妊活ごはんでは控えたい赤身肉(牛・豚・羊・加工肉)
妊娠しやすくするには?食事からの影響もあることがいわれています。そのため、妊活ごはんでは、「赤身肉」は控えた方が良いといわれています。赤身肉の代表といえば、豚・牛・羊・加工肉などです。
毎日のように食べたりしている重要なたんぱく源にもなっているので、控えていくことがなかなか難しいかもしれませんが、より良いとされる別のたんぱく源に置き換えていきましょう。
赤身肉を控えた地中海式食事ダイエットでは妊娠率アップ
妊娠しやすくする食事の代表として地中海式食事ダイエットがあります。
それは、野菜や果物、魚をふんだんにとり、全粒穀物を基本とし、赤身肉やアイスやお菓子などは月に1回程度の摂取頻度が低いのが特徴のにんかつごはんです。
スペインの研究では、そのルールを守っているほど、不妊で病院へかかる人が少ないという結果でした。(1)
そして、ギリシャの非肥満の22~41歳の女性では、妊娠と出産にもメリットが大きいという結果もあります。(2)
さらに、妊娠しやすさは女性だけでなく、男性でも赤身肉を控え、健康的な食事によって、精子の質も改善する傾向にあります。(3)
赤身肉の摂取は妊活ではマイナスに?
赤身肉をたべると、妊活にはマイナスの影響が出る可能性がいわれています。
赤身肉の摂取が多いほど、顕微授精を受けるカップルを対象とした研究で、胚盤胞形成にマイナスに影響しました。(4)
そして、赤身肉と肥満であることは、、着床率と妊娠率にマイナスの影響を及ぼしてしまっています。
赤身肉は控えた方がいい理由
牛肉や牛乳などは、生殖能力に影響を与えていることがいわれていて、それが異種エストロゲンや内分泌かく乱物質が含まれていてその影響を受けているようです。
内分泌かく乱物質がおおいと生殖には悪影響になってしまい、その関連がいわれています。(5)
そして、もうひとつ赤身肉を控えた方が良い理由は、老化のもとといわれるAGEsが多く含まれているという点です。
脂肪とたんぱく質が高い動物由来のたべものにはAGEがたくさん含まれて、調理する時にも新しいAGEが作られる傾向があります。(6)
赤身肉の摂取によって、AGEが溜まってしまう事は、卵胞や胚がうまく育たない事に関連していて、妊娠の可能性が低くなってしまいます。(7)
そして、加工肉を食べる事は、男性の妊娠力が下がってしまう事にもつながります。
精液の質と加工肉を含む食品(ソーセージなど)の消費との関連も見つかっています。(8)
加工肉(ベーコン・ウインナー)赤身肉はできるだけ避けて
加工肉や赤身肉だけが不妊に影響するわけではないでしょう。ただ、加工肉や赤身肉の摂取は控えた方が良い理由は他にもあります。
加工肉を週4回分たべるだけで、体の炎症は高まってしまうといいます。
加工肉に含れる亜硝酸塩といった添加物の影響もあって、できるだけ避けておいた方がよさそうです。(9)
週4食分という量は意外にもすくなく、ぺろりと食べてしまえる程度。
薄切りハム8枚、ソーセージ4本、サラミ8枚ぐらいが週4食分だというのですから、結構食べてしまっているかもしれませんね。
赤身肉(牛や豚)の摂取は糖尿病・インスリン抵抗性と関係があることが言われています。(10,11)
これらは多嚢胞性卵巣症候群など排卵障害などの不妊でも注目されている部分です。そのため、赤身肉や加工肉の摂取は控えて、鶏肉や魚に置き換えていくのがよいでしょう。
もう一つ、赤身肉を避けた方が良い理由として、鉄の摂取が関連していることも言われています。赤身肉はヘム鉄を摂取できますよね。
鉄分は大事なのですが、妊活で重要なのは非ヘム鉄の摂取だといわれています。(12)
鉄の摂取量が多い人ほど、メタボや糖尿病とも関連があることが言われていて、これらは、不妊との関連も強いライフスタイルと直結しています。(13)
まとめ
妊娠しやすさに関連するライフスタイルを変えていくことは、妊娠そして産むための自分達でできる取り組みの一つになっています。
妊娠にむけて、赤身肉は避けていくことが推奨されてもいますので(14)、加工肉やに赤身肉をさけるのはかなり難しいという場合は週4回分以下になるようにまずは調整し始めてみるとよいのではないでしょうか。