メラトニン増やして卵子の数質を改善 自然妊娠しやすくするセロトニン |

メラトニン増やして卵子の数質を改善 自然妊娠しやすくするセロトニン

卵子の質において、睡眠ホルモン「メラトニン」が注目されていることをご存知でしょうか?

メラトニンとは、私たちの脳の松果体から分泌されて、睡眠を促すホルモンとして知られています。

そのメラトニンが妊娠に関わる卵子の質を高めるための作用を持っており、

不妊改善に役立っているというのです。

 

ライフスタイルとメラトニン

私たちはもともと動物です。日々の生活は太陽のもと、

体を動かす動物的な生活をしていれば差ほど悩むような体質にはならないのかもしれません。

しかし、普段の生活は違いますよね。

必ずしも太陽の光を浴びてそとで活動するといったライフサイクルではなくなってきています。

なぜ、太陽の光を浴びるといいのか・・・それは太陽の光に影響をうけて、

“睡眠ホルモン”と呼ばれるメラトニンが泌されるからです。

 

メラトニンの分泌のメカニズム

外が暗くなるから分泌し始めるのではなく、起きてから光に当たっているという事が大事なのです。

脳の中の松果体からメラトニンが分泌され、身体に”眠ろうね”というサインが送られます。

朝日を浴びる事で夜にメラトニンが分泌されるようにプログラミングされているからです。

そして、朝になり、明るくなると、その分泌が止まります。

朝カーテンを開けるといいのです。

メラトニンの分泌量によって人間は目覚めたりねむくなったりします。

つまり、夜になると眠くなり、明るくなると目覚めるのは、

「メラトニン」というホルモンが大きくかかわっているのです。

この「メラトニン」が、生殖医療において注目されつつあるというのです。

 

 

メラトニンの抗酸化作用で劣化防止

実は、メラトニンには、睡眠を演出するだけでなく、

活性酸素を抑制する抗酸化作用を有することが知られています。

メラトニンには脳内での抗酸化作用もあり、細胞を傷つけ、

老化の主因とされている活性酸素によって酸化してしまうのを防いでくれる働きがあります

 

山口大学医学部産婦人科の杉野教授らは、

メラトニンの抗酸化作用に注目し、卵胞液中のメラトニン濃度と卵の質について、

さまざまな基礎研究や臨床試験の結果を発表しています。

 

【メラトニン投与で体外受精における受精率、妊娠率が上昇】

杉野教授らのグループでは、これまでの研究で、

以下のことを確認しています。

・排卵過程において、酸化ストレスが生ずると卵の成熟を妨げる。

・メラトニンが卵胞内で抗酸化物質として働き、卵を保護している。

・メラトニン投与が実際に卵の質を改善、受精率や妊娠率の向上につながる。

 

そのため、メラトニンの抗酸化作用は卵胞液中で卵を守っていると考えられ、

実際にメラトニンを摂取することで、受精率や妊娠率がよくなることを確認しているようです。

 

メラトニンはさらに卵子の数減少・質低下を予防する

山口大学医学部の産婦人科准教授の田村博史医師の研究では、

加齢に伴う卵胞数の減少、卵子の質の低下をメラトニンが予防するを発表しています。

メラトニンを長期投与による卵子へのアンチエイジング効果の有効性があるのか検討している

研究では、10週齢の雌マウスに43週齢までメラトニン水を飲ませ、

水だけを飲ませた同齢のマウスと卵巣内の原始卵胞や各発育段階の卵胞の数を比較しています。

そして、体外受精を実施しその治療成績も比較しています。

その結果、なんと、メラトニンを飲んだマウスは飲まなかったマウスに比べて

卵子の数が多く、体外受精の治療成績も良好だったという結果が得られたというのです。

そして注目したいのが、メラトニンを飲ませたマウスでは、

抗酸化作用や細胞の寿命の目安になるテロメア長、長寿遺伝子であるサーチュインなどの

遺伝子発現量が増加していたことです。つまり、抗酸化作用があるだけでなく、

卵子の数の減少を防いだり、卵子の質の低下を遅らせるように働いているということが

明らかになったとのことです。

 

妊娠力を高めるためにメラトニン

メラトニンは、アメリカでは、サプリメントとして認められていますが、

日本では、認められてはいません。

個人輸入などで簡単に手に入れる事はできるかもしれませんが、

ビタミンなどと違って、ホルモンなので、

自己判断で利用することはお勧めはいたしかねます。

メラトニンに、強い抗酸化作用があることは、よく知られたことです。

なので、様々な細胞の老化を防いでくれる働きがあるのです。

 

睡眠とメラトニン

カラダの”修復”という役割があるのです。この体の修復はノンレム睡眠の時におこります。

深い睡眠は脳や体の修復を行います。

睡眠ホルモンであるメラトニンに、生殖細胞を保護する働きが備わっていると考えるのは、

とても自然なことです。

人間の体のありとあらゆる細胞が元気だったらあなたは妊娠力も高まっていくことでしょう。

いろいろな指令をだす脳内の細胞もイキイキとしているという事は

元気な赤ちゃんが育っていきますね。

女性の看護師を対象にした研究で、

深夜勤務の翌日は血中のメラトニン濃度が低くなる傾向にあること、

また、夜間に働く女性は、夜間に働かない女性に比べて、

月経不順になりやすいことが分かっています。

メラトニンの分泌を高め、メラトニンの働きを活性化すような生活をしていくことは、

あなたに本来すでにある妊娠しやすさに役立つ頃でしょう。

 

 

メラトニンを減らすものを遠ざける

カフェイン、お酒

コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェイン、

寝る前にアルコールをとると、ドーパミンがでて、興奮状態になって眠りが浅くなってしまいます。

また、アルコールによる脱水状態にもなって、眠りが浅くなります。

お酒を飲んでから寝ると泥酔したようで熟眠しているかと思われがちですが、

実は全く逆です。寝る2時間前に飲むことは控えましょう。

コーヒーや紅茶・緑茶は昼間飲む分には影響がないでしょう。

 

タバコやお酒

メラトニンを抑制する働きがあります。そのため、これらの過剰な摂取は控えたいものですね。

ストレス

ストレスも、メラトニンを抑制します。

ストレス対策をして、リラックスして過ごせる時間を増やしましょう。

 

運動不足

運動が大切なのはあなたもご存知かと思います。

規則正しい、生活リズムがホルモンを分泌させるのに、大切です。

規則正しいリズム運動となるウォーキングなどを行う事で日中のセロトニン

濃度が高まり、その結果夜に生成されるメラトニン濃度が高まります。

 

夜に明るい光を遠ざける

ホルモンの分泌には光が大きく影響をしてきます。

サーカディアンリズムを作るのが光です。昼間光を浴びておくことで

夜暗くなるころからメラトニン濃度はたかまっていき、ぐっすりと眠れるように

なります。そのため夜に明るい光を浴びる、目から光を取り入れるという行為は

生殖能力を低下させていると言っても過言ではありません。

現代社会ではLED等の発明によって、夜まで光で満ち昼夜の境がなくなってしまっています。

ヒトのサーカディアンリズムが乱れ、睡眠の質が低下してしまうのです。

光の環境でもとくに注目されるのは「ブルーライト」です。これは夜に太陽を浴びるとの

同等と言われています。光がサーカディアンリズムを規定していて、

睡眠にも大きな影響を与えているため、暗くなってからのテレビ・メディア・スマホは

絶対に控えていきたいという生活なのかもしれません。

 

リズム運動でメラトニンの分泌活性化

リズム運動によってメラトニンといったホルモンの分泌は活性化していきます。

そんなリズム運動の一つにウォーキングがあります。

朝か日中のウォーキングを一番におすすめしています。

朝に太陽光を浴びながら、一定のリズムでウォーキングするのがベストです。

できれば自分の歩調を感じながら歩いてみてください。

右足のかかとがついて右足のつま先でけって、次に左足が出てきてかかとがついて、

また左足のつま先でけってというように動きを意識しながらはじめはゆっくりでも

短くてもいいのであるいてみましょう。

 

妊娠しやすくかかわるメラトニンとセロトニン

睡眠ホルモンであるメラトニンは、日中はセロトニンという幸せホルモンが

分泌されそれがもとで生成されます。そのため、メラトニンとセロトニンには

密接な関係があるのです。

この幸せホルモンであるセロトニンとは身体が分泌する気分を上げてくれる化学物質で、

どんなことがおきても気分のバランスを保つように助けてくれています。

セロトニンは睡眠や食欲、気分を調整してくれ、

脳から分泌される脳や臓器に存在する神経伝達物質であり、精神状態に大きく影響するといわれています。

ストレスから心身の健康を守ってくれているホルモンであり、自律神経のバランスを整えるホルモンです。

そのため、セロトニンが不足することで、夜の寝つきが悪くなる、

昼間の精神が不安定になる、ストレスの影響を受けやすくなる、

自律神経が乱れ交感神経が優位になってしまうという状態になっていってしまいます。

自律神経が乱れ交感神経が優位になってしまうと、血流障害・冷えを招きます。

血流障害や冷えはホルモンバランスを乱してしまうため、排卵障害・着床障害につながります。

妊娠したい女性にとって大敵といえるでしょう。

 

セロトニンを増やせばメラトニンも増える

セロトニンを増やす方法について脳生理学者の有田秀穂(ありた ひでほ)は

太陽の光を浴び、ウォーキングなどのリズム運動、グルーミングなどの

3つの行動が重要としています。

セロトニンを増やすには規則正しい生活、バランスの良い食事、よく噛んで食べる、

一定のリズムを繰り返すような運動(ウォーキングなど)を行い、

人と人がいたわり合うようにマッサージしたりスキンシップをとるという事。

よく考えてみれば、これって生活習慣病の予防とも重なり、いかに健康的な生活が

妊娠しいやすく生殖能力を高めるために重要かがうかがえますね。

 

そして、セロトニンを増やす生活とメラトニンを増やす生活が同じように重なり、

私たち人間が心身ともに健康的で生殖能力も高くあるようにするには、

自然のサイクルに合わせ生活し、朝日とともに起き、光を浴び、

自然の恵みであるためものをいただき、夜は暗くなったらそれに合わせて

寝るというごくごく自然であり規則的な生活習慣とも言えます。

また、トリプトファンはセロトニンのもとになる栄養であるため補っておきたいところですし、

ビタミンBが不足してもメラトニンにうまく変換されなくなってしまうようです。

ビタミンB12がメラトニンの合成に、ビタミンB6がセロトニンの合成には必要です。

酵素の働きに関わるマグネシウムはメラトニンの変換に欠かせないミネラルで野菜や果物に

含まれています。亜鉛が足りないとメラトニンレベルが低下するとも言われています。

ストレスがかかった状態だと亜鉛の消耗が増すため、メラトニンの生成に回らなくなって

しまうので、精神的なストレスにもやはり気をつけておきたいところですね。

 

睡眠不足が生殖能力から低下させる

慶応義塾大学医学部眼科学の坪田教授は、光環境とアンチエイジング医学

という事で、ブルーライトなどの光を夜浴びる事によって、

細胞の老化を早め生活習慣病などを発症しやすくなるといわれています。

生殖能力の低下は何によって起きるかといわれると、一番は老化だといわれています。

その老化を遅らせてくれるのが抗酸化作用などであって寝ている間に

修復しいい状態をたもってくれています。

様々な研究から見えてくる光と生殖能力の低下

老化として感じ生活習慣病として実感する年齢になる前に、

まずは生殖能力の低下としてサインとして教えてくれているのかもしれません。

 

 

まとめ

日の出とともに起床し、日暮れとともに屋内に入り早めに寝付く。

日中は体を動かす仕事をするというライフスタイルからは随分現代は変わっていますね。

夜でも電機があるので遅くまで起きている事も可能ですし、乗り物もあるので

歩くよりは車などでの移動も可能な時代です。

ストレスに感じる事も多く仕事や人間関係をはじめ、女性は受けたストレスによって

ホルモンバランスも乱れ卵子の質も劣化しやすくなっているのかもしれません。

もしも、今心地よい運動が足りていないようでしたら、

体を動かして、本来は分泌されるホルモンが分泌される体へ戻していきましょう。

1日5分から30分は太陽の光を浴びられるといいですね。

妊活はストレスが強くかかる事も多いといえます。質の高い睡眠やメラトニンを分泌できるよう

整えていきましょう。

参考文献
Sleep improvement in athletes: use of nutritional supplements http://archivosdemedicinadeldeporte.com/articulos/upload/rev01_mata_ordonez-ingles.pdf

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、自然妊娠カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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