妊娠したいならサプリで補うべき栄養は貧血予防に鉄

妊娠したいならサプリで補うべき栄養は貧血予防に鉄

サプリメント

妊娠を望む、ベビ待ち中のあなたへ

妊活中にとっても大事な栄養素でたっぷり摂取してほしい栄養,それは鉄分。

私はサプリは妊娠に絶対に必要だとは考えていません。

一番は、食事から、自然な形で栄養をとっていただくのがベストです。

ただ、食事の内容によっては、どうしても鉄不足になってしまうケースもあるので、

心配な方にはおすすめするとしたら鉄サプリ。

どれくらい妊娠しやすさに鉄が大事なのかみていきましょう。

 

女性にはどうしても不足しがちな栄養

女性には最も不足しがちなのは鉄(Fe)なんですね。

月経がる女性にとっては、

毎月ある程度の量の血が体外へ出ていく機会があるので鉄不足には陥りやすいと言えますね。

また鉄不足は、貧血だけでなく冷えのもとです。冷えが気になるという場合は

やはり鉄不足も意識して積極的に食事からとっていましょう。

 

鉄分の役割と妊娠しやすさに影響する効果

鉄分にはとっても大事な役割があります。

鉄分は全身をめぐる血液ととっても深い関わりを持っていますね。

鉄分は成人の体内には3~4g存在し、そのうち60~70%が赤血球のヘモグロビンの材料となります。

ヘモグロビンは、私たちの体に必要な酸素を血液の流れとともに隅々まで運ぶ赤血球の色素成分です。

なので、鉄分が不足していては、血の巡りにも大きくかかわり、

妊娠に必要な酸素もとどけにくくなってしまいます。

妊娠には絶対に欠かせないホルモンの分泌にも

血の巡りはとっても大きく影響します。

他にもこういった作用があるんですね。

 

 

劣化を防ぐ 活性酸素の除去

活性酸素が必要以上に増えると、

正常な細胞を傷つけたりもしてしまいます。

老化を促進したりするなど、様々な悪影響を与えます。

鉄を含む酵素であるカタラーゼやスーパーオキシドジスムターゼは、こうした活性酸素を分解する働きがあります。

 

免疫機能の維持  

体内の鉄分が不足すると、

体内に侵入した細菌などを食べて殺してしまう役割のある白血球の一種である、

好中球の殺菌能力が低下してしまいます。なので鉄は免疫機能が働くように維持してくれるのですね。

妊娠には免疫力も重要で、妊娠は免疫バランスが悪い場合、精子や受精卵が攻撃され

受精できなかったり、着床に至らなくもなってしまいます。

 

 

ATP(アデノシン三リン酸)の生成

生体のエネルギー物質であるATPは、細胞内にあるミトコンドリアで生成されますね。

その時、鉄を含む酵素であるチトクロムなどが電子伝達系という酸化還元反応をすることでATPを生成します。

精子や卵子の活性には絶対的に欠かせません。

 

鉄不足・貧血なのかを見るための検査は?

鉄不足になっているのか、貧血気味なのかについては、よく健康診断などで

行う、血液検査で分かります。血色素(ヘモグロビン)の値が低値である場合、

貧血に注意していきましょう。ヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶための役割をしているもので、

血液の中には、主に赤血球・白血球・血小板の3つの細胞が存在します。

血色素(ヘモグロビン)は赤血球に含まれ、ヘムといわれる鉄の部分と、グロビンといわれるたんぱく質の2つの

成分から成り立っています。

主に、動脈の中では酸素を運び、静脈の中では二酸化炭素を回収しくっついて心臓に戻っていきます。

このヘモグロビンが少ない場合は全身への酸素の運搬に不足が出たりするので、

体への不調がおこりやすくなってきます。

 

鉄不足、貧血になってからでは遅い

貧血検査で引っかかるほどに不足してしまってからでは遅いのです。

意識してとっていても不足しがちな栄養なので

どんどん取っていくようにしたいですね。

鉄の不足による冷えもありますから、

体をあっためてぽかぽかあたたかい子宮で受精卵を育ててあげたいですよね。

ただ、鉄不足に気づきにくく、潜在ていな鉄不足はもっともっと多くの女性に起こっています。

2016年の日本人の鉄の平均摂取量は7.4mgと言われています。そのため、毎月生理がある閉経前の女性は

特に鉄の摂取不足と言えます。

隠れ貧血の女性も多いはず。検査でのヘモグロビン値は正常であっても、

貧血予備軍によっている可能性は大きく、私たちの体にはヘモグロビンになる他に

予備で貯蔵鉄というものを蓄えています。この貯蔵部分からなくなっている可能性も高く、

検査値だけで大丈夫とは安心できません。

鉄の摂取と妊娠率についての研究では、北米は1日の摂取量が10.4mg(非ヘム鉄 9.7mg、ヘム鉄 0.7mg)

デンマークでは12.1mg(非ヘム鉄 11.5mg、ヘム鉄 0.6mg)

と摂取していました。日本人かなり少ない状態と言えるでしょう。

 

貧血改善の落とし穴

貧血改善のために、プルーンを摂取する場合は注意が必要になります。

食べ物からとる鉄にも2種類あって、動物性の食物からとるヘム鉄と

野菜や果物からとる非ヘム鉄とがあります。

 

ヘム鉄と非ヘム鉄とでは体内に入ってからの吸収率に大きな差が出ます。

それは97倍という開きが出るため、

鉄を補いたい場合は、

動物性からとれるヘム鉄をとる事が効率的なんですね。

 

また、インスタント食品や加工食品を比較的多く摂取していると、鉄不足にはなって

しまいます。ヘム鉄も非ヘム鉄もどちらもちゃんと補えるように

地中海式の食事療法を基本に、野菜や果物、豆類、魚介類を中心に積極的な

摂取を心がけていきましょう。

 

食品から鉄を補う 鉄分の多い食品

鉄分は、 レバー、あさり、納豆等に多く含まれていますよ。

 

 

ヘム鉄と非ヘム鉄の割合では妊娠率は変わらず

ボストン大学公衆衛生学部の研究では、食事やサプリメントの鉄摂取量と妊娠しやすさの関係を調査しています。

北米とデンマークで実施された2つの研究で得られたデータを解析しています。(1

この研究からは、ヘム鉄と非ヘム鉄の割合によっての妊娠率は変わらずという事でした。

ただ、研究としての優位の差はないものの、デンマークの研究では、

非ヘム鉄の摂取が多い郡は、少ない郡に比べてわずかに妊娠率が高く出ています。

非ヘム鉄は野菜や果物から摂取しているという割合です。野菜や果物そのもの抗酸化作用も高いので、

より野菜や果物もしっかり摂取しているという事も妊娠には有効になりそうです。

ただ、

月経過多である場合、頻発月経では非ヘム鉄、ヘム鉄どちらも摂取している割合が多いほど

妊娠率が高い傾向にありました。

出血が多いという場合は、やはりしっかりと鉄を補っておくという点は大切になりそうです。

特に日本人は鉄不足なので、月経過多とか頻発月経という事もなく

気をつけていた方がよいかもしれません。

 

食事で補いきれない分はサプリでも

妊活サプリではあまり紹介されない成分ではありますが、

とっても大事なので、食事で補いきれない場合は鉄はサプリからとる補ってあげる事ができます。

サプリは食品の位置にあるものなので、成分表示が曖昧である点もあります。

成分表示を気にしてみる、飲んでいても効果が感じられない場合は

変えてみるという事も必要だと言えます。

北米では鉄サプリの摂取による妊娠率の違いはないものの、

デンマークの研究では、鉄サプリの摂取は妊娠率を多少高めています。

ただ、基本は普段の食事に気をつけたうえでどうしてもという場合にサプリに手を出していきましょう。

 

鉄を補っておくことは赤ちゃんの成長にも影響

妊娠中の母親の鉄の摂取量が生まれる子供の成長に影響を与えるという点があります。

ハーバード大学の研究(2)では、鉄の摂取量が増えるほど、

産まれてくる子供の低体重を防ぐことができ、

妊娠初期に鉄が充分摂取できていると、早産のリスクや低体重出生率リスクを

低下する事もわかりました。

1日10mg補うごとに、(MAX1日66mg)貧血のリスクは12%低く、

出生体重は15.1g増え低出生体重児のリスクは3%低くなりました。

といっても、貧血改善にはいいかもしれませんが、

子どもの体重への影響はほんのわずかなような気もしますね・・・。

血流などにも関わるのが鉄なので、やはり子供の成長にも欠かせないところですね。

基本は食生活をしっかり整えて、どうしても不足する分をサプリで補うというスタンすが

良いのではないでしょうか。

 

参考文献

(1)Iron Consumption Is Not Consistently Associated with Fecundability among North American and Danish Pregnancy Planners 

The Journal of Nutrition, Volume 149, Issue 9, September 2019, Pages 1585–1595, https://doi.org/10.1093/jn/nxz094
(2)Anaemia, prenatal iron use, and risk of adverse pregnancy outcomes: systematic review and meta-analysis
BMJ 2013; 346 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.f3443 (Published 21 June 2013) Cite this as: BMJ 2013;346:f3443

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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