精子の数を減らす妊活NG食べ物を減らして妊娠しやすく

精子の数を減らす妊活NG食べ物を減らして妊娠しやすく

男性の妊活でも、食事に気を付けるという事は
非常に重要になってきます。足りていない栄養を一生懸命とろうとする事よりは、
食べ過ぎになってしまっている栄養を取らない・減らすという妊活がポイントになってきます。

【男性不妊を招くトランス脂肪酸】

トランス脂肪酸の摂取量が多い男性ほど総精子数が少なく、
コレステロールの摂取量が多い男性ほど射出精液量が少ないことが
スペインの健康な若い男性を対象にした試験で明らかになりました。

また、ハーバード公衆衛生大学院の研究者らは、

若い男性のトランス脂肪酸の摂取量と精子の質の関係を調べています。

食物摂取頻度調査から得られた脂肪酸の摂取状況と

精子濃度や総精子数、運動率、形態率との関係を解析した結果、

トランス脂肪酸の摂取が多い男性は総精子数が少ないことがわかったとのことです。

これらからも、トランス脂肪酸の過剰摂取は、精子の数を減らしてしまい、

男性不妊へと体質を変えてしまう可能性があるのです。

 

【トランス脂肪酸が精子の質を低下させる】

精子の役割は、卵子まで父親のDNAを運ぶことにあります。

長い道のりを、卵子のところまで泳ぎ切る運動能力がなくてはなりません。

そのためには精子には運動エネルギーと尾っぽのしなやかさが求められます。

そして、尾っぽがしなやかに推進力を生み出せるように、

精子の細胞膜には流動性が高いDHAなどのオメガ3脂肪酸が一定の割合で多く存在します。

トランス脂肪酸を過剰に摂取すると、オメガ3系脂肪酸がDHAなどに変換するのに

必要な酵素の働きを阻害してしまいます。

さらに、精子をつくる働きさえも低下させてしまうのではないかと考えられています。

実際に、これまで多くの動物実験でトランス脂肪酸の多いエサを食べさせると、

精巣の働きが低下し、精子の質が悪くなることが確かめられていました。

魚油に多いオメガ3系脂肪酸の摂取は正常形態精子を増やすことが期待できます。

このように、トランス脂肪酸が、

精子の数が少なくなることで、男性の妊娠させる力にまで悪い影響を及ぼすと考えられています。

【そんな不妊に関係するトランス脂肪酸とは】

植物性の油は、常温では液体で、空気に触れると酸化されやすく、

加熱すると劣化しやすくるという性質があります。

しかし、水素を添加し、一部の化学構造を変化させる事で、

液体から半固形になり、酸化や加熱にも強く、さらには、風味もよくなり、

食品産業にとっては安価で格段に扱いやすい油になります。

食品を売る側にとっては、都合が良いように加工して、

マーガリンやショートニングがつくられているのですが、

その際に出来てしまう副産物がトランス脂肪酸となります。

食品を食べる側にとってみればメリットは少なく、

これまでの研究では摂り過ぎるといろいろな病気や障害のリスクを高めることがわかっています。

食べる側にとってはよいことは何もありません。

いたって不自然な食べ物です。これでは、自然妊娠力をつけていく事はできません。

しかし、安さや手軽さ美味しさといった点からも子供から大人まで食べるものに

使われているのが現状です。

そんなに怖いものだとも知らずに食べているケースも多いはずです。

どんな食品に含まれているかというと、マーガリンやショートニングといった表記があるものです。

御菓子類・ファーストフード加工食品には使用されている可能性が高いです。

菓子パン、スナック菓子、ドーナツ、クッキー、フライドポテト、

冷凍食品など、加工食品やファストフード、などです。

【トランス脂肪酸を含む食品を減らす食事へ】

 

・マーガリンやショートニングは、バターやオリーブオイルへ変えていきましょう。

・バターが飽和脂肪酸だから摂取が気になるという方は、ココナッツオイルなどへの代用をお勧めします。

・おやつに食べるものは果物かカカオ70%以上のチョコレート、ナッツ類、小魚などで代用することをお勧めいたします。

・ファーストフードは食べないか、食べても頻度を減らすようにしましょう。

・マヨネーズなども市販のものは使用を控え、オリーブオイルを使ったドレッシングに変えたり、

ポテトサラダなどは、プレーンヨーグルトで作るといった工夫もできます。

・市販のお菓子でなくてもいいからお菓子を食べたいという場合は手作りすることをお勧めします。

 

 

その際にも注意点はあります。

トランス脂肪酸をとりすぎてはいけない理由を考えてほしいのです。

トランス脂肪酸はオメガ3脂肪酸の良い効果を相殺してしまいます。

同じように、オメガ6脂肪酸の取り過ぎを防ぐことと、

トランス脂肪酸が細胞にとって良くないというのは、

高血糖・高インスリン状態にすることで、炎症体質を招くという事や、

代謝が非常に不安定なうえに、効率よくエネルギーを生み出せなくなっている体質に

なってしまうからです。精子の運動量を上げるには、

脂質をケトン体に変えて効率よくエネルギーにして使えるように

してあげるという点が非常に重要になってきます。

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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