メンタルを変えて砂糖で不妊体質になるのを防ぐ方法
妊活中は砂糖やお菓子のような加工食品が体に良くない、妊娠しにくくなってしまうという事が
知られてきています。あなたも間食は控えるようにしているかもしれませんね。
でもつい食べてしまう。砂糖の入ったスイーツをもらうからつい食べてしまう。
ストレスがたまってくると食べたくなってしまうという事もあるかもしれません。
妊活中はストレスもためやすくついつい甘いものも食べたくなってしまうという悪循環も
起きているかもしれません。
妊活中は、冷えは大敵です
骨盤内の血流を良くして、子宮や卵巣の機能を高めた方が良い事はご存知でしょう。
カラダを冷やさないように冷房対策に掛物や、
腹巻や靴下といったあったか素材のお助けも必要でしょう。
さらに、冷えさせる食事についても知って欲しいと思います。
食事という視点からいうと、冷えの対策には砂糖を控える事をお勧めします。
漢方でも、砂糖や白米・小麦など白色の食品は体を冷やすと昔から言われていますよね。
砂糖によって体は炎症体質で老化してしまう
砂糖の取り過ぎが血行を悪くしてしまうには、
糖質が肝臓で脂肪酸合成に利用されることで、血液中の中性脂肪が増えます。
その結果高脂血症を引き起こしてきます。イメージとしては、血管内をドロドロの
血液が流れていて、流れがスムーズではない状態です。
そして、その結果、血小板が凝集しやすくなったり、赤血球の変形能が悪くなります。
赤血球は毛細血管など細い血管をとおるときは変形させて、狭いところでも通れるように
なっていますが、その変形能が悪いと変形できませんので、通る事が出来ないのです。
こうして血行不良は引き起こされます。
また糖質は代謝の過程でAGEという糖の代謝産物が作られ、このAGEが多いほど
体は劣化して酸化ストレスにさらされやすくな妊娠しにくくもなってしまいます。(1)
これは何も砂糖ではなくても、糖質という炭水化物から食物繊維を抜いた
部分が多く精製度が高い糖質の摂取はこのような状態を引き起こしてしまいます。
このAGEは近年注目を集めていて、生殖医療の現場でも摂取量を減らすことで、
治療成績を伸ばすことにつながっているとされる物質です。
砂糖が卵巣機能障害を引き起こす
AGEは卵巣機能障害の原因にもなっていることをご存知でしょうか?
AGEの蓄積が卵巣のみならず、精巣もそうですが、全身のカラダの中の
臓器・器官・細胞に様々な機能障害や老化を引き起こしてきます。(2,3)
ただここでいうのは精製度が高い糖質の摂取はほどほどにという事です。
なので、全粒粉穀物は積極的摂取をしても問題はないようです。
地中海式の食事療法は妊娠率を高めるといわれていますが、そこでも全粒粉穀物は
大事ということで毎日摂取してもよいものとなっています。
砂糖は無意識に中毒のようになってしまう
砂糖の入ったものを食べたり飲んだりすると、精神的に落ち着いたりしますよね。
スイーツ・お酒好きも多いはずです。糖質にもまた食べたい・飲みたいと思わせる
麻薬のような効果があります。
甘いものを食べると糖質が脳の「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」を刺激して、
この部分とつながる「側坐核(そくざかく)」から快楽物質ドーパミンが出てくるので
甘いものはとってもよいもの快楽という事で学習されてしまいます。
ストレスを感じたときには快楽を欲して甘いものが食べたくなるのもこういった理由です。
さらに脳は強い快楽を求め繰り返してついつい甘いものついを食べたくなったり、
食べてはいけないと思っても抑えきれなかったりしてしまします。
ストレス発散のように、生理が来てリセットしたからといって甘いもの、お酒を飲むという
食べたい衝動と脳の快楽中枢の活性化がセットで起こる脳のクセができてしまうと危険ですが、
ストレスフルな妊活中につい食べてしまうという習慣から抜け出せないのは、
脳の仕業なのです。砂糖はドラッグよりも快楽中枢を刺激するという研究もあるのです。
マーストリヒト大学が行った1495人の学生を対象し研究(4)では砂糖と油とを合わせた形で
食べた人は肥満傾向がでたり、ケンブリッジ大学が出したレビュー論文(5)では、
砂糖が入ったものに手が届きやすい環境があれば中毒なような行動にでてしまうという事です。
特に砂糖と油と合わさった形の食べ物は中毒性がでてしまうという事です。
睡眠不足ではお菓子など砂糖を欲してしまう
睡眠が不足しても砂糖などが入ったお菓子を食べたくなってしまうと言います。
若い人はデザートの消費量が52%も増えるという結果があります(6)。
どんなに我慢しようとしても、睡眠が足りないと糖分の誘惑に勝てなくなって
セルフコントロールがきかなくなってしまいます。
忙しい上に、仕事に家事に妊活にと睡眠が不足している女性もたくさんいます。
心当たりのある方はまずは眠りの質をあげましょう。
睡眠が不足しては砂糖をとりたくなってしまうだけでなく、
そもそも妊娠率も低下していってしまいます。
血糖値の上げ下げで精神的に不安定に
血糖値が下がれば、血糖値を上げたくなって食べたくなってきます。
甘いものを食べると落ち着くという場合は、糖質への依存度がかなり多くなっているといえます。
実際は砂糖を摂取した後はコルチゾールホルモンが増えるので
ストレスは解消されるどころか逆に体はストレス反応が起きてしまいます。(7)
妊活は大事だけど、甘いものやお酒を控えてストレスをためるのも嫌という
声を沢山きいてきました。
あなたもこれらをやめるなんて、ストレスがたまってしまう!!って思いませんでしたか?
良くないとわかっていても中々やめられないから問題ですよね。
私たちは、ストレスがかかるととにかく甘いものを欲してしまいたい
衝動にかられやすいから、日頃からストレスへのケアも心がけていきましょう。
砂糖などの精製された糖質をとっていると、メンタルが悪化しやすいため、
悪循環にならないようにしたいところ。
メンタルを変えて衝動をコントロール
お菓子など甘いものを食べてしまう行動の裏には、
なんだか落ち着かない心を落ち着かせたい!という欲求があります。
心理学ではエモーショナルイーティング(感情的過食)と呼ばれていて、
エモーショナルイーティングが癖になると、
やがて自分が感情のせいで食べてることにすら気づかなくなっていってしまいます。
無意識に甘いものに手が伸びそうになったら、
まずは深呼吸をしてから「この衝動の裏にストレスが隠れてないか?」と自分で見つめ直していくことで
その衝動を抑えていくこともできます。
潜在意識を味方につけていくことも妊活にとっても役立っていきそうです。
自分のことを冷静に見ていくには、感情に目を向けていくには、
瞑想や認知行動療法なとに取り組むこともよいですし、
何より不妊のストレスはつらく蓄積しやすいので1人で無理して抱え込まないという事も
心がけてくださいね。