トランス脂肪酸は男性の妊娠力を奪ってしまう!
トランス脂肪酸は女性の妊娠力を奪ってしまうという事が知られています。
リノール酸を多く含む植物油脂を原料に、水素を添加し、
動物性脂肪のように常温で固体となる飽和脂肪酸に変えたもの。
代表的なのはマーガリンやショートニングこれらが、男性の妊娠力
精子にも影響が大きいようです。ハーバード大学公衆衛生学部の研究で、
「トランス脂肪酸の摂取量は、若い健康な男性の総精子数に反比例」があります。(1)
トランス脂肪酸は体と細胞を劣化させてしまう
精子という細胞は自ら酸化から修復する機能を持ち合わせていない
細胞だけに、できるだけ体の中、そして射精されてからの劣化は防ぎたいところ。
でも、トランス脂肪酸は、ほんとうにいろいろな加工食品に多くふくまれる成分。
お菓子やインスタント食品をはじめ、ケーキやパンなどにも
入っているし、牛肉・クリーム類にも意外に多く入っているもの。
そして、悪玉コレステロールを増やす働きがあり、体の中で肥満と
炎症反応の原因になってしまいます。さらには糖尿病を引き起こすリスクまで
高まるので、とにかく避けておいた方がよいものの代表格です。(2)(3)
詳細記事 妊活では食べてはいけないトランス脂肪酸
トランス脂肪酸の摂取とともに精子の質低下
スペインでは、精液の質が低下傾向にあるのと同じ期間に、
脂肪として消費されるカロリーの割合が増加しています。
さらに、げっ歯類モデルは、トランス脂肪摂取が
精巣機能に深刻な影響を与える可能性があることが示されてもいます。
それらの背景を受けて、18〜23歳の209人の健康な若い大学生のグループが
精液サンプルを提供し、事前に食物摂取頻度アンケートに回答しています。
脂肪酸摂取と精液品質パラメーター(精子濃度、運動性、形態、および総数)との関連を
調べた結果、トランス脂肪酸摂取量は、
潜在的な交絡因子を調整した後の総精子数に反比例したのです。
つまり、トランス脂肪酸の摂取量が多いと精子量が減ってしまう。
まとめ
トランス脂肪酸の摂取は妊娠を望む男女にとって、積極的に避けたい
たべものであり、食べている量が多いほど不妊リスクは高まる傾向は
出てくるという事です。
ただ、精子の数だけで妊娠が決まるわけではありませんが、
できるだけ摂取は控え、抗酸化作用・抗炎症作用が高い食事で
細胞の劣化を防ぐというのも妊活中の食事としては気をつけていきましょう。
でも、甘いもの、油分ってどうしてもおいしいって感じてしまって
ついつい食べたくなってしまうのが私たち。
悪い習慣を変えていくのってやっぱりちょっと難しいですよね。
悪い習慣を変えていくための心理テクニックも参考に習慣を変えていきましょう。
潜在意識で妊娠する!悪い習慣を良い習慣に置き換えるテクニック
参考文献
(1)Hum Reprod. 2014 Mar;29(3):429-40. doi: 10.1093/humrep/det464. Epub 2014 Jan 12.Trans fatty acid intake is inversely related to total sperm count in young healthy men.
(2)The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 66, Issue 4, October 1997, Pages 1006S1010S,https://doi.org/10.1093/ajcn/66.4.1006S
(3)Trans Fat Diet Induces Abdominal Obesity and Changes in Insulin Sensitivity in Monkeyshttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24419496