かです。それは、ビタミンC。

ビタミンの摂取は妊娠を助けています。例えば、原因不明不妊の女性のでは、ビタミンCとビタミンEの摂取濃度によって妊娠率に違いが出ています。でもこれは、ビタミン不足をサプリで補っているので食べ物を加熱するか、非加熱かのメリットに影響するかはわからないですね。(1

ただ、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンAなどの摂取量は出生率とは関係はないという事も言われているので、それだけが関連したとも言い切れない感じがします。もちろんビタミンが不足するのも好ましくはないでしょう。(2

 

非加熱で食べるメリットは?炎症対策

生で野菜などを食べるメリットだってもちろんあるはず。加熱することで栄養が増えるという良い面もありますが(3)、最大のメリットは、生でたべることで、菌を取り込むことができるという事かもしれません。

腸内フローラに良い影響が出るという事です。生の野菜などを食べる事で、腸内環境がよくなるメリットがあります。というのも生野菜には多様な菌が住み着いていると言います。(4)

特にキャベツなどはよいのだとか。生でたくさん食べやすいという点からもおススメです(5)

また、菌については子宮にも存在し、子宮内フローラは妊娠にも影響が出てくるようです。こちらについては、まだまだ研究段階ですが、何か腸内フローラとも関連が出てくるかもしれませんね。

 

腸内環境と不妊と炎症の関連性

近年増えている、肥満やインスリン抵抗性などは排卵障害の原因にもなっています。多嚢胞性卵巣症候群などもそうですよね。肥満やインスリンの抵抗性があると妊娠しにくくなってしまう事が言われています。(6

肥満やインスリン抵抗性があるとなぜ、妊娠しにくくなっているのかそれと関連づいているのが炎症(7)だといわれています。

炎症反応によって、卵巣などの生殖器官のシグナルの伝達がかわることが、生殖機能を変化させてしまうようです。炎症反応をもっているほど、卵子の細胞分裂にトラブルが起きていってしまいます。(8

 

そして、腸内環境が壊れているほど、腸をはじめ全身の炎症反応と肥満とも関連していると言います。(9

炎症を抑えていくことが不妊の改善につながるのではということです。(10

不妊は冷えているのではなく、燃えているのです。腸内環境を整えていく食べたか、食べ物の選び方というのは重要になっていくでしょう。

 

まとめ

普通に栄養面にも気をつけて、栄養バランスなどもいいのに子供ができない場合は食べ物や栄養に問題があるだけでなく、別の原因で不妊体質になっていると言えるでしょう。

不妊ストレスを抱えていると腸内環境も連動して悪くなってしまいがち。栄養の消耗も激しくなると言います。

食事からしっかり補ってあげる事、そして、加熱しても生でもバランスよく食べる事が妊娠しやすさに関連してくるかもしれません。そして、炎症反応は腸からだけでもありません。

そこを早くに火消し作業に取り掛かりましょう。着床の窓も壊れていってしまいます。

そのため、ストレスを上手に対処しながら妊活していくこともとても大事です。不妊の悩みは中々相談しにくく抱えやすく、悪循環に陥りやすいためこじらせてしまうほど妊娠しにくくなってしまいます。

1人で抱え込まずに相談していきましょう。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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